オタクが嫌いなオタクのはなし

先日、小学生からのリアルな友達でありオタクとしても友達だった子とそっとフェードアウトしていくんだろうな。という話をしましたが、今回は30代という魔の歳に近づくにつれてオタクとして生き残った私達と、オタクじゃなくなった人達の違いについて考えたいと思います。
いや正直考えたくないですけど。羨むんで。

オタクから脱却した人達の理由は皆さん大体察しているでしょうからそうじゃないオタク側の予想からいきましょう。
手本は私と私の周りでまだオタクしてる30代達を思い出しております、ろくな奴がいねえ。



・昔のジャンルから抜け出せない。
続いてる所謂長寿ジャンルならわかるけど、それもう連載終わったじゃんアニメも終わったじゃん供給が尽きたじゃん。それ、今を生きている人間にはとーってもつまんない話題です。
仮に相手も昔好きだったものなら盛り上がりますが、盛り上がるのは一度だけなので、相手から話を振られない限り二度と話さないように。
相手が知らないジャンルなら、余計に二度と話したりしないように。
あと同じ話を2度3度してきたら私はキレます。
「それ聞いたし覚えてるし何で覚えてないの？」って、ここだと思うんですよね。
オタク自分が盛り上がりすぎて相手の反応見えてないんですよ。で、楽しかった思い出を繰り返し語るのでこっちはもうつまんないつまんない。
知らないジャンルの話だと何それ知らないし興味ないしツマンネで終わります。
よっぽど楽しそうに素晴らしさを語らない限り、今のオタクは昔のものに落ちません。
だって、今は楽しくて素晴らしいジャンルが限りなく膨大に増えたから。過去ジャンルに割いてる時間なんかないんですよ。
こっちにはもうとっくに今好きなものがあるんでそりゃあ色々ズレる。
あ、繰り返しますが相手も昔好きだったもので、話が続いたのならOKです、よかったな砂漠で同士が見つかったぞ。

・知らないジャンルの話をする。
オタクあるある。布教。布教って誰が言い始めたんでしょうね？言い得て妙ですよね、だって本当急に家に来てご本渡してくる方々みたいな感じでぺらぺーらぺらぺーら喋るじゃないですか。
ちなみに私は友達と出かける約束をしていた時にたまたま玄関でご布教の方と出くわし、たまたま磔にされたかの人のネックレスなんぞしていたのでめちゃくちゃ焦りました。そうじゃない。
知らないのは前提として、相手が落ちそうにないなっていうジャンルだってわかってるなら布教はだまらっしゃい。
興味があるなら勧めてもいいと思うけど、興味がないものちゃんと覚えられませんよね？怖い。
ふわっと、このキャラ可愛いよとかで何で済ませられないの？なんで背景まで語り出すの？
あと沼に引き摺り込もうとする時より沼に落ちた後の方が怖いのは何で？？？？？

・好きになりすぎてしまう。
家賃からが課金よ。グッズは片っぱしから買う。
お誕生日には祭壇やケーキを作って祝う。
推しのコーデをし、髪色にし、推しに染まる。
うん、私なんですけどねこれは。
私気にする相手いないし作る気もないんで自由に推し楽しんでます、あ、髪色だけはこの日本だと就職に差し支えるので大人しくなるかもしれないですけども。正直知らんがな虹色でも仕事出来る奴は仕事出来るし黒色でも仕事出来ない奴は仕事出来ねえんだよ。肌の色みたいに差別で文句言えないんだろうか。おっと、失礼しました。
とりあえず推しが好きすぎて他が見えないタイプですね。30代までに治らなければ無理です。
諦めてください。これがあなたの選んだ地獄よ。
だって、知り合ってちょっとの相手に推しと自分どっちが好き？なんて仕事と私どっちが大事なの？と同等です。ましてや推しにかけてきた時間と愛とお金をよくも知り合ってちょっとで天秤にかけられたものだ。推しに決まってるだろ。
当たり前の事をよく聞けたな、ある意味敬意。

・感覚が10代で止まっている。
止まったのが若さならどれだけよかったことか！私の友達だった例の子はよく「10代と間違われるんだ」と言っていましたが、それは見た目と歳が合致しないからだと最後まで言えませんでした。
「童顔だもんね」で誤魔化してきましたが、正直垢抜けないままだから年相応に見えないんです。
行動も落ち着きがなくて、ざっととしての計画性だけで動きこちらに気を使うことも出来ないのでいつまでも大人に見えないだけなんです。
働いていてお金も得ているのに金銭感覚も10代のままなのか、プレゼントがいつまで経っても千円台くらいの小学生かってのでしたし。それに辟易しているのがわかったのかそうしたら誕生日プレゼントすらくれなくなりました。
ただ、私が渡すとくれるんですよね、誕生日ってお返しじゃないからね？1番困ったのが、誕生日にあげたものと同じものをくれること。
一度、何でプレゼントの物を考えてくれないの？と聞いてみたら「だってわからないし、面倒」と言われました。あれこいつなんで友達だったの？
誕生日って普通、相手の欲しそうな物とか探して渡しますよね？何で同じの返ってくるの楽しみが全くない。しかも前項でも言いましたがオタクは相手の反応が見えていないので、一度欲しがってたブランドのリップをプレゼントしたんですが、「○○(私)への誕生日は同じ色にする？」との返答でした。そこですかさず言ったんですけどね、「いや私それもう持ってるから」って、わざわざ違う色にしたのに(色指定はなかったので合いそうな色を選びました)、使い切ってもないうちに2本になるところでした。その時は自分で欲しいものを伝えました。探してもくれなかったんで、URL付きで、こんな友達への祝い方ある？
翌年は逆手にとって欲しい物(推しケーキ※ケーキ表面に推しが描かれていたり印刷されていたり)をプレゼントしました。推しケーキ届きました♡
今年は渡してないんでないと思います。お土産もざっと合計千円くらいのでしたし。

おかしーなーしっかりしてる同年代の友達はこれいくらするんですか？！ってお土産か、コーヒー飲んでー、って心苦しくないくらいのプレゼントくれるのに。しかも何でもない時に。

おお、書いてて怖くなってきた。まあ自分のことも書いてあるんですけど。
で、後半に出てきた同年代の友達も、実はオタクです。しっかりしたオタクもいます。むしろもうこの年代になったらしっかりしたオタクでないと痛いオタクなんです。

オタク抜けしてった友達に愛や熱がなかったとは言いません。人ひとりずつ愛し方が違うように、しっかり愛して落ち着いていったんでしょう。
落ち着きが抜けない私達を置いて。

推しを捨てられないのなら、推しに恥じないように生きるしかないんです。
推しが見てて酷いな、痛いな、あれが自分のことを好きなのか。と思われないように。
例え2次元だとしても、好きな相手に幻滅されたくない。3次元なら尚更1ミリでも良く見られたい。
まあみんな推しの前では妖怪猫被りですけど。

一部のおかしなオタクばかりが目立ちますけど、私はこういう自分勝手なオタクが嫌いです。
オタクとしてどうこうより、人間としてきちんと相手に向き合うべきではないでしょうか？
推しだけに向き合っていたって推しは喜びません多分。知らんけど。推しじゃないから。

オタク嫌いなオタクの話でした。
みんなせっかく日本に生まれたんだから、色んなオタクコンテンツ楽しんでこうぜー。
いつも必ず向こう側には誰かしら相手がいるって忘れずに。