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【保活】育休延長のしたいんです!自治体も認める『待機児童ねらい』について

大阪在住2児の母のマッキーです。5歳と1歳8ヶ月の姉妹の母をしています。私には長女次女ともに待機児童を狙って育休を延長した過去があります

今回は、育休延長希望者の『 待機児童ねらい 』についてお話させて頂きます。自身の体験談を元に、多くのママが抱えている職場復帰前の不安な気持ちについて書かせていただきました。そして記事の最後には、職場復帰前の不安解消につながるような制度を記載しました。参考になれば幸いです。

『 あえて育休を延長する事 』や『 待機児童ねらい 』について不快に感じる方にはお勧めできない記事となっております。あらかじめご了承下さい。


【こんな人に読んで欲しい】
・ 保活中(予定)の方
・ 育休を延長しようか悩んでいる方
・ 職場復帰に不安を感じている方
・ プレママさんで産後仕事復帰を考えている人
【 この記事を読んでわかる事 】
・ 待機児童狙いが起こす自治体への影響
・ 育休を延長したい人の心理
・ 職場復帰への不安の原因とその解決策(一例)
・ 単純に…保活って大変
【 マッキーってこんな人 】
・ 5歳1歳、ふたりの娘の母
・ 完璧主義の慎重派、そして心配性
  → いろんなことが気になりすぎる
・ 派遣社員で現在2回目の育休中。2014年から勤務(WEB制作関連)
・ 仕事が続かないタイプ
 >> 記事はこちら
・ 副業フリーランスで活動中
 →そのうち本業にしたい
【 マッキーの現在の状況 】
2021年4月、次女の1歳児入所を見送り、あえて育休を延長。これにより、年中の長女とおなじ保育園に入れない可能性が高くなりました。現在は姉妹が同じ保育園に入れるように計画を立てながら保活中。
>> 話は別の記事でお伝えします


そもそも育休はいつまで取れるの?

✓ 育児休業取得の仕組みについて簡単に説明

・ 育休は最大2年(子が2歳になるまで)
・ 基本は子が1歳になるまで。
・ 1歳以降は『 認可保育園に入れなかった場合のみ 』6ヶ月毎の延長が可能。 
※ 育休の短縮も可能


育休を延長するときの手続きとして「保育所入所保留通知書( 不承諾通知 )」という 待機児童であることがわかる証明書 が必要となります。そのためには保育園への申込手続きは必須です。


できることなら育休を長く取りたい!

世間には、色んな事情で育休の延長を希望される方がいます( 私も育休延長をしました )。この心のうちを私の経験や、ネットやSNSの声などを参考に自身の視点でまとめてみました。


✓ 育休を延長したい理由

・ 幼い我が子とまだ一緒にいたい
・ 慣れない育児と職場の両立に不安を感じる
・ どうせ預けるなら4月入所を希望したい
 (受け入れ枠も多いので希望の保育園に入れそう)
・ 高い保育料を払って時短勤務。手残りが少ない。
・ 家族や親からの仕事復帰の反対(まだ早いなど)
・ 育休中に次の子を妊娠し、続けて産休育休を取りたい
・ 色んな観点から仕事復帰を先延ばしにしたい

経済的な理由から、いつかは職場復帰しなければいけない。でも今すぐとなると不安な気持ちが勝って復帰を先延ばしにしたくなる。

1歳を迎える年度途中より、育休を延長して4月に入園という選択肢もある。復帰まで少し時間ができるので、その間子供との時間を楽しみたい。こういう方も少なくないでしょう(私がその典型です)。

育休中に次の子の妊娠希望という方も。育休中に続けて下の子の産休育休に入りたいという人も周りにはたくさんいました。確かに、数ヶ月だけ職場復帰は周りの目が気になり、なんだか気まずいですよね。それなら続けて休んで職場復帰もありかと個人的には思います(復帰せずに退職してしまう方もいますが…)。

少し前に『 待機児童ねらい 』という言葉が話題になりました。育休延長を希望する方が人気の保育園を1つだけ希望、あえて待機児童に持っていくというものです。2016年生まれの長女の保活の時はこういう状況でした。


役所が待機児童の希望を聞いてくれる

2021年現在、次女の保活では状況が異なりました。入所申し込み書には、待機児童の希望の有無を確認する項目があるんです( 目を疑いました )。

✓ 待機児童の希望の有無(平たく言います…)

A. 本気で保育園に入りたいので選考に入れて欲しい
B. まだ育休延長できるので、他の人を優先して欲しい
 →遠まわしに待機児童希望という意味

そしてチェック欄の下には、「(平たくいうと…)Bを選んでいるので選考が後回しになっても文句いいません」というサイン欄が。長女の時は口頭でのヒアリングでしたが、今は申込書に組み込まれています( こんな大切な事を口頭で確認なんて、トラブルのリスクがありすぎますよね )。

提出後、この希望は毎月変更が可能。変更したい場合は訂正印を持って役所に行き、チェックを訂正するだけでOK。さらに待機児童を希望していたからと言ってペナルティはありません。しれっと次回の選考に入れてくれます。 ※ 自治体により対応は異なる


自治体が待機児童の希望を聞く理由

なぜ、わざわざ自治体が待機児童の希望を聞くのだろう?不思議に思い理由を調べてみました。

✓ 主な理由はこれ

・ 正確な待機児童の数の把握
 → 本当に保育園に入りたい人はどのくらいいる?
・ 入所選考を円滑に進めるため
 → 後から辞退されると困る

育休延長には待機児童の証明が必要。延長希望の方が待機児童を狙って人気の保育園を1つだけ希望する…以前はこのような状況でした。この行為は、本当に必要な保育ニーズの把握を難しくさせています。

このことから、2018年に大阪や京都を含めた32の自治体が、厚生労働省に「待機児童の証明がなくても育休延長を認めて欲しい」と訴えました。

【参考】日本経済新聞
『 保育「落選狙い」対策へ 育休延長目的で申し込み 』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32588880U8A700C1000000/

厚生労働省の回答としては、待機児童の証明は必須。その代替案として申込時点で待機児童の希望の有無を確認。ここで正確な待機児童の数を把握するようにと自治体に伝えたそうです。

育休手当は雇用保険から支払われています。形になる証明書類が必要という回答は当然といえば当然。でも、待機児童の証明を無条件に出せるとなると、育休延長は暗黙の了解という印象を受けます。


私はあえて育休延長をした人です。その脳内は…

意図的な育休延長には賛否がありますよね。
私は、第1子第2子ともに育休をあえて延長した人間です(すいません…)。こんな私ですが、出産前は「早く仕事に戻りたい。すぐに保育園に預けよう!」と思っていました。しかし、実際に子供を産んで育ててみると、その考えは変わりました。

✓  第1子の出産後に直面した現実

・ 子供が可愛すぎる(他人に預けるのが不安)
・ 仕事と育児の両立への不安
・ 厳しい保活の現実


✓ 保育園に入れる前の心理(個人的な感情)

まだ我が子と一緒にいたい
  ↓
経済的不安、働く事は必須
  ↓
預けるなら子供のために最善の保育園に入れたい
  ↓
人気の園なら少しでも選考ポイントを上げるためにフルタイム勤務
  ↓
仕事と育児の両立の不安。親子ともども負担になる
  ↓
子供にさみしい思いをさせるのはかわいそう。まだ一緒にいたい。
  ↓
最初に戻る…

この無限ループ…(私の場合です)。
子供にとって親との時間が一番大切なはずなのに、希望の保育園に入れたい思いからフルタイムで働き一緒に過ごす時間を削らなければいけないという矛盾。それなら、もう少し一緒にいようという考えになり、育休を延長しました。


解決策?!仕事と子育ての両立。ママも仕事の慣らしができれば…。

新たな保育園ライフ。それに加えて職場復帰。環境の変化って不安になりますよね。今ある制度を活用して、ママも職場復帰の慣らしをしてみてはどうでしょうか?私なりに解決策を考えてまとめてみました。

① パパママ育休プラス

◆ 制度について
パパママ合わせて1歳2ヶ月まで育休の取得が可能。

◆ 活用例
慣らし保育期間中にパパが育休を取得し、その間ママは職場へ復帰。子は保育園、ママは職場、パパは育児とみんなの慣らしがスタート。慣らし保育期間が終了したらパパは育休終了。通常運転開始。

【参考】入所の合否はいつわかる?(マッキーの住む町の場合)
・通常前月の20日頃に封書で通知
 (いきなり入園が決まりバタバタ)
・4月入所の場合のみ、1月下旬~2月上旬に通知
 →不承諾の場合は2次選考へ
4月は受け入れ枠が多く入園率が高いため、パパは仕事の調整がしやすいです。
※ パパが育休を取得できるのを前提とした話…


② 半育休制度

◆ 制度について
1ヶ月80時間以内なら育休中に働ける制度。

◆ 活用例
一時預かり等を利用しながらママは少しずつ出勤し、仕事に慣れることができる。ただし、一時預かりは予約でいっぱいの場合があるので、預け先と出勤日の調整が必要(年度末は一時預かりが混む傾向に)。

要件を満たせば育休手当と給与の両方がもらえます。※ 一部上限あり。

【 参考記事 】
半育休とは?育児休業との違いや注意点を解説
https://ak4.jp/column/half-childcareleave/

半育休制度の働き方は、本業だけでなく副業でもOK(会社の許可は必要)。その代わり育休に関するハローワークへの手続きの一部を自分で行わなくてはいけないケースがあるので会社へ確認が必要(私は育休中に副業をしていました)。


✓ 【参考】マッキー家の①②の利用

① パパの育休→パパ判断でNO!
・会社内で男性の育休取得実績が少ない
・今後の出世に響く可能性がある

こういう家庭は多いと思います。
パパが育休取ったという話を聞くとすごいなと感動!
② 半育休制度
・次女が1歳を迎える頃に副業開始。

会社が副業OKとの事だったので、本業のWeb制作やデザインを活かして開業しました。仕事に慣れるという意味ではとてもよい事です!ちなみに副業も保育園の選考(就労加点)にプラスになるため、保育園申込前に副業実績を作るのがおすすめです。※ 自治体により対応は異なる


この①②の利用は、パパの育休取得や一時預かりの確保などハードルは高い部分はありますが、調べてみる価値はあります。まずは各方面に確認を!


好きな時に希望の園に入れる社会を切に願う…

✓ 子育て世代に優しい社会…こうなればうれしい

・ いつでも希望の保育園に入れる
・ パパが気兼ねなく育休を取れる

こんな事が可能であれば、ママは無理せずに心と時間にゆとりを持った働き方ができるはず。ママの不安や負担が軽減され、みんなが少しでも楽しく仕事と子育てを両立できるようになればいいですよね。そうなる事を願っています。


育休中のマッキー、今後はフリーランスへ転身の可能性も…

最後に、私、マッキーは現時点で自分と家族のためにできる事を考え行動したことをお伝えします。

2021年より半育休制度を利用し副業フリーランスを開始。本業の派遣のお仕事については、前の職場(派遣先)の人員枠の空きや勤務時間などの条件次第で復帰するかどうかを決めようと考え中。状況次第ではフリーランスを本業にする事も視野に入れて活動中です。

上の子は既に保育園に通っているため、フリーランスが仕事として認められるか自治体に確認しました(認められないと園を追い出されるので)。

✓ フリーランスとしての入園条件(自治体により異なる)

・ 開業届が提出されている
・ 2つ以上の事業者との取引実績の証明
 (受領書・口座のコピーなど)

私の住む町では、これを満たす事でフリーランスは会社員と同等の扱いです。さらに副業も就労として認められるので、『 本業(時短)+副業=フルタイム 』と認識されます。

フリーランスは保育園に入りづらいという噂をよく聞きます。自治体によって異なります。噂を鵜吞みにせず、興味があればお住まいの自治体へ問い合わせてください。

副業やフリーランスに興味があれば、今までの経験や得意な事を仕事にする…そんな活動も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


Twitterでも私の活動内容を発信中です。良かったらのぞいてみてください。ご相談があればTwitterのDMやリプでお気軽にお声かけ下さいね!お役に立てるかも…。

● マッキーのTwitter(WEB制作×2児の母)
   https://twitter.com/makky_web


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