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まこ
2022年6月3日 22:57
空気にそっとオブラートを溶かす少しくらいぼやけていた方が綺麗さ君は左肩を濡らしながら笑うコンタクトレンズを外して見る街灯の光 枕元の読書灯曇ったショーウィンドウの前でわたしは目を閉じて巻貝に耳を寄せる雑踏が混じり合いひとつになり消える額から鼻梁を伝い こぼれた滴がすぐに街を満たしてやがて海になる