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シニアによるSNSの誹謗中傷という大問題。若者だけではないことを知ろう。

最近ね、

すばる舎から「はじめての相撲」っていう著書を出版したことに伴いまして、改めて相撲に関する発信をブログとか音声メディア(Voicy)で再開したんですよ。

プロとしてお金をいただくようになって、お金をもらっているのに無料でたくさん書くのはどうなんだろうっていう葛藤から、ブログでの発信はほぼしなくなったんですけど、

でもこの数年で相撲のお客様もだいぶ変わりまして、改めて西尾克洋に対する認知度を上げる必要があると思ったんですね。

そういう理由から九州場所の期間は1日2本の記事を書くっていうルーティンが出来まして、結果として場所中に30本の記事という恐ろしい記録を達成したわけなんです。

まぁここは相撲関係ないnoteなので、相撲そのものの話は特にしないんですけど、私のブログってライブドアとかnoteみたいなどこかの無料サイトを使っている訳ではないので、ブログ全体のランキングとかそういう感じで「相撲に興味はあるけど、西尾のブログはまだ知らない」みたいな人に対するアプローチは必要になったんです。

そこで頻繁に行ったのがX(Twitter)とFacebookの相撲コミュニティでの告知でした。

ハッシュタグsumoを付けてXで発信したり、Facebookの相撲コミュニティに鮮度の高い話題についてブログ記事を上げると結構ビビットに反応してくださるんですよ。皆さんね。

だから、知名度を上げていくためにはただ書くだけではなくて、ちゃんと目につくような努力が必要で、これは今後も私の課題というか、伸びしろにも成り得るなぁということを痛感したんです。

でね。

私の記事を読んで楽しんでくださって、コメント欄でもすごく好意的に評価してくれる人も出てきて、しかもそれが今まで全く関わっていなかった人たちだったりしまして。

SNSによってそれぞれ棲み分けって出来ているんですよ。

Xは幅広い年齢層が居ますし、インスタやティックトックは比較的若い。(インスタはおじさん達が入ってきて、若い人たちが避け始めているなんて話もありますが…)

そして明らかに年齢が高いのが、Facebookなんですね。

それ故相撲っていう年齢層の高い趣味に関してはFacebookとの親和性が非常に高いんですよ。若い方へのアプローチも必要かもしれませんけど、手堅く認知度を上げるにはFacebookって大事なんですね。

ちなみに選挙の投票行動に出る人が多いのもFacebookの年齢層の特徴で、政治活動をする上でネット広告を出すとしたらFacebookが有効という話は先日選挙プランナーの渕之上和良さんとのコラボ配信でもお聞きした部分なんですよ。

ということでFacebookをメインターゲットに据えてみたんですけど、これね、ちょっと怖いなぁって思ったことがあったんです。

Facebook、誹謗中傷まみれなんですよ。

恐ろしい話なんですけど、相撲のコミュニティでは本場所をやっていると様々な話題が出てきます。良い相撲に関するポジティブな話題っていうのも多いですが、盛り上がるのってネガティブな方で。

そのネガティブ系の話題について、本当に言葉を選ばないんです。

なんていうか…
愛の無い罵倒が蔓延っていまして。
正直怖いんですよ。

私の記事に対しても記事の趣旨とは全く異なるネガティブ系のコメントをされることもありますし、それを諫めても謝罪をきちんと出来ない。

でね。

更に恐ろしいんですけど、Facebookって基本的に実名じゃないですか。しかも、顔を出して。

そのうえで、罵倒する。
ある意味匿名でやるよりも怖い。

ですから、どう見てもシニアの顔写真、本名が見える人が、これをやっている。二つの意味で怖いんですよ。

一つは当然、誹謗中傷を全く厭わずにやっているということ。

いや、国技館でヤジるのとは違うんですよ!っていうのをよく分かっていない。しかもね、これを論拠なくやっちまう。

調べれば事実は違うのに、調べもせずに思い込みだけで、逆の側の見方を全く考えることなく批判ですらない中傷レベルのことに手を染める。

だから私は自分がFacebookでこのようなことをコメント欄でされた時はキチンと諭すようにはしています。どの程度効果があるかは分かりませんが…。

で、もう一つ。
これは、実名顔出しの怖さを全く理解していないこと。

これはね、中高生がSNSで炎上騒ぎになるのよりも遥かに怖いです。っていうのも、中高生であれば誰かが教えてくれるんですよ。だから歳を取り、失敗事例を見ると学ぶことができる。

でもね、シニアの方達はその機会が得られないんですよ。

だって、わざわざ自分が嫌われ役になってSNSの中傷はあなたが大変な目に遭うなんてことこの人たちに言うことって何一つメリットなんてありませんからね。

むしろ諫めることによってこっちに火の粉が飛んで来たらあほらしいじゃないですか。そこまでする価値があるようには思えませんよ。いい歳して善悪も分からずに中傷しちゃうような人は。

まぁそういう意味で本来であればコミュニティの管理者がそこは注意して秩序を作り保たねばならないところなんですけど、もう手が付けられないところまで来ています。これは。

今度お話ししようと思いますけど、私も相撲のコミュニティとして以前LINEとオープンチャットの相撲ルームを1年半くらい運営していて、その時は数百人規模だったんですけど、他のコミュニティの実情を踏まえたうえでこの点はかなり留意して運営をしておりました。

シンガポールの街並みみたいなもので、ゴミ一つ無ければポイ捨てなんてする人は居なくなるはずなんです。だからそこは「ああ、これがルールなんだ」ということを肌感覚で知るような努力は必要なんですよ。

表現の自由を盾に誹謗中傷を正当化しちゃう人っていうのも居ますけど、誹謗中傷の自由なんてものは存在しないですからね。

あと、これはとある日刊紙の記者の方が教えてくれた、私が非常に大事にしている言葉なんですけど、事実であっても名誉棄損に当たるケースも存在するということなんです。

だから、たとえ論として正しかったとしても自分が傷つく可能性も秘めている。そのことをシニアの皆さんは知る必要がある。

若者の炎上なんていう話が回転ずしでの出来事を通じて広く世に知られることになりましたが、相撲の世界を見ていると実はシニアの誹謗中傷という問題がかなり根深いものであることを私は知りました。

皆様もご両親がどのような形でSNSを使われているのか、これは一度確認した方がいいかもしれません。それは身内の方を守る結果にもつながりますから。

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