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2023年 第3次世界大戦中の私たち 全23話 その15 最近起きた、私にとっての大きな出来事

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作曲家 西村朗氏 逝去 3月に坂本龍一さんが亡くなったばかり・・・次々と昇天する日本の天才作曲家たち😿(涙)

まずは西村朗さんについて・・・

昨夜、その報に接し、驚きました💦私も一応作曲家でして、同じ作曲家として尊敬していました。西村先生の作品の演奏会には何度も足を運び、その曲を生演奏で聴き、ステージで、あるいは客席から挨拶なさる西村先生のお姿を拝見しました。

家では、ネットで西村先生の作品を毎日のように聴いていました。私が特に好きな曲は「バガバッド・ギーター」と「キトラ」です。どちらも、フォニックス・レフレクションの演奏会で聴きました。衝撃的な印象を受けますが「キトラ」など、何度も聴いていると、それはそれは実に美しい曲です。

要するに、私自身の目と耳で西村先生作品を味わい、朝からかけっぱなしで生活するといった具合で、日常的に、西村先生の作品に親しんできました。私は西村先生は、数少ない本当の天才だと思います。

「数少ない本当の天才」・・・この言い方、語弊があるかもですが、ひとつ愚痴を言わせてください(笑)

四万・甌穴

日本の音楽界・・・日本という国では、実力のある人や、天才的才能の人が有名になるワケではないという、嘆かわしい現状

これを実感したのは、私が還暦も過ぎた頃です。それまでは、有名な人は、それなりにちゃんとした能力があり、それを認められたから有名になったのだろう・・・などと思っていました。ですが日本の音楽界は(ジャンルには無関係にです)、フタをあけてみると、それはそれは、あきれてモノが言えないような状況でした💦

結論を言ってしまいますと、日本では、有名な音楽家のうち、きちんと実力があったり、天才的な才能の人は、約1割しかいません💦断言してしまいましたがこれは事実です。約9割の人は実力や才能ではなく、コネクション、特に顕著なのが「親の七光り」でしょうか、そういった事で、実力や才能がないのに有名になってしまった人たちです。

我が国日本には、実力があり才能もある音楽家がたくさんたくさんいます❣でも、その人たちは、なかなか表舞台には上がって来れないという、日本の音楽界はそういうシステムです💦少なくとも今はそうです。ですが、昔は、実力や才能のある人たちが求められていた時代もありました。

西村先生は、そういった健全な時代の最後の世代ではないかとも思います。なので前段落で「数少ない本当の天才」と表現しましたが、西村先生は本当の天才だと思います。素晴らしい作品を数多く残しています。実力や才能のある音楽家たちが、西村先生のように、ちゃんと表舞台に出てきて欲しいです❣ そういう健全な音楽界であって欲しいと思うのは、私だけではないと思います。

入間基地航空祭

坂本龍一・・・もう一人の本当の天才

坂本龍一さんも、今年の3月に亡くなってしまっています💦その報に接したのは4月に入ってからでした。癌であることはCМなどで知ってはいましたがまさかこんなにすぐに亡くなってしまうとは・・・という思いでした。

私はYМO時代からファンでした。レコードも買いましたし(その頃、まだCDなるものは、この世に出回っていませんでした)、演奏会にも度々行きました。そして、坂本さん本人の生演奏をたくさん聴きました。

坂本さんの演奏は、全て印象的でしたが、最も印象的だったのは、武道館でのコンサートでした。コンサート終盤、坂本さん一人でピアノの前に座りました。最初の音が出た瞬間、武道館の約1万人の聴衆が、まるで誰もいなくなったかのように、静まり返った・・ぢゃないですね、凍り付いたんです👆

坂本さんのピアノ演奏には、それだけの力があったんです💦拡声されていたとはいえ生ピアノです。さほど大きな音を出せるワケではありません。にも拘わらず、その決して大きくない音に、武道館約1万人の聴衆が凍り付いて、聴き入っていたんです💦凍り付きながらも、心は感動の嵐でした🎵

素晴らしい瞬間❣ これこそ「演奏会」だと思いました。誰もが坂本さんの演奏に感動し、曲が演奏し終わるまで、凍り付いたままでした。私は気が付きました。こういう人を「ピアニスト、作曲家」と言うんだと。坂本さんにはそれだけの力がある事は、疑いようもなく証明されていました。

私は更に気が付きました。私のピアノ演奏には、そういう力がないことに。帰り道、私は感動と絶望が混じった、複雑な感情で帰途に就きました。

でも落ち込んでいるばかりでは、自分の向上はありません💦それからというもの、ピアノの練習には、それまでより真剣に取り組む、というか、いつかは自分も、坂本さんのように、たくさんの人が凍り付いて感動してくれるような演奏ができるようになりたい、と思うようになりました。

狭山市・8月の夕焼け

今年のクリスマスは、どんなクリスマスになるのだろうか・・・

坂本龍一さんの曲たちは、常に私のピアノ演奏の重要なレパートリーです。数十年に渡り、弾き続けています🎵 中でも「戦場のメリークリスマス」(原題:Merry Christmas Mr. Lawrence)は、いつも弾いていて、坂本さんが弾く通りに、時々音を改訂しながら弾き続けて来ましたが、今、弾いているのは、坂本さんの生前最後の演奏となった、NHKスタジオでの演奏です。

今年のクリスマスは、坂本さんが亡くなった年のクリスマスです。なので、今年のクリスマスは、特別なクリスマスです🎵「戦場のメリークリスマス」が演奏される時も、特別な響きを持つに違いありません。私は自分でピアノを弾く時も、自然に坂本さんに思いを馳せながらひく事になると思います。

自分のピアノだけでなく、今年のクリスマスのこの曲、他のミュージシャンにも演奏してもらいたくなりました🎵そんな思いから、誰に頼まれたワケでもないのですが、今、ある楽器のためにこの曲を編曲しています。日本中、いろいろな場所で、この曲が鳴り響くと嬉しいです👆

坂本龍一さんは、亡くなる直前、こう言ってたそうです。「あと何回、満月を見る事ができるかな・・・」と。他人事ではありません。私は坂本龍一さんと、そうそう年齢差はありません💦。今後それほど長く生きられるはずもありません💦Merry Christmas Mr. Lawrence、いつもこの曲を弾いている私ですが、クリスマスには特別な思いで、この曲を弾いています♬

私はあと何回、クリスマスを迎える事ができるかな・・・

西村朗先生、坂本龍一さん、たくさんの感動をありがとうございました

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