【日経電子版コラボ企画】「NEXTユニコーン」第二弾 「サウジ巨大都市の節水に挑む」前編(感想)

今回は、たまたまyoutubeで公開されていた掲題の動画について、内容の概略と個人的な感想をお伝えできればと思います。

今回この番組で取り上げられているのは、DGtakano社です。DGtakano社は2008年創立のメーカーの企業で、水道の蛇口に取り付けるbubble90という製品を販売しています。
この製品は、水の使用量を減らしたいという顧客の課題を解決しており、洗浄の際に洗浄に必要な水圧を維持しながら、水道の蛇口から流れる水の量を減らすプロダクトを製造することで課題解決をしています。
具体的な技術としては、製品の中に空気の流れを作り出すことによって水道水の流れを連続した粒のような形で水道水から流れるようにすることで、水の量を減らしています。
日本国内では、大量の洗浄水を必要とするファーストフードチェーン等がプロダクトの主な出荷先となっているようで、全国の8割ほどの店舗に導入されているようです。

今回のyoutubeでは、DGtakano社がサウジアラビアの投資会社との連携に向けての取り組みの内容がフォーカスされていました。サウジアラビアは利用する水の大部分を海水淡水化によって賄っている水不足の国であり、水の利用量削減は国家的な課題となっています。また、イスラム教の国民が大半であるサウジアラビアでは、礼拝の際に体を洗うというプロセスがあり、礼拝堂等への導入も検討されているようでした。

以下は個人的な感想ですが、今後プロダクトを売っていく上でどういう売り方をしていくのかは気になっています。製品の耐久年数や節水率を向上させていくことでも同じ売り方で高付加価値を目指していくのか、ある程度短いスパンで多くの回数使ってもらいサブスクリプションモデルや、メンテナンス等を含めたモデルで収益を獲得していくのか、それとも蛇口だけではなくシャワーやスプリンクラー等多角化に取り組んでいくのか。
サウジアラビアのファンドから出資を受けるとなると、方向性についても介入があるかと思います。方向性について後編にてコメントがあるかどうかは楽しみです。