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現実逃避をやめるのに役立った本3冊

私は現実逃避を繰り返してきた.ときにはスマホに.ときには仕事に.

大事なことは,
・自信ができたらやろう.
・生産性を上げてからやろう.
・不安やイライラを解消してからやろう.

で結局やらない.気づけば,大事なことって何だっけというありさま.

こんな私が,現実逃避をやめるのに役立った本を3冊紹介する.


1.自信ができたらやろう→覚悟を決めてやろう

現実がダメすぎて絶望していたときに,ダメならダメで結構と開き直り,縮こまらないで生きたほうが楽しそうだと思わせてくれたのが,『自分の中に毒を持て』という本.結局は,ありのままの自分で生きるしかなく,そのために必要なのは,「自信ではなく覚悟」だと気づかせてくれた.岡本太郎のリズム感ある文体に,励まされる.定期的に読みたくなる一冊.

2.生産性を上げてからやろう→あきらめる決断の先延ばしをやめよう

「大事なことするのは,生産性をあげてから」という現実逃避もあることに気づかせてくれたのが『限りある時間の使い方』という本.著者の指摘は厳しく,本当に生産性やスキルを伸ばさないと大事なことはできないのか.そもそも何が大事かを考えているか.この有限な時間のなかで,あれもこれもできるのか.何をあきらめるか,その決断を先延ばしにしているだけでないのか.とたたみかけられ,確かに,あきらめるという決断から逃げているだけだ,と納得した.

3.不安やイライラを解消してからやろう→ジタバタするのをやめよう

不安やイライラという不快な感情があっても,やるべきことはできる.大事なのは,ジタバタしないこと.不快な感情をなくそうとするからかえって暴走する.それを教えてくれたのが『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』という本.

怪しすぎるタイトルだが,ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)という実績ある心理療法の入門書である.不快な思考や感情を上手にスルーする方法と,自分にとって大事なことをみつける方法,がわかりやすく説明されている.本書の方法はシンプルで実生活に組み込みやすく,非常に役に立った.

また,さまざまな人たちの事例が紹介されており,自分の生き方を省みるのに役立った.すべて上手くいっているのに,もっと完璧にやらなければと苦しんでいる人.大切な人との死別による悲しみを乗り越えらずアルコールに溺れる人.そんな人々をとおして,現実はつらいが,現実逃避はもっとつらいと気付かされた.

改訂版もでているが未読.

おわりに

現実逃避にはプラスの面もある.たとえば,旅,読書,映画など,今いる場所から離れてみることで,発見できることは多い.現実を見やすくするために,現実逃避するのはありかなと思う.

以上です.最後まで読んでくれてありがとう.

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