アニサキス症について知っておく

石川県ではアニサキス感染症が発生したので、鮮魚店が営業停止処分になったらしい。県が本気なら冷凍魚か干物しか販売してはいけないということになる。石川県は感染と伝染の違いを理解していないのだろう。すごいことだのお。
ところで、アニサキス食中毒は年々増加しているらしい。厚労省の食中毒統計調査によれば2015年で100件が、2018年には500件近くになっているという。
このアニサキス食中毒という定義がクセもので、虫体がみつかり→医師→保健所→都道府県→厚生労働省の順で届け出が済んだ事案だけである。虫体が確認できないものは、たとえアニサキス感染が疑われてもアニサキス食中毒にはならない。それはアニサキス症と呼ばれる。
このアニサキス症は年間7000人発生していると見られている。つまりすでにアニサキスアレルギーを持っている人は数10万人単位でいるかもしれない。じっさい2人の友人がアニサキス症で死ぬまで魚を食べれなくなっている。生魚も干物も蒲鉾も鰹出汁の味噌汁も一生食べれない。QOLから考えるととんでもないことなのだが、なぜかメディアも取り上げない。
かれらとメシを食いに行くのはもっぱら焼肉屋だ。日本料理はもちろんイタリアンやフレンチも危ないのだ。そのうちに社会問題になるだろう。
ボクは30年間にわたり生魚をほとんど食べない。刺し身も寿司も食べないのだ。アニサキスが怖いのではない。ある時から美味しいと感じなくなったのだ。これはボク個人の好き嫌いなので、反論は認めない。即ブロックする。
しかし食べなくて良かったと思う。アニサキス症になったら(重症度によって程度の違いはあるが)味噌汁も板わさもアジの干物も食べれなくなる。刺し身よりこちらのほうがボク個人は好きなのだ。
ともあれ、ワクチン関連の針小棒大なテレビ番組を見ながら、ビールのつまみに刺し身を食べ、コロナワクチン接種を逡巡する人も多いのだろう。知らないということは恐ろしい。まちがいなくコロナワクチンよりも刺し身のほうが危ないのだ。

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