見出し画像

牧野信一「蚊」

本日は牧野信一「蚊」を朗読しております。

別れた女性を想い感傷的になっている「私」は、自身の幼い時分の記憶にふけり始めます。
冒頭とラストの「いま」で、真ん中の「回想」を挟んでいる、きれいなかたちの短編です。
回想シーンの子供らの「芝居ごっこ」の様子が溌溂と描かれています。

牧野信一は私の従伯父(いとこおじ・父の年嵩の従兄)です。
牧野信一の作品はほかに、
「地球儀」「香水の虹」
「ライス・ワッフルの友」「街上スケツチ」
「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」
「センチメンタル・ドライヴ」「鸚鵡の思ひ出」
「I Am Not A Poet, But I Am A Poet.」「四郎と口笛」「蛍」
「心配な写真」「舞踏学校見物」「小田原の夏」「満里子のこと」「秋雨の絶間」
「蘭丸の絵」「周一と空気銃とハーモニカ」「雛菊と雲雀と少年の話」
も朗読しております。
あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。