成毛 眞
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講演資料(2011年頃)
2011年ころに講演したときのパワポである。テーマは本の読み方なんだけど、前段の自己紹介が長い。さらに後段では本に全く関係がない運鈍根だのについて語っている。きっと聴衆はわけが分からなかったであろう。知ったことではない。いつでもオレ流なのだ。
2011講演note.pdf from HONZ3
講演内容をまとめてみよう。
聡明そうに見える子供だった(はずだ)が、小学校ではまともに座っているこ
『ヒトの壁』ミクロとマクロを行き来する柔軟な脳ミソでヒト社会を考察
ウィルスの大きさでヒトを見てみたら?
こうきたか。これが、養老孟司の視点だ。新型コロナウィルスの顕微鏡写真がテレビ画面に映し出されるのを何度見たことだろう。だが、あの倍率でアナウンサーの顔を映したらどうなるか。ウィルスの倍率でヒトを見ることのズレに着目するのである。
養老孟司という人物への説明は不要であろう。当たり前だと思っている事象に物申す。ミクロとマクロの視点で縦横無尽に社会を見渡す。懐の
ウクライナと嘘とインフレ
ウクライナ危機で各国首脳の発言やらなにやらに対しての日本人の反応が面白いと思う。なんでもまともに聞いてしまっているのだ。
基本的に多くの国の人々は、日本人と比べると、首脳だろうが一般人だろうがめちゃ嘘つきだ。しかも、本人は嘘をついているという自覚はまったくない。彼らは事実とは異なっていても、想像上の事実を前提に話をする。それが普通であり日常的なことだ。
それこそがほとんどの日本人との違いだ。日
『決定版 HONZが選んだノンフィクション』
この本で取り上げた書籍は、ユヴァル・ハラリが人類の未来を語る『ホモ・デウス』から、アダルトビデオの帝王こと村西とおるの『全裸監督』まで100冊。書評サイトHONZが10年間にわたりレビューしてきた集大成です。
HONZは時間と空間に制限を付けることなく、読んで面白い本を紹介しつづけました。サイエンス、医学、生物、歴史、風俗、事件、アート、ビジネスなど、対象はあらゆる分野にわたります。
私達が自
アニサキス症について知っておく
石川県ではアニサキス感染症が発生したので、鮮魚店が営業停止処分になったらしい。県が本気なら冷凍魚か干物しか販売してはいけないということになる。石川県は感染と伝染の違いを理解していないのだろう。すごいことだのお。
ところで、アニサキス食中毒は年々増加しているらしい。厚労省の食中毒統計調査によれば2015年で100件が、2018年には500件近くになっているという。
このアニサキス食中毒という定義がク
賞味期限切れのオリンピック
オリンピックというスポーツ興行の賞味期限が切れたのだと思う。近代オリンピックが事実上始まったのは、オリンピック旗が制定された1920年大会だ。それから100年。
戦後、途上国であった日本などは自国選手がメダルを取ることで国威発揚に繋がったし、じっさい国民も興奮した。私達もやればできるんだ!試合内容よりもメダルの時代。選手たちは日の丸を背負い悲壮な思いで試合に望んだし、視聴者はオリンピック中継を見
アフターコロナは家族消費を狙え!
コロナで個人消費が抑制されて、家計に資金が溜まり続けているはずだ。6000万世帯X10万円としても6兆円。
もちろんコロナでダメージを受けている家計もあるのだが、日本人の90%近くはサラリーマンであり、外食やアパレルなどを減らした結果として溜まり続けているはずだ。
おそらく家計あたり10万円どころではないだろう。すでに1年以上経過しているので、月に2万円の支出が減ったとしても30万円。20兆円ほど
宇宙ビジネスと20年
宇宙ビジネスは間違いなく巨大産業になる。遅れて参入した日本勢はホント頑張らないとね。
イーロン・マスクのスペースXは2002年創業であり、すでに20年近い歴史をもつ、いわば老舗だ。マスクの巨大資産で一夜にして登場したわけではない。
そのイーロン・マスクも、じつはAmazonのジェフ・ベゾスの追従者でしかない。ベゾスのブルー・オリジンの設立は2000年。前年のAmazonの総売上はECなのにたっ
アメリカは内戦状態なのかもしれない
すごすぎる。アメリカでは2021年の第1四半期で、銃乱射事件が147件発生しているという。年間にすると600件。ほぼ1日2件の銃乱射が発生している。
アメリカ以外の先進国で銃乱射事件など発生したら、死亡者はなくても全国ネットワーク特番が組まれるであろう。しかしアメリカでそんなことをしたらドラマの放送枠など一切が毎日消え去るのだ。したがって、よほどヤバい乱射じゃないかぎり報道はされず、アメリカ国民は
「明治は遠くなりにけり」でもないかも
阪大仲野教授が総長選に立候補したので、阪大のサイトをブラブラ眺めていた。阪大って緒方洪庵の「適塾」後継者だったのね。阪大関係者にとっては「そんなんもしらんかったんか、アホちゃうか!」と言われそうだが「知らねーよ、べらぼーめ」
そこで反省して適塾のWikipediaを眺めていたのだが大村益次郎、福沢諭吉、高峰譲吉、井上馨なんかがいたんだね。
高峰譲吉はアドレナリンの発見者(弟子が発見したのだが)
『邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき』自衛隊特殊部隊では普段なにをしているのか、元隊員が赤裸々に語る 成毛眞が聞く!<後編>
※前編はこちら
豪快! 特殊部隊の飲食の場面
成毛 前編では、尖閣に伊藤さんが上陸された際のことを細かく伺いました。私はとにかく『邦人奪還』という小説の、というよりも伊藤世界のディテールが面白くてたまらないんです。
伊藤 最初にお会いした時から「なんでこの人はこんなことを知っているんだ?」と、こちらこそ、成毛さんの専門的な知識の広さには驚かされてばかりです。
成毛 いわゆる雑学です。本で知
『邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき』元特殊部隊員が伝える、「特別警備隊」創設の舞台裏と尖閣隠密上陸のあらまし 成毛眞が聞く! <前編>
成毛 現場がじつに細かく表現されてます。
「このディテールがあるからこそ、物語に没入してしまう。兵士じゃないと書けない内容だ」と、そんなことを思いながら、『邦人奪還』を読みました。日本では珍しい、「元特殊部隊員が書いた」というジャンルですよね。
伊藤 全自衛隊初の特殊部隊ができたのは、私も創設に関わった海自の「特別警備隊」で、2001年ですから、日本の自衛隊特殊部隊の歴史はまだまだ浅いんです。
ゲームのキャラ名を検討する
自粛だかなんだかで、TVゲームをする機会が増えてませんか?えっ!増えてないって?まあ、いいや。
ほとんどのゲームは開始時にキャラ名を付けなければなりません。名前を考えるのに悩んでませんか?えっ!悩んでないって?まあ、いいや。
キャラ名は下手をすると個人情報に直結します。とりわけお子さんは要注意。ネトゲでもろ実名でている人もいてヒヤヒヤしたことがあります。
で、名前に悩んだときに役に立つのがこ
『2020年・米朝核戦争 』ひっそりと世に現れていた奇書
発売日は先月5月8日。ひっそりと世に現れていた奇書だ。著者のジェフリー・ルイスは核不拡散と地政学の専門家だという。原題は「米国に対する北朝鮮の核攻撃に関する2020年委員会報告書」つまり2020年に勃発した北朝鮮の核攻撃を3年後に公式報告書にまとめたという体裁をとっているシミュレーション小説だ。
金正恩の核ミサイルで攻撃されたのはソウル、釜山、東京、ニューヨークなどで、合計280万人が死亡したと
エッセイの書き方@SNS
一昨日、ふと英会話上達のコツについて投稿してみたところ、1300を超える「いいね!」と80シェアされた。すっかり気を良くしていたのだが、なかにはこんなコメントもいただいた。
ありがたい限りである。では、ボクがどうやって書いたのか手の内を明かしておこう。ちなみに元投稿の前半部はバーボンを飲みながら10分ほどで書いた文章だ。
じつはこの投稿では都知事カイロ大学卒業問題について、何かを書いてみようと
英会話上達のためのコツ
都知事のアラビア語能力問題。いやはやアラビア語というのは大変なんですなあ。てか日本語もスペイン語も中国語も、母国語ではない人たちにとってはやはり大変。文法も発音もなにもかも大変。
英語だけがバカみたいに簡単なのだ。
トランプの演説を聞いてみるがいい。日本語では「とても」「非常に」「本当に」などのすべてが「very very」だ。これは極端な例だが、基本的に英語話者はできるだけ相手にわかりやすく