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発達障がいの要因は、「子育てしにくい環境」にあるかも?

児童デイサービスで勤務している中での気になることの1つに

兄弟で発達障がいの診断をうけて、児童デイサービスを利用している

ことに違和感がある。

ひと昔前は、発達障がいへの理解がなくて、
「親のしつけ」や「遺伝する」という親への責任とすることが多かった。

しかし、子供の発達への研究や理解が進んだ今は、
発達障がいは「脳の機能不全」「神経発達の障がい」、
人口の約1%は発達障がいであり、
「親・家庭の責任ではない」としている。

それでも、「兄弟で発達障がいの症状が出ている」ことが少なくなく、

・運動が不器用である
・気持ちを伝えるのが苦手、情緒のコントロールが難しい
・読み書きが苦手な学習の障がいなど、

発達障がいの症状となる要因について、仮説を立ててみたい

1つ目に食事・排泄です
家庭で同じ食事を食べているので、兄弟で同じ栄養を取っていることになります。もしその食事が、3食しっかり食べていても、体に必要な「栄養」であるタンパク質、ミネラル、ビタミンなどが不足していると、体や脳などの細胞を作ったり回復させたりができなくなります。

2つ目に睡眠です
人は寝ている間に、体を作ったり・回復させたりする成長ホルモンが分泌されたり、体験したことを脳で記憶・認知の断捨離が行わてれているその睡眠時間は、家庭の生活リズムで異なることが多く、夫婦共働きや子供が習い事をしているたりすると、寝る時間が遅くなり、子供の成長に必要な「8~9時間の睡眠」がとりづらくなっている

3つ目に遊び・運動です
子どもは遊ぶといっても、親が同伴じゃないと外で遊ぶことができないため、自宅の周辺や親の都合がいい時間帯が「遊びの条件」になってきます。もし近くに、公園や自然がなければ、室内遊びが中心となり、走り回って体を動かしたり、木や砂場遊びなどの「五感」を刺激したりする体験が得られません

4つ目に人間関係です
核家族化や夫婦共働きが多くなったことで、おじいちゃんやおばあちゃんのお家に遊びに行くのはお盆や正月などの季節行事のみだったり、住んでいる地域のご近所づきあいが苦手な人も少なくないだろう。自分の気持ちを周りの人へ伝えたり、「信頼関係」を作っていく体験が乏しくなっているかもしれない

これらを見ると、昔に比べて、「子育てしにくい環境」になっていることがわかると思う。
そのしわ寄せが、子どもたちの成長へと影響し、
そして、親が子供たちを「育てにくい」と感じている要因だと思う

でも、裏を返せば、このことを知って、
親は子育て環境見直したり、
支援者は療育環境をミーティングしてみてはどうでしょうか?

〇食事/排泄・・タンパクリッチ食を食べて、エネルギーで満たされる
〇睡眠・・・・夜9時に心地よく寝て、朝6時に朝日で目覚める生活リズム
〇遊び/運動・・全身運動や感覚遊びで、やりたいことができる体づくり
〇人間関係・・親や身近な人との楽しい体験を積み重ねる関係づくり


どこから見直してもいいし、やりやすいことから変えていくと、
親も、支援者も、
自分らしく「楽しめる子育て環境」ができると思いますので、
取組んでみてくださいね。

「昨日より ちょっと楽しい 自分らしい子育て」をビジョンに活動しています。私の活動に共感して頂けましたら、サポートをお願いします。