見出し画像

ウラジオストクでの表敬訪問(続き6)

ファーストロシア3日目はウラジオストク州都での意見交換地域の自然保護グループとの会談、伝統音楽グループとの交流を行った


ウラジオストクの州都は街の中心にある高い建物でありシンボル的な存在だ
1回はカウンターとコート預り所があるのだが、このカウンターが日本の会社のようなカウンターではなく銃を持ったセキュリティーが一人一人の身元確認を行うちょっとした監視所みたいになっている。
この建物は少し前まで写真を撮ったりしていると警察官にスパイじゃないのか?と聞かれるような場所で、日本の市役所や県庁と少し違った働きをしている。
今回のような表敬訪問などの形でなければ一般人が中に入れる機会はないところである。

この建物の前にはウラジオストクの中央広場が広がっている
ウラジオストクに観光に行くと必ずここには訪れることだろう
ロシアの大きな都市の中心には必ずと言っていいほどこの中央広場がある
この広場でロシア人は記念日をみんなで祝い、祭りごとやバザールを開く
日本でいうと、北海道にある大通り公園や東京の代々木公園などと似ているかもしれない
(この広場の使い方は近いうちにコラムとしてまとめようと思う)


ところで皆さんはロシアにどんな動物が住んでいるか知っているだろうか?

キツネ、シカ、イノシシなど日本でも馴染みがある動物やハリネズミのような馴染みがないものまで様々である。
中でもロシアのすごいと思うところはオオカミ、ヒョウ、クマ、トラが同じ地域に生息していることだ!
一般的に大型の肉食動物が同じ地域に生息するためには多くのエサになる動物が必要となり、そのエサとなる生物が育つには大量の植物が必要になってくる
つまりは、大型の肉食動物が何種類も同じ地域に生息できているということはロシアの自然がとても豊かということである
この時交流した環境保護グループはそんな動物たちの中でも特にトラを中心に守る活動をされている方達だった
正確にはロシアのアムール地方を中心に生息しているアムールトラというトラを保護している
子のアムールトラは絶滅が心配されている種であるが、ウラジオストクでは古くから市のマークにされているほどなじみ深い動物である
具体的な活動としては怪我をしたトラを保護したり、一匹一匹にGPSをつけて行動を把握し、人との危険な接触を避ける取り組みをしている(北海道のヒグマに似た取り組みがされている)

中でも彼らの行っているユニークな活動が、「トラの日」というウラジオストク市民にアムールトラの保護に協力を呼びかけるイベントを毎年9月の第三土曜日に行っている。
この日は市民がアムールトラを守ろう!とトラの格好をして街の中を歩き、前日の中央広場で出し物をしたり、有名ロックバンドを招いたフェスティバルをしたりと大人も子供も楽しみながらアムールトラに関心を持たせられるものとなっている

まだ歴史は浅いが、ウラジオストクの市民にとってクリスマスや正月のように見逃せないイベントになっている
昨年2017年は9月24日がトラの日だった
もちろん今年も行われるので興味があったら参加してみてはいかがだろうか?(イベントなので参加料など一切かからない、街中では600円程で顔にトラのペイントをしてくれるところがこの日に限り何か所も出店する)

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?