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日経グループ。。。わかんね〜、でも日経新聞社はやっぱりちゃんとしていた

会社員を辞めて個人事業になって困ったことの1つに新聞雑誌の購読というのがある。

まぁ困ったというほどのものではないかもしれないが、それ相応には「不便だな」と思うことがある。

会社員時代は、仕事に関係のある情報を仕入れるために、ふらっと社員ラウンジにでも行けば、コーヒー飲んで息抜きする合間に、日経新聞やIT関連の雑誌をパラパラとめくることが出来る。

ところがどうだ、個人事業になるとそうもいかない。
無料のWebサイト記事だけで何とかしようと思っても、リード文くらいしか公開されていなくて、
「ここから先は有料記事です」
みたいなところも増えたような気がする。

やっぱり不便だ、と4月に入ってから日経新聞電子版をファミリー会員で契約した。
社会人の長男も一緒に家族で読めるのもいいし、
日経電子版のiOS用紙面ビューアアプリが素晴らしいのだ。
これについては以前もnoteに書いたことがあるような気がするが本当に使いやすい。
正直、スマホで新聞紙面レイアウトの記事なんて文字が小さすぎて読めるか、とバカにしていたのだけど、これが読めるんである。
日経新聞さんごめんなさい、いう感じだ。

さて、今週に入ってから
「やっぱり日経コンピュータも読みたいな」と思っていたところに、長男が
「日経クロステックって購読する?」と訊いてきた。

日経クロステックは日経 BP社の出版しているテクノロジー関係のメディアで、厳密には日経新聞社とは別会社だ。
(しかし、同じ日経冠を付けたグループ会社なので、こちら購読者的にはあまり違いはないと考えている)

日経電子版購読者割引で日経クロステック有料会員に登録すると、ファミリー会員も同様に有料記事が閲覧出来るようになる。
しかも日経コンピュータなどの日経BP社の雑誌もHTML版で読めるようになる。

しかし、日経コンピュータは紙雑誌で読みたかったので、色々調べたがなんだかよく分からない。
日経クロステック+日経コンピュータセット料金というのがあるようなのだけど、
それと日経電子版購読者の日経クロステック有料会員割引とどう違うのか、いくら調べても肝心のところが書いていない。

仕方ないので、日経電子版の問い合わせフォームから訊いてみた。
返信は翌日にはすぐに来て、
「日経コンピュータなどの雑誌とのセット商品は日経BP社の販売する別会社のものなので割引対象外だ」
ということだ。

ふむ、変なの。
と一瞬思ったがまぁ仕方ないかと、メール記載の日経BP社のURLリンクから早速注文をした。

Webメディアの良いところは、登録注文したらすぐに有効になるところだ。
早速、日経クロステックサイトのWebサイトを確認すると有料記事も読めるようになって、日経コンピュータの記事もHTMLで読めるようになっていた。
過去の記事も読めるのはよい。
あとは次の最新号の雑誌を到着するだけだと思っていたところ、
同じく日経電子版ファミリー会員の長男のアカウントだとクロステック有料記事が読めない。

やや、これはどういうことだ?
確か、日経電子版購読者割引の日経クロステック有料会員はファミリー会員も対象となっていたはずなのに。
ひょっとして、日経コンピュータとのセットは別物だから
「日経電子版ファミリー会員なんて知らね」
てことなのか?

ということで、今度は日経BP社のサイトから問い合わせをしようと思ったがこれが一苦労で実に厄介。
問い合わせフォームへ行くまでにも、FAQの一覧ページから
「お前の知りたいことはどれだ?」
となかなか通してくれなかったり、
チャットボットの小窓が出てきて「何か質問しろや」とFAQへ誘導しようとしてくる。
(このチャットボットが実装が数年前のレベルで満足のいく解答にならない)

何とか問い合わせフォームに辿り着いて、問い合わせを書き込む。
日経電子版ファミリー会員なんだが日経クロステックサイトを閲覧できない。日経ID決済というやつで支払いしたし、日経電子版と同じアカウントなのだけど、ひょっとして日経コンピュータとセットの場合は対象外なのか?
だったら想定外だったので、紙雑誌は諦めるからクーリングオフで解約して欲しい。

しかし、2日経っても返事がない。
日経クロステック問い合わせフォームのページには「問い合わせ回答に時間がかかる」とだけ書いてある。

解約するのであれば早い方がいいので、電話をすることにした。
電話番号を探すのも一苦労だったのだが、なんとか見つけてコールセンターに繋がった。

事情を説明すると、契約登録状況を調べるので購読番号を教えろと言われる。
注文受け付けましたのメールは来たが購読番号は書いてない、と伝えると名前と住所と電話番号を教えろと言うので伝えると、しばしの保留音の後、
「契約してすぐに解約処理されている」
という。
いつ誰が解約したの?と訊くと、
おそらくフォームからの問い合わせで解約依頼をされたのであれば、その通りに解約したんだと思うと言う。
いや、それはいいけれど、だったら解約した旨はメールで返信して欲しいと言う。
そもそも質問に回答しないでいきなり解約するってどういう訳だと問い合わせ番号があるから見てみてくれ、と尋ねると
「ここは紙雑誌の問い合わせ窓口なので、日経クロステックのような電子版は別だ」
と言う。

なんだその訳わからない縦割りは、と思ったが仕方ないので
では、もういいので解約した旨をちゃんとメールで送るようにしてくれ、と依頼しつつ
「で、日経電子版のファミリー会員も日経クロステックを閲覧するためにには何を注文すればいいのか?」
と訊ねると
「それは日経新聞社の話なので、こちらでは分からない」と言う。

えーーー!!!
もはや驚くしかない。
「日経電子版からの購読者割引のページは、nikkei.jpからnikkeibp.co.jpとお宅のサイトに移ってるし、お宅らの商品じゃないの?」
なんだか、日経ID決済だったらとか、紙の雑誌とセットだったらとか、日経とついてるけど別の会社だから、とかよく分からない説明を長々と聞いて、結局解決しないので、解約メールだけ頼むと言って電話を切る。

こりゃダメだと諦め半分で、今度は日経電子版の問い合わせサイトに掲載されていた電話番号にかける。
こちらは問い合わせ窓口のフォームもしかり、電話番号もすぐにわかるところに書いてある。

コールセンターの女性がワンコールで出てきたのでこれまでの経緯を説明すると、
Webページアクセスできるか?というので、出来ると答えると注文ページへ誘導してくれて丁寧に説明してくれる。
日経BP社と違って、日経電子版のコールセンターの人は、質問にも的確に一才待たせることなしに訊いたことを教えてくれて、必要なものをすぐに注文することが出来た。

同じ日経と冠ついていても、老舗の日経新聞社と日経BP社って全然違うなぁ。
しかも、日経BPの方がテック系の媒体も持っているはずなのに、色んな雑誌やブランドごとにサイトやサービスが乱立してしまって、Webサイトの導線も悪いし、システムですら縦割りだし、全然ダメじゃないか!と思った。

こんな状態だったら日経BPはブランドイメージ悪くなるから「日経」冠取った方がいいんじゃないの?
とかなり手こずった腹いせに辛辣なことを考えてしまった。

日経新聞は本当にちゃんとしてました。

<了>

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