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2023年 第3次世界大戦中の私たち 全23話 その11「君主と奴隷」について その3

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奴隷より、更に悲惨な状況の者たち

もう一度検証してみましょう。それがどんな人たちなのか。

➀ 君主に絶対服従を誓わされる                                      ② お給金ゼロ。それどころか君主にお金を支払わなければならない                                    ③ 休日もない労働。労働内容は、過酷を極める。怪我人多数。中には命を落とすものまでいる。

それはどんな者たちなのか・・・

1 高校生(男女問わず)
2 100名を超えるような大型部活所属の生徒(体育系文化系問わず)   3 試合やコンクールに出場できない生徒・・・・つまり、華やかな舞台に立つことができない生徒・・・人数制限があるため。試合に出場できず客席で出場生徒の応援をさせられている生徒、あるいはコンクール等に出場できず、やはり客席で出場生徒の演技や演奏を指をくわえて見ているだけの生徒

高校教育における部活の功罪

高校の部活というのは、どういう世界なのか、まずそれを紐解いてみたいと思います。

部活という教育活動は、非常に定義しにくいです。何故かというと、各高校の各部活の顧問の裁量が大きく、つまり顧問という君主の独裁制で成り立っている組織だからです。一つとして同じ部活はなく体育系、文科系それぞれで、同じ種目の部活であれば、集合して試合やコンクールを行うことが可能です。その最たるものが野球の甲子園出場ですかね。

各高校によって違いますが、生徒の部活参加というは、多くの学校で、義務ではありません。帰宅部という言葉の存在が示す通り、放課後の部活に参加せずに帰宅してもよいのです。そして多くの場合、活動が活発な部活動は、校内で目立つ存在であり、あくまでも校内に限っての事ではありますが、活発な部活に参加している事が、生徒にとってのステータスになり得ます。

また、部活が活発な学校は、学校自体が溌溂とした気概に満ちている場合が多いと言えます。部活が活発な学校は、往々にして生徒たちはイキイキとしていて、元気一杯です。そしてそういう学校に足を踏み入れた人は「ここはよい学校だ❣」と感じるのです。そしてその感じ方は間違っていないと思います。

部活経験者は判るでしょうが「部活の為に学校に行っていた」という感想を持っている人が多いはずです。活発でそれなりに厳しい部活生活を送ってきた人は、その部活が大変良い想い出であり、また部活に邁進している最中は、生きがいを感じながら溌溂と学校に通っていたことでしょう。

部活がそのような良い効果を学校にもたらすことは事実ですし、生徒たちは、そういう生活を送ってこそ、高校生活の充実感が得られます。

そして・・・

部活の管理責任者は「顧問」という名で呼ばれます。顧問は殆どの場合学校の専任教員、つまり非常勤講師や嘱託講師や実習助手ではなく、フルタイムに勤務する「学校の先生」が担当します。そして校内の顧問の、部活運営の仕事は、膨大な時間と労力を要するにも拘わらず、完全にボランティア、と言えば聞こえはいいかもしれませんが、要するに奴隷労働です。

休日を丸1日潰しても、日給500円の手当は付きますが、それだけです。部活を8時間やったとすると、時給換算で約60円(❣)。驚いて下さい。通常労働で、時給5000円、8時間労働分の手当てが、時給5000円、日給4万円くらいもらえるならばともかく、時給60円❣ ほぼ無給労働です。

その上、部活指導という奴隷労働をしないで済んでいる教員から見れば、「お遊び」としか認識されない悲惨な仕事です。にも拘わらず、部活指導をする顧問たちは、休日を返上し、放課後も毎日、遅くまで、部活指導に邁進しています。

何故か❓

それは、部活を指導する立場になれれば、それは「君主」への近道になり得るからです。何故部活指導が君主なのかと言うと、試合やコンクールで上位になる実績を挙げれば、それは勲章であり、周囲からは羨望と賞賛のまなざしで見られ、それはこの上ない快感だからです。

そう、部活顧問が指導に邁進するのは、試合に勝って君主になりたいから、コンクールに勝って君主になりたいからであり、それ以外の欲求があるわけではありません。というか、それ以外の理由をもつ顧問を、私は見たことがないです。つまりそこには「〇〇を趣味とする生徒たちの為に」とか「集まってくれた子供たちの為に」などという欲求は、ひとかけらもないのです。

そう、顧問たちが毎日毎日放課後遅くまで、休日も返上して部活するのは、あくまで自分がのし上がりたいだけであって、決して子供たちの為、生徒たちの為などと言う理由で動いているのではない、という事です。少なくとも私は「生徒の為に」と口を動かす顧問はいても(笑)、本当に生徒のために活動している顧問など、見たことないです。全て自分のためだけにやっている事です。

ただ、こういう事はいえると思います。顧問とか指導者とかは、あくまでも自分のためだけに動いているのですが、その結果、その部活の活動が活発になり、時としてそれは実績という形に残り、参加した部員たちにも保護者にも結果的に喜びが得られる、という事はあると思います。

だからこそ部活は、参加生徒にもその家族にも、大きな負担を強いるものなのに、多くの生徒と保護者が、部活参加に邁進するのだと思います。

四万・甌穴

指導者は生徒を利用している

部活顧問、指導者は生徒を、そして保護者たちを、最大限度に利用しています👆 そしてその利用方法も念いりです👆

小規模な部活では次のような事はなく、細々と活動しているだけかもしれません。しかし、部員100名を超えるような大型部活では、次のような事が起こります。

入学直後の4月、「部活保護者会」が開催され、顧問や指導者は、集められた保護者達に説明をします・・・「説明」❓・・・イヤ、「説明」というのは表向きの言葉であって、入学当初のこの「保護者会」と言う名の会合は、実質的には、

「奴隷労働契約会議」です。

奴隷労働なら、むしろまだマシなのかもしれません💦この会議で保護者は、次のような恐ろしいことを言われ、反論できず、契約させられるのです。 この契約に不満がある場合は、部活の部員になれないのです。

☆ 部員になろうとする生徒は、次の事を守らなくてはならない。          1 この部活の、つまり顧問、指導者の運営方針に従わねばならない、      つまり不平不満を言ってはならない。
2 部費として毎月、〇〇〇〇円を遅滞なく収めねばならない。                3 活動日は毎日であり休日はない(休日のある部活も存在するが)          4 試合(文化部の場合コンクール、コンテスト等)には出場人数に制限がある。毎日の練習を頑張ったとしても試合(コンクール等)に出場できない場合がある。その場合も客席で、出場部員に対し、心からの応援をしなければならない。     
5 個人で使う道具及びその整備費は、個人負担する事・・・・これ、実は恐ろしい金額になります、楽器などを個人で購入しなければならない場合、50万円を超える事も珍しくなく、その整備費も年間10万円を超えても珍しくありません。

入間基地航空祭

以上5項目を、判りやすい言葉に置き換えてみる事にします👆

1 顧問に絶対服従                                                    2 〇〇〇〇円を毎月支払う事                                                             3 休日なし、多くの場合朝練有り。生活時間の全てを捧げる事。         4 舞台に立てるのは選ばれた部員だけ。その他大勢は、舞台に立てない。      5 道具は自分でお金を出して買いなさい、整備費も自分で出しなさい。

私立学校では、この上に更に「部活支援金寄付の受付」などと称し、自主的な寄付を装いつつ、現実には多額の寄付を強制的に徴収している。

奴隷よりさらに悲惨な「舞台に立てない部員たち」・・・これが高校の大型部活の実態です。あとで不平不満を言われなくて済むように、入部の時点で、上記のような「奴隷にも満たない扱い」でも不平を言えないようにするヒドイ契約をさせられた上、多額の負担をして道具を揃えさせ、多額の部費を毎月支払い、毎日毎日、家族も巻き込んで練習の日々に明け暮れ、それで華やかな舞台に立ってメダルでももらえるなら判りますが、舞台に立てず、もらえるものは何もなく、客席で応援をさせられているだけで、3年間が終わる・・・

これ普通の人間が普通に考えたら、あり得ないヒドイ待遇です。普通の感性では耐えられないはずです。そう、そういう「試合やコンクールで使ってもらえない部員」は、入部時点の「奴隷契約」で、すでに普通の感性を捨てさせられるのです💦 

私は、そういう目に遭ってきた子供たちに聞いてみたいです・・・・・「君、本当にそれでよかったの❓❓」と。

更には、部活動では時として事故が起こります👆体育系は多いですが、文化系だって事故は起こります。大怪我をして、一生車椅子生活を余儀なくされたり、時として重大事故が起こり、活動中の部員、つまり生徒が死亡した例もあります。

上記のような奴隷以下の参加形態を強要された上、一生治癒しない大怪我を負ったり、最悪の場合は命を落としてしまう・・・これが高校の大型部活動の実態です👆

狭山市 8月の夕焼け

あなたは誰かを従える「君主」❓それとも誰かに仕える「奴隷」❓それとも、奴隷にすらなれない最も悲惨な存在❓

もう4000字を超えてしまいました💦 続きは次回に譲る事にします👆 前回の記事で、次回つまり今回の記事で、顧問の本音とか、顧問に自白剤を使用すると何を話し始めるかとか、お話するような事を予告していましたがそれに到達する前に4000字を超えてしまいました💦すみません🙇💦

次回こそ、様々な本当の状況を、いろいろお話ししたいと思います👆
次回、お楽しみに👆

花って接近すると食われそうで怖い(笑)



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