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番組紹介/ビタミンDの取説


こんにちはMakokonです。
今日は気分を変えて、NHKの番組紹介です。
今日見たのは、明日が変わるトリセツショー
「ビタミンD」の取説〜正解が注目!骨丈夫&インフル予防!?

この季節とてもいい話だったので紹介します。



ビタミンDとは

ビタミンD (vitamin D) は、ビタミンの一種であり、脂溶性ビタミンに分類される。必須栄養素だが、日光浴によって生合成もされる。カルシウムの働きに関わり骨などの健康に関与する。ビタミンDはさらにビタミンD2エルゴカルシフェロール、Ergocalciferol)とビタミンD3コレカルシフェロール、Cholecalciferol)に分けられる。

ビタミンD2
ビタミンD3

皮膚での生成

コレカルシフェロールは、皮膚で7-デヒドロコレステロールから光化学的に生成される。7-デヒドロコレステロールは、ヒトを含むほとんどの脊椎動物の皮膚中で大量に生成される[5]。ビタミンDの生成に効果のある、波長300nm付近の紫外線(UV-B線)は「ドルノ線」と呼ばれる。

今回の取説は主にコレカルシフェロール(ビタミンD3)に関するのだったようですね。(機能的にはD2,D3はほとんど変わらないと思われます)

トリセツ1 世界中でビタミンDが欠乏している

いま、世界中でビタミンD欠乏パンデミックと呼んで飲んだ意思されていおり、日本でも東京都内での調査では79%の人が欠乏しているという調査もあるとか。
そしてその原因の一端として、1980年代のおゼオンホールに穴が空いているという報告から紫外線への対策が叫ばれるようになり、のちの美白ブームと合わせて、紫外線を生活の中で浴びる人が激減し、ビタミンD欠乏が起こりやすい下地が作られたとの説もあるそうです。

オゾンホールの発生メカニズム 気象庁ホームページより

成層圏の塩素の大部分を占める硝酸塩素(ClONO2)や塩化水素(HCl)から、塩素分子(Cl2)などが生成され、冬季の間に極渦内に蓄積されます(WMO, 1995)。そして、春季になって極域上空の成層圏に太陽光が戻ってくると、冬に蓄積された塩素分子などが光によって解離して活性塩素原子になり、これが触媒となって働いてオゾンを破壊します。オゾンホールは、南極域でこのメカニズムによる急激なオゾン破壊が進むことによって形成されます。

南極オゾンホールでのオゾン破壊に関わる化学反応

参考文献WMO(1995), Scientific assessment of ozone depletion:1994, Global Ozone Research and Monitoring Project Report No.37.
WMO(1999), Scientific assessment of ozone depletion:1998, Global Ozone Research and Monitoring Project Report No.44.

トリセツ2 ビタミンDは全身の健康に関わるマルチプレーヤー

ビタミンDは腸からのカルシウム吸収効率を高め、尿へのカルシウム排出を抑制することで血中のカルシウム濃度を高める効果があります。そのため、骨粗鬆症への予防などについての効果はよく知られるところです。そして再鍼灸においては、主に免疫系への関与を中心に多くの健康上の効果があると言われています。

ビタミンDの健康への関与

トリセツ3 あなたのビタミンD欠乏をチェック

今回、紹介しようと思ったきっかけがこれ。ビタミンD欠乏のリスクを簡単に質問で判定(精度は不明)できる。

ビタミンD欠乏チェックシート


日本人のためのビタミン D 欠乏判定簡易質問票(VDDQ-J)の開発
桒原 晶子 ,津川 尚子 ,水野 敬  ,小笠原 帆南  ,渡辺 恭良  ,田中 清 
Vitamins (Japan), 93 (7), 296-298 (2019)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/vso/93/7/93_296/_pdf/-char/ja

なお、検査表の精度は番組中では説明なかったが、この論文(他)と同じ程度で妥当性があるらしい。(すみません。読んでいません)
Lopes JB, Fernandes GH, Takayama L, Figueiredo CP, Pereira RM (2014) A predictive model of vitamin D insuf¿ciency in older community people: from the São Paulo Aging & Health Study (SPAH). Maturitas 78, 335-340



ビタミンDの血中濃度 

ビタミンDの血中濃度の測定法は下記に示すようにカルシジオールの濃度測定が適切であると言われるが、血中濃度の15日という短い半減期と恒常性のために、なかなか実際的(健康管理に役立つという意味)な指標とならないと懸念される。その意味で、上記調査票のような方法は生活に役に立つと期待できる。

(wiki)血中のカルシジオール(25-ヒドロキシビタミンD、25(OH)D)の濃度は、日光浴と食事から摂取したビタミンDの合計量を決定する適切な方法である[。しかしながら、血中25(OH)D濃度は、血中以外に蓄えられたビタミンDの総量を示しているわけではない[34]。血中25(OH)D濃度の半減期は、15日間となっている。循環している1,25-ジヒドロキシビタミンD(1,25(OH)2D)は、ビタミンDの良い指標とは一般的にはならない。なぜなら1,25(OH)2Dは15時間という短い半減期であり、副甲状腺ホルモン、カルシウム、リン酸によって厳密に管理されているからである。ビタミンDの欠乏が極端にならない限り1,25(OH)2Dの濃度は一般には減少しないものである。

トリセツ 改善編

ビタミンD欠乏改善は
日光浴と食生活
国立環境研究所の中島英彰さんの調査によると、紫外線を浴びることによるビタミンDが生成するまでの時間と、シミ・シワのリスクが発生する時間を比べたところ、シミ・シワリスクに至る時間は3倍以上長いそうです。
したがって、適切な時間であれば(長過ぎる日光浴でなければ)リスクなくビタミンDを作ることができるそうです。

ビタミンDが生成する日光浴時間とシミ・シワが出る日光浴時間

食事はさけや青魚を食べよう

主な魚に含まれるビタミンD 目標15ug

まとめ

NHK番組トリセツショーの紹介をしました。

  • ビタミンD欠乏症が世界中で増えいている。

  • 紫外線を避ける生活習慣が欠乏状況を加速している。

  • ビタミンDは全身の健康に大きく関わっている。

  • 簡単な生活チェックで欠乏リスクを判定できる。

  • 日光浴は、適切な時間管理でシミ・シワのリスクなしにビタミンDを作れる。

  • 青魚などの食品での取得も有効。

冬は、太陽を浴びることが少なくリスクが高まります。みなさんも気をつけましょうね。

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