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昭和〜平成がリアルに終わろうとしている

2023年がもう1週間も経たずに終わろうとしているけれど、
今日はこの話題を出さないといけないだろうな。

朝起きたら、驚くようなニュースが出てきた。

今日は昼間に外出する余裕がなかったので、これは実際の記事を読まないといけないなとamazonで週刊文春の最新号を注文した。

夕方には今年の仕事を片付けて、届いていた週刊文春に目を通す。

ダウンタウンの松本人志の女性スキャンダルだ。
これまでも、女遊びをしていたであろう逸話は本人も周囲の芸人とも番組中のトークでも笑い話にしていたし、不倫がバレた時の言い訳なんてことも言っていた。
昭和にイケイケだった芸人なのだから、当然そういうこともあるだろうとは想像出来るたことだった。
それが、昔話で終わっていれば。
しかし、今回の報道は結婚して娘もいる50歳を過ぎたもはや敵なしといってもよい大物芸人になった身分でもヤラカシているという内容だった。

「松ちゃん、そら流石にキッツいわ」
そんな内容だった。
もしも、記事が本当なら。

だけど、文春もこれまでの一連の「文春砲」を見ていると、何らかの裏付けや証拠、続報を打てるタマを持っていない限りあそこまで具体的な記事は出さないだろうと思う。
だからこそ「文春砲」として恐れられているんじゃないのか。

ダウンタウンといえば浜ちゃんの方がその手の女性スキャンダルネタは過去にも多かったが、あくまでも個人的なキレイな付き合い方だったのか、本人のキャラもあるのか、嫁のメディア対応も功を奏していたのか、泥沼スキャンダルの印象はなかった。
そして、相棒の松ちゃんも相方のそうした色恋ネタを笑いにしていたのだけど。

「松ちゃん、あかん、アカンで今回ばかりは」

ダウンタウンといえば同じ関西出身で同じ学年。
同じ頃に東京へ出てきて、
『ダウンタウンのごっつええ感じ』と『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』で東京にも大阪の笑いを浸透させたことには痛快に感じていた。
そして松ちゃんの『一人ごっつ』はバイブルのようにしていた番組だった。
既にアイドル的な人気もあったのに、笑いを追求する修行僧のような出で立ちでバカバカしいことをクソ真面目に取り組んでいたその姿には孤高の人という印象もあった。
その時のエッセンスは今もIPPONグランプリの「写真で一言」などに引き継がれている。

それなのになぁ。
金髪筋肉マッチョになってからキャラが変わったのか、富と名声を極めた今となっても、実態は何も変わらなかったのか。

ここ最近、小泉政権から民主党政権の苦難の時期を挟み、その反動でさらに勢いをました自民党政権。
安倍晋三をはじめとする二世三世議員達が、国のことよりも我が事を最優先に考える独りよがりの政治を繰り返してきた結果、日本の成長も止まりずっと下に見てきたはずの他のアジア諸国にも追い抜かれるようになってしまった。

同じく男性アイドル専門のイチ芸能事務所でしかなかったはずのジャニーズ事務所が、平成になるとその存在を徐々に大きくし、SMAPで「バラエティも出来るアイドル」という新しい価値観の提示をし、その完成形として嵐もトップアイドルグループにテレビ局と一緒になって育て上げたことで、歌にバラエティにMCにとジャニーズはどこにもいるような存在になっていた。
そんなジャニーズの創業者のハレンチな行為は、それまでも知る人ぞ知るどころか、関係者に限らずお茶の間の視聴者もほとんどが見て見ぬふりをしてきたその行為が、BBCという外圧によって明らかにされた。
それは、これまで鉄のカーテンに隠れて一切姿を表す必要のなかった後継者をも、表舞台に引きずり出すことになった。

東にジャニーズがあれば、西には吉本。
今や吉本興業は関西のローカルお笑い事務所にとどまらず、ダウンタウンの東京制覇と呼応するように芸能界でのその存在感を大きくしていった。
その活動範囲はテレビの枠を超えて、自民党政権の思惑にも合致し日本の文化コンテンツの重要プレイヤーにまで成長している。
そして、その亜流として関西では維新が吉本と結託してローカルテレビ局を押さえてどんなにスキャンダルまみれになっても政治の実権を握り続けている。
まさにポピュリズム政治の完成形。
自民党政権も本当は国レベルで実現したかったことなのだろう。
そんな吉本興業の経営陣はダウンタウンのマネージャーなど関係者。
事実上、ダウンタウンの院政と言ってもいいのではないか。
その吉本興業の中の人と言ってもよい松本人志のスキャンダルである。

さて、テレビ局はこれも黙殺するのか?
過去にも数多くのタレント達が女性スキャンダルで退場を強いられてきた。
それほどまでに今の空気はインモラルなものには敏感になっている。
松本人志だけは見逃すのか。
過去の退場したタレント達と比べても、その報道内容の悪行は酷い。
ダウンタウン、松本人志同情派の一人としても、
「今回ばかりはアカンわ、堪忍しぃや」
そう思わざるを得ない。

東のジャニーズと西の吉本がこうして同時期に転換期を迎えている中、
ポピュリズムのツールとしてそうした一派を取り込もうとしていた中央の自民政権も、首班がいないまま無策なまま実利だけを貪ってきた安倍派議員達の裏金問題が噴出している。
「流石に今度ばかりは詰んだな」
と思わせるような事態になっている。
令和のリクルート事件ともされているが、その手口はセコい。あまりにもセコい。
高校生か大学生のようなやり口で、そのセコさ加減はリクルート事件と比べるのもおこがましい、それはつまり安倍晋三とその一派の薄っぺらさを具現化しているものだと思う。

そして、昭和に生まれて平成に力を伸ばしてきた価値観、その価値観を追い風にしてこの世の春を謳歌してきたもののけ達が終わりを迎えようとしている。

視聴率と世間の評価としては最低ランクの1つとして終わったNHK大河ドラマ「どうした家康」で家康が最後に放った言葉が思い出される。
「乱世の生き残りを根こそぎ引き連れて、滅ぶ覚悟にございます」

そう、ジャニーズと吉本興業と安倍一派の自民党政権が、昭和から平成の生き残りを根こそぎ引き連れて滅ぼうとしているのかもしれない。

僕たちはそんな昭和から平成がリアルに終わろうとしていることを、次の世代のために喝采で迎えようじゃないか。

<了>


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