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詩とそれにまつわるエトセトラ #1~#50

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2019年2月の記事一覧

#1「ハーフムーンが見てるから」

真夜中の お出かけ
スキップして はしゃいでみる
わたしがいくらお話しても
誰もわかってくれないけれど
いつも素直にしているだけよ
ハーフムーンが見てるから
だから
それは
許してあげる

真夜中の 駐車場
白と黒の野良犬が わたしを待ち伏せ
わたしはちらりと視線投げ
何気ないフリ
冷たく うきうき 通り過ぎるわ

あなたの車の運転席の
夜露に濡れた窓ガラス
指でなぞった I LOVE YOU

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【解説編】#1「ハーフムーンが見てるから」

 この詩は、詳しい経緯はプロフィールにもあるFbノート『わたしが自称?作詞家になったわけ』↓

に記してあるのですが、畑 亜貴先生の講演で取り上げていただいた事により36歳にして作詞家デビュー(しかも1番すごいのは畑先生との連名!!!)というミラクルを起こした作品です。

 ということでnoteを始めてみるにあたり最初に載せてみました。

 また、無料で公開してからしばらくたったものは有料設定にし

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#2「そよ風」

そよ風はどこから吹いてくるの
ずっと向こうのずっと向こうの
あの森から

そよ風はどこから吹いてくるの
とっても深いとっても深い
澄んだ水溜まりから
吹いてくるのね

もしもわたしがそよ風だったら
そよ風だったら
きっとあの空から吹いてくるわ

いつの日か…

(1983)

※【解説編】はこちら

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【解説編】#2「そよ風」

 この詩はおそらくわたしが覚えてる限り、わたしが人生で1番最初に書いた詩です。

 小学校4年生の時、国語の授業で初めて詩を習って、自分でも書いてみましょう!となり…先生が「はい、書いてみましょう!」と言ってからすぐに思いついて、あっという間に書き終わってしまい、「先生出来ました!(^o^)/」と言ったら「え、もう出来たの!?!?え、これ自分で考えたの!?!?」と先生に驚かれたのを覚えています。(

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#3「赤い花」

教室の窓の外で 強い風に吹かれている赤い花
大きな木の枝に付いたその花の名を
わたしは知りもしないから
あなたのことを たとえば 「赤い花」と呼びましょう

この景色をこの色では もう二度と見ることはないでしょう
大学の4年間が過ぎようとしています
自分にとって 何だったのかと 問いかけても
今は答えの出ない時間
それでも終わりが近付けば
強くなっていくこの気持ちを 何と呼べばよいのでしょう
寂し

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【解説編】#3「赤い花」

 # 2『そよ風』の【解説編】で「~作詩って時に自分で言葉にしておきながら、なぜそんな言葉を紡いだのか説明が出来ない感情があるのです」と書いたところで、「感情を言葉にする」ということの限界について語りたくなり、そういうもどかしさを込めて書いたこの詩を# 3にあげてみました。
 
 この詩は作中にある通り、大学4年生も終わりに近付いた頃、何かの講義の最終日に教室からふと見た窓の外の景色から感じた想い

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