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ポールマッカートニー写真展 ポールって写真が好きなんだなー。

やっと行ってきた。一言でいうと、ポールって写真が好きなんだなーっていうのが伝わってきて、なんだかとても嬉しかった。
 
キャッチコピーとか読むと、世界が熱狂した、未公開…何しろ貴重な写真という点をことさら強調してるんだけど(もちろん貴重中の貴重なんだけど)なんだかポールが写真仲間のように感じられたのです。すごくポールと会いたくなってきた。
 
やはり僕も、ビートルズだから、ポールだからとちょっと構えて望んだところがあったんだけど、見ている内にポールの人柄とか、優しい目線に引き込まれていったんですよね。ピンとかブレとかそんなのか全然関係ない。その時の好奇心にまかせて撮っているポールが見えてくるようでとても嬉しくなってきたっていうのかな。
 
だから二つの視点でみることができた。1つ目は当時のビートルズ。2つ目はポールの視線。
 
展示はいたってシンプル。額装は基本的には木製の数種類の色しか使っていなかった(時々金とか銀とかもあるけど)。驚いたのは1mmマットという薄いマットを使っていた点。これはやられたなー。イギリスのキュレーターが決めたのか、日本でマッティングされたのかは不明だけど1mmとは。でもそれが写真を邪魔しない額装だったのでさすがだなと思った。2mmだったら下手をすると写真より目立ってしまうので(普通はそれを利用して写真をよく見せるのだけど)。
 
それと面白いのは、時々、写真の上に太くて赤いい線でバツ印が付いている作品がある。これはプリントしたものに描いたのかと思ったら、コンタクトシートを拡大してプリントしたらしい。ネガが紛失してしまったのかな? 日本だと✕印はNGの意味だけど、たぶんイギリスなので「これを使ってくれ」というセレクトの印の✕印。
 
コンタクトシートの展示もけっこうあってこれは興味深い。ポールがどうやって撮っているかの流れがわかる。コンタクトシートを見ると、あ、ポールは素人じゃないなってことがわかる。
 
それと、もしこれから見に行く人がいたら、ちょっと見てほしいコーナーあるんだけど(笑)。いきなりフレームが水色っぽくなるコーナーがあります(背面は壁一面に飛行場の写真の場所)。テレビ・モニターがあるコーナー(この動画も面白い)。その水色の額がけっこう斜めになっているのです(なぜ笑)。めちゃ気になる。
 
そこにいた黒服のスタッフ(学芸員ではないみたい)に、ここはなぜ斜めになっているのか聞いてみたのだけどわからないという。主催者だか学芸員だかに無線で聞いてくれたのだがそれでもわからないという。意図的に斜めにしているのか、ミスなのか(それはないだろう)、目の錯覚なのか(いやそれもない)。
 
その後、たぶん解答が出てるはずなのでそのコーナーに行ったら聞いておいてください(笑)。
 
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何しろ250点も展示されているので、ビートルズファンではなくても二時間以上はかかります。ファンだったら3時間はかかるかな(笑)。動画もあります。ほぼ撮影OK。
 
ポールの肉声による音声ガイドがあるのでイヤフォンを持っていくといいでしょう(英語だけどね)。アプリを入れると日本語での文章での解説も読めるので大丈夫。
 
入場の際にQRコード(スマホ)を見せて入場するのですが、その後も何度も表示しないといけないのでずっと表示させたままでおいたほうがいいです。スーベニアショップに入る時も見せるので最後まで表示しておくといいかも。
 
写真展を考えている人は行くとかなり勉強になると思います。この一回の鑑賞だけで様々な展示方法が学べます。
 
あとね、東京シティービューの風景も素晴らしいのでもちろんカメラは必須! ジオラマモードがあったらかなり楽しいと思いますよ!
 
追伸:
あ、スカーフを被った少女の写真はよかったな。
 

ビートルズ
レプリカだけど同時のカメラ
一番奥のはでかいコンタクトシート
ジオラマモードで撮ると面白い!

ポールマッカートニー写真展
日時指定チケットです! 9/24まで!急げー。

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須田誠 写真教室


一枚でも多くの写真をプリントできるよう、今後のアーティスト活動の後方支援をよろしくお願い致します。ありがとうございます。WE BELIEVE PHOTO POWER!!