24歳の誕生日は、Tバッグで迎える。

想定外の外泊の次の日の出勤は、基本的にノーパンで出勤している。
出勤の途中で下着を買ってから職場に向かい、デスクに座る前にパンツを履く。

もしかしたら私は変態なのかもしれないが、「想定外の外泊」「ノーパン」のこの状況が結構好きで、謎の背徳感でソワソワする。

明日、私は24歳になる。

今日買ったパンツで24歳を迎える、と思った時、いつも慌てて買うコンビニのサニタリーショーツや使い捨てパンツではなく、Tバックが欲しくなった。

こんなときはドンキがちょうどいい。

どうせペアの下着なんて買わないし、安くていい。Tバックであればいいのだ。
こんなにも情熱価格に期待をもてるシチュエーションはそう多くない。

そして私は、黒いレースのTバックを履いたのだ。

大人になった。
いや、大人に近づいているだけかもしれない。

気分が良くなったので、「今日Tバックだよ」と教えた。
やばいね。と言われた。ヤバいんですよ。今日の私はやばいんです。

あと少しで日付が変わる。
24歳。私はTバックだ。