運営の流派 現場監督とプロデューサー| イベントレポート 4JC Meet-up1 Part6

このnoteはイベントレポートのpart6です。

Part1はこちら


前回の続き。

イベントが終わり、本州に戻るために、香川県の坂出駅に送っていただきました。

クロ助さんと私は坂出駅の改札に向かいます。改札前に人が集まっているのが見えました。

人身事故の影響で電車(瀬戸大橋線)が運行を停止していました。

瀬戸大橋線が止まるということは、四国から本州方面の電車が全て止まることを意味します。

GoogleMap

つまり帰れません。なかなかのピンチ。

PCを開いて、その場で情報を集めます。
電車の復旧を待っていたらその日のうちに帰れなくなることが判明。

結局、タクシーで瀬戸大橋を渡ることにしました。

タクシーの運転手からも「遠いよ!?大丈夫??」と心配されます。
それでもその日のうちに帰る必要があったので、1時間以上かけて岡山駅へ。

タクシーを降りて、「飲みに行きませんか?」と私。
「行きましょう」と即答するクロ助さん。

前日に岡山駅の飲み屋をリサーチしていたので、すぐに店に入ることができました。店に入って、疲れを癒すようにビールで乾杯。

お互いにそれなりの数の運営をやっているので、やっぱり運営の話で盛り上がります。

◆新人戦の統括

「今年は新人戦の体制が変わりましたよね、各大会に統括がいる」と言うと、クロ助さんは嬉しそうに状況を話してくれました。

昨年までは、クロ助さんが新人戦全体の代表をしつつ、新人戦の一つの大会の統括をするという体制でした。今年からは各大会に統括がいます。つまり、大会統括を若手に任せています。

新人戦公式Webページより

「もっと引き継いでいきたい」という話を以前からされていたので、それが実現しているように感じました。

話は遡るのですが、2023年11月に石川で社会人大会が開催されました。
そこの飲み会でも、クロ助さんと
・運営代表クラスの役職を引き継ぎたいですね
・代表クラスは、なんだかんだで「調整力」が必要ですよね
・これからは、若手の調整力も育てていきましょうね
・私たちが全部調整したらダメですね!
という話で盛り上がったことを思い出しました。

私の予想ですが、今年度の新人戦の取りまとめは、全体代表のクロ助さんではなく各大会の統括ができるだけ動いているように感じます。
情報公開のタイミングや広報の様子からなんとなく感じられます。

◆情報交換と意見交換

JJFの運営については、ここには書ききれないくらいの情報と意見を交換しました。

クロ助さんからは「XXのような新しいことをやりたい、どう思われますか?」と聞かれ、意見を交換しました。

逆に私からは「いま私がJJFの実行委員になっても上流の課題が解決できない」「ジャグリング協会の理事になったとしても解決できる課題領域が限定的」とか、最近行き詰まっていることをお話して、意見をもらいました。

過去の事例や資料を共有させていただくなど、有意義な時間となりました。

WJD大阪や箱大会の状況など、これから開催するイベントについても共有しました。

この会で、いろんなイベントの進捗が生まれたと思います。

◆運営流派の違い

イベント運営のやり方は同じように見えて結構違います。
私もクロ助さんもお互いに違うことを理解しています。

クロ助さんが「花田さんはプロデューサー型、私は現場監督型」と言っていたのがとても良かったです。

プロデューサーの役割も現場監督の役割も、二人ともそれなりにできるのですが、どちらに重心があるかを説明しています。

あくまでイメージではありますが、

私は、
・理念(コンセプト)を最初に固める(=イベントを立ち上げる)
・お金をどう集めるか?を序盤に考える
・理念に基づく意思決定
のような進め方が多いです。まさにプロデューサー型。

クロ助さんの場合、
・すでにあるコンセプトからイベントをつくる(=引き継いで代表になる)
・結果的にお金が集まる
・メンバーとの対話重視で意思決定
のような進め方が多いです。これが現場監督型です。

現場監督のクロ助さんはメンバーとの対話重視で意思決定される一方で、私は理念に基づいて意思決定すれば、誰がいつ決めても一緒という考えが根底にあります。

イベント運営全体の営みを言語化するのはなかなか難しいのですが、「プロデューサー」と「現場監督」は、タイプを大別できて良い表現だと思いました。

主観ですが、
私と一緒に運営してくれた若手メンバーが、今度はイベントを主催することがあります。
同様に、クロ助さんのもとで運営した若手メンバーが、イベントをつくることがあります。

彼らや彼らがつくったイベントを見ても、プロデューサー型と現場監督型をそれぞれ感じられるので、この表現には大きな納得感がありました。


終電が近づいてきたので、「またイベントでお会いしましょう」とお別れの挨拶。

楽しい1日を過ごした実感とともに、新幹線で帰りました。

「現場監督」という表現に感動しすぎて、新幹線でもハイボールを飲んでいました。

次回、4JC Meet-up1完結編。イベントレポート最終回になります。

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