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新しい韓国のスーパーヒーロー マ・ドンソク主演映画は間違いない 『犯罪都市』

さて、何か映画でも観ようかな。

そうだ!昨日乗ったバスの運転手がそっくりだったマ・ドンソクの主演映画にしよう!

最近の作品だと『悪人』か『犯罪都市』があるなぁ。
『悪人』はマ・ドンソクが犯罪者側、
『犯罪都市』は刑事側。
うん、正義の味方マ・ドンソクにしよう!

ということで、『犯罪都市』を観ることにしました。
主役のマ・ドンソクは、いまやマーベル映画にも出演する韓国映画の新しいスーパーヒーローです。

ジャンル的には「実録犯罪モノ」
実際に韓国で実在した複数の事件を下敷きにして作られているそうです。

舞台となるのは犯罪多発のチャイナタウンらしき町。
朝鮮族のギャングが牛耳っています。
そういえば、韓国映画にはしばしば朝鮮族が出てきます。
ナ・ホンジンの『哀しき獣』も朝鮮族を扱った映画でした。
もっとダークで過激なバイオレンスシーンがノンストップの映画でしたが、
韓国ノワールを代表する強烈な印象を残す作品でした。

こちらの『犯罪都市』は地元チャイナタウンのギャング(といっていいのかな?)と中国から新しいシノギを求めて入ってきたギャング、そこで起こる抗争と
それを阻止しようと奮闘するマ・ドンソク率いる警察チーム。

朝鮮族と1対1ではなくn対nで利権を争い敵も味方もないもつれにもつれた抗争へと発展していきます。
しかし、そこは韓国映画特有の演出、というかマ・ドンソクのキャラもあって
ダークになりきらず、エンタメとして完全に昇華した作品になっています。

そして、いつものごとく暴力描写多めなんですが、
韓国ノワール作品とは違い「正義が悪をやっつける」という勧善懲悪の枠組みは
きっちりと守られているので、事件が解決した後に訪れるカタルシスも十分味わえます。

マ・ドンソク達警察チームがひいきにしている主な舞台となる食堂が出てきますが、そこで働く子供が後半抗争に巻き込まれることになるのですが、
とにかく助かってよかった。

スカッとしたいアクション映画を観たいなら『犯罪都市』をオススメします。
次は悪いマ・ドンソク(『悪人』)も観てみよう。

<了>

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