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写真展「川内倫子m/e 球体の上 無限の連なり」に行って
東京オペラシティ アートギャラリーで、「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」展を拝見してきた。
川内さんは木村伊兵衛写真賞を受賞している写真家。表現は「日常を柔らかい光捉える」誰もが見たことのある風景から「心が鷲づかみされる」そんな印象。
あらゆる生命の力強さ、弱さ「生と死」対極の激しいコントラストを眩しいくらいの柔らかい光で昇華している。その独特な感性は、意識と無意識の間にあるもの。それを誰もが手にしたいと潜在的に思っている。時間差で襲い答えの無い問いを僕に投げかけてくる。
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写真はネガフィルムが主体。それはきっと川内さんが母性に似た「色」を大切にしている写真家だからだろう。表現は写真だけじゃなく、音、布を用いた「写真展に足を運んだものだけが得られる優越」なんだと思う。
構成は展示全体は単純な「形」だったり「質感」手触り。写真表現を通した作者の概念を伝えているのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1670025690829-4suKqlKcMc.jpg?width=800)
写真以上に、映像表現も凄い
![](https://assets.st-note.com/img/1670026086173-phwUJzqPOm.jpg?width=800)
写真と同時に映像も展示されている。写真と通じる構成は迫力を感じる。それは「生命の凄み」なのだ。
見ているものが同じなのに、表現が違う。捉えるものが違う。生き方をリセットしているようだ。写真家に変化するためには「経験を捨てる」その表現者ゆえ表現のために捨てているものがあるのだ。それが最高の技術なのかもしれない。多くの写真家がそうしたように。
![](https://assets.st-note.com/img/1670026998210-7Gmq5fau4Y.jpg?width=800)
川内倫子個展『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』
2022年10月8日(土)〜12月18日(土)
東京オペラシティ アートギャラリー
*巡回:2023年1月21日(土)〜3月26日(日)滋賀県立美術館
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