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便利さはどこへ行くんだろう

こんにちは、makotoです

先日の日曜朝のがっちりマンデー(よく考えたらどうして日曜朝でマンデーなんでしょうね?)で、クイックゲットというサービスを紹介していた

「デジタルコンビニ」というコンセプトのサービスで、コンビニ以上の品揃えで注文してから「30分以内のお約束」で商品を配達してくれるそうだ
現在の平均配達時間が15〜20分というから凄まじいスピードだ
配達料も格安で、注文合計800円以上であれば一律250円というから驚き

都内の一部でサービス展開中なので、都心住まいの人は使ったことがあるのかもしれませんが、近郊県住まいの私ははじめて見たサービスなのでその衝撃は相当なものでした

Y2K問題の対応で、皆で会社に泊まり込み除夜の鐘を聞いた1999年の大晦日(2000年になるタイミングで世界中のコンピュータの時計がおかしくなって暴走する、しかも日本は世界に先駆けて最初に2000年を迎える、という噂が半信半疑ながらかなり大々的に報じられていたから大騒ぎで、もしものことがあったら大変とばかり各社は皆同じような対応をしていたと思う)

そんな大晦日の時間つぶしの雑談があちらこちらに飛び(実際、何も起こらなかったので問い合わせの電話も全く掛かってこない)、先輩社員から
「アマゾンって知ってる?インターネットで本を注文したら配達してくれるんだって」
と教えてもらったのがamazonを最初に知った
アマゾンといえば「仮面ライダーアマゾン」かアマゾン川の森林しか思い浮かばないので、変な名前の本屋が流行っているんだなと思った記憶がある
それから実際にamazonで注文してみたのは、まだ1−2年先の話だが、
「うわ、本当にインターネットで注文したら、本当に本が配達された!」
と驚いたのもつかの間、
大手レコードチェーンも続々とネットショップをオープン、楽天市場やYahooショッピングなど、ネットでものを買うことがそんなに不自然じゃなくなったと思ったら、
「amazonプライム会員になると翌日無料配送」
とかやりだして、
「もうamazonじゃなくていいんじゃね?」という一部のコアユーザから支持されてきたヨドバシコムも、amazonに負けないスピードでの配達を実現していたり、通販の世界では「早く・速く」のスピード競争がすごかったです

また、タクシー業界の圧力が激しくてなかなか日本上陸出来なかった Uberが旧態然でシステム化されていなかった出前市場に Uber Eats で念願の上陸を果たしたと思ったら、こちらもコロナ禍の状況も後押しして、一気に広まった。出前館などの競合サービスやファミリーレストランチェーンなどが自前で配達サービスを始めたのがさらに拍車をかけて、都内では「食事は配達してもらうもの」という認識が一般的になっている層も一定数いるんじゃないだろかと思う

さて、今度は歩いても数分で行ける(であろう)都心のコンビニが、自宅に持ってきてくれるという
いったい誰が?とも一瞬思ったけど、みんなで集まって家呑みとかしていたら、足りなくなった乾き物や氷なんかを20分くらいで持ってきてくれるのであればめちゃくちゃ便利なのかも、と考え直した
取材では、ワンオペでやってそうなスナックのマスターが「毎日使ってます」とか言っていて、なるほどと納得したり

コロナ禍だからこそフードデリバリーを使ってみて
「これは便利だ!」となった人こそが
「モノではなくサービスにお金を払うのだと」と

星野グループ社長も出演されていて、
「都心じゃなく、地方でぜひ展開してね」
とも言っていた
確かに近所にコンビニなどがあまりない地方でこそ、ニーズは高いのかもなと、そこに利益をどうあげていくのかの分岐点は難しいんだろうが

それにしても、どんどん便利になっていく消費者インフラ
その一方で、最低賃金でサービス提供側のコマとして消費されていく人たちも多くいるわけで
「需要と供給が合ってるからええやん」
て訳でもなく、仕方なく供給せざるを得ない状況なのが問題で

いったい、この便利さはどこまで行くんだろうか?
と日曜の朝から思ったということ

Photo by Nate Foong on Unsplash

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