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まこ
2023年10月6日 16:45
2023.10.3窓を二つ開けて部屋の空気を換気していた。空気が乾いている。その日の午後には加湿器の水がなくなった。補充を促す赤いチカチカした点滅を床に横たわりながら斜めに見る。秒針があまりに緩慢に1秒を刻む。遠くを走る自動車の音とモーツァルトのピアノだけがただしく時を刻んでいる。秋風にすさぶれてこのまま遠く草原の上で眠りながら空気に溶けたい。友達ができると自分の孤独が強く浮かび上がる。わた
2022年4月5日 18:43
裸の木が日差しを待ち侘びるように寄り添い合っている。合間を縫うように細い桜が数本ずつ咲いている。遠くの山の稜線を覆う雲海はトンネルを抜ける度に少しずつ解け、その山肌と空を顕にしていった。目まぐるしく変化する景色は私を飽きさせず、眠る間も与えず運んで行った。2022.3.30京都行きの列車にて