見出し画像

狭山緑地雑木林の会(東京都東大和市)

きのうは関東平野に浮かぶ「緑の小島」に。

埼玉と東京をまたぐ狭山丘陵は「となりのトトロ」のモデル地と言われ、面積は約3500ha(東西11km南北4km)にも及びます。

狭山丘陵南面の狭山緑地(東京都東大和市)で緑地保全活動を25年以上されている「東大和市狭山緑地 雑木林の会」(会員約60名)を取材しました。

もともと、狭山緑地は燃料用の薪や堆肥となる落ち葉を得るための農用林でしたが、産業構造の変化やエネルギー革命により、その役割を失いました。結果、放置されて暗い森になりました。

そこでかつての明るい里山に再生しようと市民のボランティアが集まり、「東大和市狭山緑地 雑木林の会」が発足しました。1997年のことです。

雑木林の会では草刈り、間伐、植樹のほか、小鳥の巣箱をかけたり、地元の子どもたちに森林の魅力を伝えるガイド活動、冬には手づくりのドラム缶の窯で炭焼きも行います。できた炭は市民に無料で配られ、下駄箱の消臭剤などに使われます。

森の中にトトロのアート作品を作ったり、遊び心を持って緑地保全をされているのが印象的でした。

温度計がついている木。森の中は市街地より5度くらい低かった。

雑木林の会の多彩な活動は全国的に評価され、令和4年度ふるさとづくり大賞を受賞されました。(東京の受賞は雑木林の会のみ)

実は私、子どもの森林ボランティア体験の取材をする予定だったのですが、あまりの暑さでイベントは中止になりました(苦笑)。その代わり、会の皆さんにじっくり森を案内してもらいました。暑かったですが、マイナスイオンを全身に浴びて、元気になった気がします。

この日活動をされていた会員さんたち。一番右が筆者

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?