母の日だから私の自慢のお母さんの話

母の日と言うことで私のお母さんの話を。
特別すごい人ではないけれど、私の中では自慢のお母さんだ。

私が小学生の時に両親が離婚して、お母さんはシングルマザーとして働きながら頑張って育ててくれた。

働きながら自分+子ども2人の面倒を見るのはすごいこと。
当時の私は何も分からず、考えもつかなかったけれど今の私と職種は違えど自分が働いていて…と想像するだけで本当に頭が下がる。
そう言った体力面や金銭面での事のすごさもさることながら、精神面での構え方が今思うと豪胆で凄かった。

自分(母)と子ども(私)を別の人間だときちんと切り分けて扱ってくれた

離婚した旦那(私の父)の悪口や意見を母発信で絶対に言わなかった。自分の考えや思いを私たちに刷り込まないためだったと思う。
一応私達の父親という事で許容、理解については私たち(兄弟)の考えを大切にする為。
一貫して私たち子どもを自分とは違う考えと見方を持った一人の人間として切り分けて扱ってくれた。


ああしなさい、こうしなさい、こうなりなさいを言わなかった。

日頃の行いを見て、信頼して、許す。
進学も習い事を始めるのもやめるのも考えを押し付けることをせず、やりたいようにやらせてくれた。
当たり前のように大学にも通わせてくれて、自然と人生の選択肢を増やす方向に歩かせてくれた。


多くは語らず、自主性をもたせる。

私自身あまり極端なことはしなかったとは言え、小さい頃から厳しいルールや門限を言われたり服装でも注意されることがなかった。
学生の時に親と決めたルールや、親に注意される話を友達から聞いて「うちのルールってなんだろう?」とふと思い聞いてみた。

「法に触れることをしなければいい」とのことだった。

この一言がとても重くのしかかり、背筋が正された。
その言葉にお母さんからの「信用、信頼」の思いを感じたからだった。

ルールが少ない事、全ては自分の責任と価値観の範疇での自主性に委ねられている事を知った。


やりたい事を否定せず、信用しているからやらせてみる

一度も海外に行ったことがないのに高校生の時にホームステイに行きたいと行った私の無謀なリクエストを「初めての海外が一人なんて危ない」「たった1週間何しに行くんだ」「金銭的な余裕がない」そんな理由で反対することもなく、いいじゃない!と実行させてくれた。

1週間だったけど英語の環境を肌で感じたり、自分の語学力だけで生活し観光地を一人で回ったり今も記憶に色濃く鮮明に残るような体験をさせてくれた。
あの時の体験は今も自分の自信になっているし、自分のことを話す上で重要なピースとなっている。本当に体験させてくれたことに感謝している。

先日この話になった時に、スマホもない時代で連絡手段もないし安否わからない環境なのによく行かせたよね〜しかも個人手配の昼間一人ぼっちのホームステイ(笑)と言う話をしたら「あなたなら何とかなると思ってた」と突拍子もない15歳の小娘を信用してくれてたことを十何年越しに教えてくれた。

すごく嬉しい一言だった。
15歳の私に教えてあげたいくらいだった。


「せめてご飯だけはしっかり作ってあげたい」

自立してから初めてお母さんから聞いた話だった。

シングルマザーなので裕福な生活をさせてあげられないから、せめてご飯だけはちゃんとしたいと仕事がある日でも私の部活や学校で朝が早い日も朝ご飯とお弁当を用意してくれて、お母さんが仕事終わりの疲れている日でもいつも温かい栄養のバランスが取れたご飯を用意してくれた。

基本和食が多くて子供が好きなメニューじゃなくて文句も言ったけど、ここまで大病を患うことなく健康に育ったのはお母さんのご飯のおかげだと今になって心底感謝している。

もっとガッツリしたものとか普段食べないジャンルのもの食べたいとか文句言ってた当時の私の頭をぺちんと叩いてやりたい。笑


これまでもこれからもありがとうの気持ちを込めて

言葉や分かりやすい愛情表現をしてくれた訳ではないけれど、全てはお母さんなりの私たちへの愛情表現だったと思う。

自立して別々に暮らすようになってから、お母さんは自分のために使う時間が増えた様で旅行や趣味にたくさん時間を割いている。
これからは私たちのために使っていた分の時間をとりもどす様にたくさん好きな事をしてほしいと思う。

これからもお母さんの好きなパンを買って実家に帰る。
見たいものを一緒に見に行く。
行きたいところに一緒に旅行に連れて行く。


母の日だけじゃなく今までの感謝を少しづつずっと伝えて行きたい。
これまでもこれからもありがとうお母さん、元気でいてね。

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