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支援をたのしむ

 目の前の支援をしようと考えると、ワクワクすることがある。

 基本情報やケース情報を見ていく中で「この先どうなっていくんだろう?」「自分だったら、どうやって支援するのだろう?」と思うことがあります。想像かもしれないが、支援を思い描くことで、何だか楽しくなる。

想像してみる

 本人のことを知るには、まず「基本情報」がある。書面だけの情報ではありますが、利用者の体格、性格、福祉サービスの利用、経済情報、生活環境などを想像してみる。

こんな生活をしているかもしれない。
こんな福祉サービスを利用できるかもしれない。

 こんな想像をしていくと、目の前に支援の道筋が見えてくることがある。でも、あくまでも想像だから、外れてしまうこともある。
 でも、「そうだね!そういう方法や支援もあるんだ!」と、新たな発見にもなる。

支援計画をたのしむ

 計画作成をするときには、本人と面談する。本人と会うまでは、ドキドキしている。電話では話をするけれども、声だけで判断するには限界がある。会ってみると、最初はお互いに緊張しているけれど、慣れてくると次第に聞きたいことが出てくる。
 答えてくれるかは分からないし、支援に役に立つかどうかは分からない。だけど、福祉サービスを利用していくなかでは、出来る限り本人に楽しんでサービスを利用してもらいたい。

 支援計画は、本人の夢を実現するものだ

 だから、きちんと本人が向き合えて、理解できて、実現できるものでないといけない。理解できるということは、本人と共に創り上げていくことが大切である。

次に繋がる・繋げる支援

 「たのしむ」は言いすぎなのかもしれませんが、自分の知らない領域や、やったことのないことをする中で、色んな経験ができて、色んな支援を考えることができて、「新しい知識」を得たり、「自分の可能性」を広げることができる。

 他人からみると、うーんと悩んでしまうことがあるとしても、今の状況だけを見るのではなく、支援員としてのこれからも踏まえて考える。

今経験できるうちに、やっておこう
この事はできておいた方がいい

 これから出てくるかもしれない支援を考えていくと、今回、行なっていく支援の道筋は「これからの支援」に活かすことができる。今すぐに必要なことかもしれないし、2.3年後のことかもしれない。
 そして、支援員の経験にもなることだけでなく、関係者にも経験となるし、本人の経験にもなる。

 また、似たような支援・状況に対応しようとした時に、困らないように、負担がかからないように、楽しんで対応できるように。

楽しんではいけませんか?

 でも、いざ「仕事」として考えてしまうと、「たのしむ」というのは問題なのかもしれない。
 利用者は困っているのに、支援者が楽しむなんて…

その通り!

 でも、困ったような、苦痛した顔で、支援をしていることは、利用者にとっても苦痛だと思う。

 そこで一言、言いたいのは、

 福祉は「遊び」ではない。
 真剣に向き合って、あれこれ考えて、利用者が自己実現できる、喜んでもらえること。
 こんな支援を支援者が楽しんで提供できたらいいな、きれいごとかもしれないが、利用者と支援者が共に楽しめる支援ができたら、と思います。

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