#言葉
髪を切る理由って (短編小説)
行きつけの美容院へ行く。
髪が伸びたから、切る。ただそれだけのため。
斜め後ろの奥様。ギャルの名残がある。
ぺちゃくちゃと担当の美容師と話をしている。
私とは相対的。
「最近の子って本当に積極的じゃないよねぇ 全然引っ張ってくれる気配がないっ」
とギャル奥様
「ねぇー」
「あれだけ、草食系だとさぁー 女の子大変だよねぇー」
「確かにそうだ。そう。大変だ。アプローチするのがねぇ」
と美容師さん
こ
好きになったらね(短編作品)
喫茶店で友達と話していた。そしたら、私の好きな人の話題になった。息が詰まった。
内容はショッキングだった。好きな人に彼女がいるとかではない(それは、よかった)。しかし、悪口だった。私は居ても立っても居られず、用事を思い出したと
ベタな嘘をつき、店から飛び出していた。
好きになった人の悪口って自分が否定されるのと同じなんだ・・・・・・。
俯いて歩いている、コロコロと空き缶が転がってくる。
あ