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国内の独立系コンサルティングファーム勤務二年目です。 東京大学大学院卒で、「ディープテ…

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国内の独立系コンサルティングファーム勤務二年目です。 東京大学大学院卒で、「ディープテック起業実践演習」という授業と、自身の水分野での研究活動を通じて水分野の課題解決のための記事を更新しています。 興味ある方はコメント等いただけると幸いです。

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  • 研究について

    再生水についての研究のプロセスを掲載しています。

最近の記事

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#1 自己紹介

はじめまして、Makiと申します。 現在東京大学の大学院生で、水関連の研究を行なっております。 発表以外に研究内容を発信することがない、また他のコミュニティの方に研究の内容についてお伺いされることが多かったので、自分での整理を含め研究内容について発信しようと思い投稿を始めました。 趣味や自分の経験についても投稿の中で少しづつ触れていこうと思います。 拙い文章ではありますが、頑張って定期的に更新していこうと思います。 <経歴> 出身 東京 某関東の私立の中高一貫男子校→浪人→

    • NewsPicksの記事の感想

      今回NewsPicksから水利用に関しての記事が出ていたので紹介します。 https://newspicks.com/news/10485133/body/?invoker=ln_facebook_ad_bdt240917_fb-ad-nps-m-0039454&utm_source=facebook&utm_medium=ad&utm_campaign=fb-ad-nps-m-0039454&fbclid=IwY2xjawFoxbtleHRuA2FlbQIxMQABHU-

      • 記事紹介~能登半島地震とWOTA~

        今回はForbesの記事の紹介と感想について記載しようと思います。 1.記事の概要 記事では、能登半島地震時の災害復旧時に活躍した、小規模分散型水循環システムを提供していたWOTAという会社について取り上げられています。 「小規模分散型水循環システム」はひと言で表現すると、一度利用した水をその場で循環、再生することができる仕組みのことを指しています。 日本国内で主流となっている水の再利用のプロセスは以下のようになっています。まず、一度利用した水(排水)を下水道に集めます。

        • 【日経電子版コラボ企画】「NEXTユニコーン」第二弾 「サウジ巨大都市の節水に挑む」前編(感想)

          今回は、たまたまyoutubeで公開されていた掲題の動画について、内容の概略と個人的な感想をお伝えできればと思います。 今回この番組で取り上げられているのは、DGtakano社です。DGtakano社は2008年創立のメーカーの企業で、水道の蛇口に取り付けるbubble90という製品を販売しています。 この製品は、水の使用量を減らしたいという顧客の課題を解決しており、洗浄の際に洗浄に必要な水圧を維持しながら、水道の蛇口から流れる水の量を減らすプロダクトを製造することで課題解

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        #1 自己紹介

        • NewsPicksの記事の感想

        • 記事紹介~能登半島地震とWOTA~

        • 【日経電子版コラボ企画】「NEXTユニコーン」第二弾 「サウジ巨大都市の節水に挑む」前編(感想)

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        • 研究について
          5本

        記事

          記事の紹介~点滴灌漑~

          いつもとは一風変わって農業系の水関係会社を見つけたので紹介のため記載します。雑な投稿となりますが、ご了承ください。 ↓(以下常体) 少ない水で大幅に収穫量を増やす、イスラエル発のAI点滴灌漑「Agrinoze」https://techable.jp/archives/230368 <記事の内容> ・水のロスを極力抑え、作物に必要な分だけを適切に供給する点滴灌漑の技術を応用したイスラエルのスタートアップが紹介されている。 ・AIとスマートセンサーの活用により、センサー

          記事の紹介~点滴灌漑~

          Membion

          今回も短いですが、見つけた水関係のスタートアップの記事を簡単に紹介しようと思います。 今回の企業は、下水処理時のMBR(膜ろ過により固液分離を行う活性汚泥法)に用いる膜を提供しているドイツの企業Membion社です。 活性汚泥法とは、下水処理の方法の一つで、酸素を汚泥に対して吹き込むことで汚泥の中の微生物の呼吸を活性化させることによって水の中の有機物を消化させ、下水をキレイにするという方法です。 固液分離とは、汚い水を固体と液体に分けることであり、今回は膜を使って固体と

          節水技術とファッション

          日本ロレアル株式会社が節水技術を要するスイスの新興企業「Gjosa社」を買収したというニュースがありました。 Gjosa社は水滴の落ちるスピードを最適にコントロールすることシャワー等の節水を実現し、ヘアサロンにおける水の使用量を最大69%まで減少させるそうです。水流の流れ方を最適化することでシャワーによって洗浄できる範囲や程度を同じに保ちながら水を使う量を少なくしようというコンセプトだと考えられます。 「水がそもそも使えない地域で導入するには、ヘアサロンという用途は若干贅沢品

          節水技術とファッション

          太陽光淡水化システム

          久々に時間ができたので記事の投稿をしようと思います。 今回はMIT(マサチューセッツ工科大学)が熱塩循環を利用した海水淡水化システムを開発した記事を紹介しようと思います。 熱塩循環とは? 熱塩循環(海洋大循環)とは海水の水温と塩分による密度差によって駆動されている循環のことをさしています。海洋の深層循環は、海水の水温と塩分による密度差によって駆動されており、熱塩循環と呼ばれています。 熱塩循環は、現在の気候において、表層の海水が北大西洋のグリーンランド沖と南極大陸の大陸棚

          太陽光淡水化システム

          #13 AIと水(5)+おまけ

          今日はAI関係企業1社と気になったニュース一本を紹介します。 (English Below) 概要RainGrid 社はカナダの企業で、ニューラルネットワークによる雨の収穫のユーティリティ能力を構築することを使命としています。その目標は、流域の保護、洪水や干ばつの回復力の向上、水インフラの財政保障を実現するための循環型ソリューションを提供することである。そのために、個人所有の土地で雨水を予測、捕捉、貯蔵、再利用する物理的およびデジタル製品を提供しています。RainGridは

          #13 AIと水(5)+おまけ

          #12 AIと水(4)

          こんにちは、だいぶ長期連載となってきたこのシリーズですが、今回はUKのstormharvesterについて調べました。 この文章では気候の予測と都市防災といった文脈が強く、スマートシティ関連のビジネスとも密接に関わってくる分野となるのではないかと個人的な意見を持っています。 例が豊富なので、少し長編となります。 (English ver is below) 1.会社の概略1.1概要 クイーンズ大学ブルファストとの3年以上の共同研究を経て2016年に自動水管理ソフトウェアプ

          #12 AIと水(4)

          #11 AIと水(3)

          今回は衛星画像を利用した企業2社の紹介を実施したいと思います。 (以下常体) 1.Gybe社 Q1.Gybeは一言で言うとどのような会社か? Gybeは、衛星画像とセンサーを使用して水質パラメーターを監視し、機械学習を使用して藻類の発生を予測し、飲料水の品質向上に貢献している。 Q2.Gybeの解決したいのはどのような社会課題か? 気候変動、過剰な栄養分の流出などさまざまな変化が都市の水源の不確実性を下げている。モニタリングに必要な範囲は拡大し続けており、より多様な

          #11 AIと水(3)

          #10 AIと水 (2)

          こんにちは、今日はAIと水道のテーマ2回目ということで、バックオフィス的業務を担当する1企業に着目して記事を書きました。 <概要> Dauplerは、アメリカ・カンザス州の同社の緊急対応管理ソフトウェアを使用して(動画リンク)、北カリフォルニアで上下水道事業者が重大な問題に集団で対応する方法を簡素化・自動化する企業です。 「水道施設特有のインフラが複雑で場所が特定しにくく、素早い対応が求められ、発生頻度が多いという課題の特徴に対して、データの統合化と連絡経路の最適化に重きを

          #10 AIと水 (2)

          #9 AIと水(1)

          お疲れ様です、ここから数回にわたって、AIと水の関係性について書いていきたいと思います。今回は概説と一番典型的な水処理場における活用について書いていきます。今回は適宜事例のところにリンクを付けていますので、時間があれば振り返って内容を追加していきたいと思っています。 1.概説 (出典 EY 水資源管理のデジタル化) コピペが多いのでご容赦ください。 このレポートとても概要を把握するのに理解しやすいです。 世界では水資源活用の需要が高まっており、その影響力は多くの国において

          #9 AIと水(1)

          #8 DeepTech編 紫外線を用いた水処理

          こんにちは、今回は紫外線を用いた水処理についての基本的な背景・実施されている研究について簡単に説明したいと思います。 <目次> Q1.なぜ紫外線消毒が必要か? Q2.紫外線処理がされる仕組みはどのようであるか? Q3.現在どのような例で実用化されているか? Q4.現在どのような研究がなされているか? 感想と考察 Q1.なぜ紫外線消毒が必要であるか? キーワード 塩素消毒・クリプトスポリジウム・不活化 A1.水をきれいにする塩素消毒や濾過といった他の方法では除去できない

          #8 DeepTech編 紫外線を用いた水処理

          #7 DeepTech海水淡水化編の続き

          こんにちは、興味を持ってさらに気になったので海水淡水化についてのスタートアップや実際に行われている研究についてさらにまとめてみました。拙い文章ですが、お読みいただけると嬉しいです。 1)素材によって海水淡水化の効率を向上させる →東京大学 相田卓越教授の研究グループ テフロン表面のように内壁がフッ素で密に覆われた内径0.9ナノメートル(注4)のナノチューブ(フッ素化ナノチューブ)を超分子重合により開発したことが新しい成果です。このナノチューブは塩を通さないが、これまでの目

          #7 DeepTech海水淡水化編の続き

          #6 DeepTech編 海水淡水化

          おはようございます。今回はたまたま海水淡水化についてたまたま面白い記事を見つけたので海水淡水化が何か?を紹介しつつ新しいビジネスの可能性について説明していきたいと思います。 Q1.海水淡水化とは何か? 海水淡水化は、海水から塩分を取り除いて淡水を作る過程です。主に逆浸透膜、蒸留、気化凝縮法などの方法が使われます。この技術は、淡水が不足している地域で水資源を確保するために使用されます。ただし、エネルギーコストが高いため、現在は限られた地域で使用されています。 方法としては逆浸

          #6 DeepTech編 海水淡水化