英会話上達のためのコツ

都知事のアラビア語能力問題。いやはやアラビア語というのは大変なんですなあ。てか日本語もスペイン語も中国語も、母国語ではない人たちにとってはやはり大変。文法も発音もなにもかも大変。

英語だけがバカみたいに簡単なのだ。

トランプの演説を聞いてみるがいい。日本語では「とても」「非常に」「本当に」などのすべてが「very very」だ。これは極端な例だが、基本的に英語話者はできるだけ相手にわかりやすく話すコツを知っている(日本人が外国人にわかりやすく話そうとすると、ただただゆっくり話すだけだ)これはアメリカが移民国家であることなどが遠因であろう。だから簡単なのだ。

政治家、ビジネスマン、科学者、法律家などは少しは難しいことを話しているかと思うだろうが、そんなことはない。むしろそれぞれの分野の専門用語が決まっているので、それさえ覚えてしまえば日常会話よりもはるかに簡単だ。中学英語と専門用語を覚えればOKだ。むしろアメリカ映画のラブコメディのほうがはるかに難しい。

ともかく英語!英会話を教える自信はメチャあるんだよなあ。それもある程度話せる人向け。教える内容は心構えと発音の上達法だ。むかし何人かに教えたがみんな半年でうまくなった。

心構えとは、今日自分が話すことを最低でも3点ほどきっちり考えておくという単純なことだ。たとえばアメリカ人をラーメン屋に連れて行く時には、相手が聞いてきそうなこと(自分が話したいことではない!)、ラーメンの種類と材料、すすって食べたほうが美味しい理由、ラーメン以外に自分が好きなパスタなどだ。

会話ではなにがなんでもその3点を使うのだ。相手に質問させるように仕向ける。相手と違う味のラーメンを注文し、ラーメンをズズッとすすり、パスタの話をするだけだ。まちがいなくその日は自信を持つことができるので、会話はどんどん進むし、その日のうちに少しうまくなる。

ビジネスプレゼンでも同様だ。きちんと日本語で押さえておくべきことを考えおいて、それに必要な英単語を調べておくことが極めて重要なのだ。単純な英単語が思いつかなくて会話が止まった経験のある人も多いだろう。

発音上達のコツも教えたい。これにはホントコツがあって。ピンポイントで誰かひとりの発音を真似するのが一番はやい。真似なのでそれらしければいいのだ。ものまね芸人と一緒だ。あっというまに上手くなるはずだ。

真似するべき人は、自分の声質、音程、声量など音が似ている人がいい。発音の前に、まず基本的な「音」があるのだ。女性がオバマ元大統領のマネをしても上手くならない。

たとえば、音程が低めで、すこし枯れたような声質の女性はメリル・ストリーブのマネをしてみるのだ。彼女の有名なゴールデン・グローブ賞のスピーチを聞いて、そのなかから「it was a moment」や「kick them all out」などというワンセンテンスを30回ほど繰り返してみるだけでいい。物事は単純に考えたほうがいい。

発音など学問ではない。技能だ。あらゆる技能は一般論として理論的に習得しようとするととんでもなく大変だ。しかし、繰り返し練習すれば、上手くなるコツを掴めるはずだ。

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