『画鋲』

不本意

毎日まいにち

流れるラインの

ほんの端くれ

パッケージに詰められ

出荷されて

どこかに着いたかと思えば

がきんちょが書いた

下手な習字を支えてる

すいませんね

こちら金属製の平べったいやつ

報われないのは

カラフルなプラ製のじゃないから？

あんなのはポッと出の…

だってさ

いつだって輝くのは

金色の平べったいやつなんだよ

しかし何が悲しくて

こんなつまらない道を

歩むのか

いや

こんなつまらない紙を

留めるのか

校長の写真の

目玉のところに刺されるくらいの

出世はしたかった

あぁいや

もっと憧れるのは

（ニオイがキツイってきくけども）

下駄箱の靴に仕込まれて

知らずに履いたやつが

あぁっーーー！ってなるやつ

ほんの一握りの

スターだよね

ちなみに

握っても痛いのが

画鋲だけど

だれうま

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編集「「ちなみに～」以降が余計

甘枝「っすよねえ

編集「じゃあカットしろよ

甘枝「やだ