成毛 眞

書評サイトHONZ代表。元日本マイクロソフト社長。株式会社インスパイアファウンダー。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。代表的著書に『面白い本』『大人げない大人になれ』『Amazon』『2040』

成毛 眞

書評サイトHONZ代表。元日本マイクロソフト社長。株式会社インスパイアファウンダー。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。代表的著書に『面白い本』『大人げない大人になれ』『Amazon』『2040』

    最近の記事

    ウクライナと嘘とインフレ

    ウクライナ危機で各国首脳の発言やらなにやらに対しての日本人の反応が面白いと思う。なんでもまともに聞いてしまっているのだ。 基本的に多くの国の人々は、日本人と比べると、首脳だろうが一般人だろうがめちゃ嘘つきだ。しかも、本人は嘘をついているという自覚はまったくない。彼らは事実とは異なっていても、想像上の事実を前提に話をする。それが普通であり日常的なことだ。 それこそがほとんどの日本人との違いだ。日本人にとっては明白な嘘なのだが、彼ら自身は嘘をついている側も、それを聞いている側

      • アニサキス症について知っておく

        石川県ではアニサキス感染症が発生したので、鮮魚店が営業停止処分になったらしい。県が本気なら冷凍魚か干物しか販売してはいけないということになる。石川県は感染と伝染の違いを理解していないのだろう。すごいことだのお。 ところで、アニサキス食中毒は年々増加しているらしい。厚労省の食中毒統計調査によれば2015年で100件が、2018年には500件近くになっているという。 このアニサキス食中毒という定義がクセもので、虫体がみつかり→医師→保健所→都道府県→厚生労働省の順で届け出が済んだ

        • 賞味期限切れのオリンピック

          オリンピックというスポーツ興行の賞味期限が切れたのだと思う。近代オリンピックが事実上始まったのは、オリンピック旗が制定された1920年大会だ。それから100年。 戦後、途上国であった日本などは自国選手がメダルを取ることで国威発揚に繋がったし、じっさい国民も興奮した。私達もやればできるんだ!試合内容よりもメダルの時代。選手たちは日の丸を背負い悲壮な思いで試合に望んだし、視聴者はオリンピック中継を見ながら、初めて見るスポーツのルールを学んだ時代だ。 いっぽうで冷戦期には東西陣

          • アフターコロナは家族消費を狙え!

            コロナで個人消費が抑制されて、家計に資金が溜まり続けているはずだ。6000万世帯X10万円としても6兆円。 もちろんコロナでダメージを受けている家計もあるのだが、日本人の90%近くはサラリーマンであり、外食やアパレルなどを減らした結果として溜まり続けているはずだ。 おそらく家計あたり10万円どころではないだろう。すでに1年以上経過しているので、月に2万円の支出が減ったとしても30万円。20兆円ほどが家計に溜まっているのではないか。 ところでコロナはワクチンの遅れもあって最低で

            宇宙ビジネスと20年

            宇宙ビジネスは間違いなく巨大産業になる。遅れて参入した日本勢はホント頑張らないとね。 イーロン・マスクのスペースXは2002年創業であり、すでに20年近い歴史をもつ、いわば老舗だ。マスクの巨大資産で一夜にして登場したわけではない。 そのイーロン・マスクも、じつはAmazonのジェフ・ベゾスの追従者でしかない。ベゾスのブルー・オリジンの設立は2000年。前年のAmazonの総売上はECなのにたったの1640億円。もちろん盛大に赤字だった。 じつのところ新しいビジネスという

            アメリカは内戦状態なのかもしれない

            すごすぎる。アメリカでは2021年の第1四半期で、銃乱射事件が147件発生しているという。年間にすると600件。ほぼ1日2件の銃乱射が発生している。 アメリカ以外の先進国で銃乱射事件など発生したら、死亡者はなくても全国ネットワーク特番が組まれるであろう。しかしアメリカでそんなことをしたらドラマの放送枠など一切が毎日消え去るのだ。したがって、よほどヤバい乱射じゃないかぎり報道はされず、アメリカ国民は自分たちのヤバさを理解していないのかもしれない。 さらに恐ろしいことは、銃乱射

            「明治は遠くなりにけり」でもないかも

            阪大仲野教授が総長選に立候補したので、阪大のサイトをブラブラ眺めていた。阪大って緒方洪庵の「適塾」後継者だったのね。阪大関係者にとっては「そんなんもしらんかったんか、アホちゃうか!」と言われそうだが「知らねーよ、べらぼーめ」 そこで反省して適塾のWikipediaを眺めていたのだが大村益次郎、福沢諭吉、高峰譲吉、井上馨なんかがいたんだね。 高峰譲吉はアドレナリンの発見者(弟子が発見したのだが)コロナワクチンを打ってアナフィラキシーショックになったら、注射を打つのだが、その

            ゲームのキャラ名を検討する

            自粛だかなんだかで、TVゲームをする機会が増えてませんか?えっ!増えてないって?まあ、いいや。 ほとんどのゲームは開始時にキャラ名を付けなければなりません。名前を考えるのに悩んでませんか?えっ!悩んでないって?まあ、いいや。 キャラ名は下手をすると個人情報に直結します。とりわけお子さんは要注意。ネトゲでもろ実名でている人もいてヒヤヒヤしたことがあります。 で、名前に悩んだときに役に立つのがこの一覧表。 各星座の一番明るい星はアルファ星(α)と呼ばれています(例外もある

            エッセイの書き方@SNS

            一昨日、ふと英会話上達のコツについて投稿してみたところ、1300を超える「いいね!」と80シェアされた。すっかり気を良くしていたのだが、なかにはこんなコメントもいただいた。 === 日本語が難しいとか 英語が簡単とか 別にして成毛さんの文章がめちゃわかりやすいです!笑。(お世辞ではない) === ありがたい限りである。では、ボクがどうやって書いたのか手の内を明かしておこう。ちなみに元投稿の前半部はバーボンを飲みながら10分ほどで書いた文章だ。 じつはこの投稿では都知事カ

            英会話上達のためのコツ

            都知事のアラビア語能力問題。いやはやアラビア語というのは大変なんですなあ。てか日本語もスペイン語も中国語も、母国語ではない人たちにとってはやはり大変。文法も発音もなにもかも大変。 英語だけがバカみたいに簡単なのだ。 トランプの演説を聞いてみるがいい。日本語では「とても」「非常に」「本当に」などのすべてが「very very」だ。これは極端な例だが、基本的に英語話者はできるだけ相手にわかりやすく話すコツを知っている(日本人が外国人にわかりやすく話そうとすると、ただただゆっく

            韓国支援金事情

            今朝のNHK「ワールドニュース」で韓国KBSのニュースが取り上げられていた。国民に対する緊急災害支援金の配布方法についてだ。全世帯が対象で世帯最大87000円程度。 5月10日から、世帯主が申請するとクレジットカードまたはデビットカードに現金ポイントがチャージされるという。申請はクレジットカード会社のHPまたはモバイルアプリで可能だ。 申請から2日後には本人名義のクレジットカードにポイントがチャージされる。今週は生まれた年によって申請日が決められていて、来週からはだれでも

            アフターコロナの生存戦略

            HONZメンバーでもある鎌田教授の最新記事。 https://bit.ly/2zXJdt2 もちろん南海トラフ巨大地震、日本千島海溝巨大地震も警報が鳴らされ続けている。大都市では集団免疫形成が疑われ始めた新型コロナの季節性アウトブレイクが数年間以上もつづくであろう。結果的に一部で予想されている近い将来の世界的スタグフレーション。止まらない少子高齢化。まちがいなく時代が大変化するであろう。近世ー近代ー現代の次の時代に入ったかもしれない。 恐怖を煽るつもりは毛頭ない。しかし

            最悪を想像してみると

            ボクもアフターコロナに警告を発しているつもりだが、これほどひどいとは数字をみなければ判らなかった。さらに悪化するであろう。 ともかく、全世界でのロックダウン経済効果こそが人類未経験のものになる可能性が高いと思う。新型コロナは周期的なものでしかないが、今回の世界過剰恐怖は世界大恐慌へと突き進む可能性がある。1930年代の大恐慌は10年続いた。 いまさら日本のロックダウンを解いても、スウェーデンがロックダウン政策を取らなくても、両国ともその影響からは逃れるすべはない。 この

            HLAと新型コロナ

            4月7日のFB投稿で、新型コロナの感染率・死亡率には人種差があるのではないかと書いた。素人の目からみても、というか素人の目でみるからこそ、各国の感染率・死亡率には大きな差がある。あきらかに白人とアメリカの黒人だけが特異的に多く感染し死亡しているのだ。 それは各国政府や専門家委員会などの努力で達成されたということだけでは説明つかないと思う。はたしてアメリカ、スペイン、イタリアなどの政府と防疫・医療関係者はアジアやアフリカ各国と比較して特異的に無能だったのだろうか。そんなことは

            アフターコロナを考える

            アフターコロナの投資戦略について毎日1時間、下手をすると午前中いっぱいは情報収集しながら考えている。もう300時間も考えている。あんたには資産があるからだと非難されそうだが、じつは若い頃から投資しかしたことがない。 社会人になってから生命保険に入ったことは一度もない。そのおカネをすべて投資に回した。乳飲み子を抱えた30代で死んでいたらと思うと冷や汗がでる。そもそも定期預金残高は40年間ゼロだ。普通残高も日常生活レベルだ。あとはすべて投資に回している。いまでもクレジットカード