蒲田の立ち飲み屋で、サンクコストと転職について思いを馳せた夜
サンクコストと転職
今日は、スナックのママらしからぬテーマで書いてみたいと思います。
私は去年の今頃（2022年1月頃）、転職しようと考えていました。
辞めたかった理由😇😇😇
※結果としてその約半年後の2022年8月末で前職を退職しました。
明確にやりたい仕事もなかったので、転職サイトで、『外資系』『年収〇〇万円～』『海外駐在候補』など、条件を絞り、新卒入社からの４年間の会社員時代史をもとに、職務経歴書と履歴書を作成。大手からベンチャーまで、幅広くカジュアル面談などはしていました。
前職では、退職直前は、子会社管理や管理会計、不動産管理などを行っていたため、同様にグループ企業の本部部門やプロパティマネジメント、アセットマネジメントなどを見ていた気がする…たぶん…それとはまったく関係ない会社も見ていたな…そしてこれは後日深掘りして書きたいなと思っているのですが、某キャバクラグループの運営サイドに転職予定でした🤣引っ越し準備までしてた😂
この数週間、年の瀬だったこともあり、私のお客様の中にも、無事に転職が決まった方、大学院・MBAを受験し合格した方、中には、Uターンを決意し、帰省の前日、東京最後の夜に会いに来てくださる方もいました。とてもとても嬉しかったです。
元気づけられて、勇気づけてもらってるのは、いつも私の方です。
進みたいキャリアの方向性が定まって喜ばしい報告をくださる方もいる一方で、「転職したいけれど、自分には今さらこれ以外の仕事はできない」と悩む方もいらっしゃいました。まだ若いのに！20代前半😇私より若いよ！！人生決定付けるの早すぎるよ！！
「まだ若いのに！これから先の人生の方が長いのに！」
今ならそう思いますが、１年前の自分も、確かに、「今さら他の業界になんて…」「転職するなら、これまでの経験や持っている資格が評価される会社でなければ」などと、新しい世界に飛び込むことに尻込みし、現状のキャリアの延長線上にある選択肢だけを候補に入れ、畑違いの業界を度外視していました。
（結果として、今はスナック経営していますが、お酒への愛とキャリアは長いので、これは私の人生においては何ら不思議でない通過点😇💖）
ご存知の方も多いかと思いますが、サンクコストとは、それまでに費やした金銭、時間、労力のことを指します。日本語では、埋没費用と言います。上記の私のように、「〇年勤めてしまったし」「苦労して取った資格を活かさなきゃもったいない」「そこそこの大学を卒業したのだから、学歴も評価される会社じゃなきゃ」などと考えてしまうことは、キャリアにおけるサンクコストだと思います。
わたしが今したいと思っていることや、これからありたいと望む未来を創るためにする選択は、これまでの過去は関係ないのに。
ちょうど去年の冬、キャリアにおけるサンクコストの呪縛から私を解放させてくれた方がいました。出会いは蒲田の立ち飲み屋ｗ
その方は、倍率１倍に満たない、お世辞にも優秀とは言えない高校を卒業後、非正規雇用で工場の単純労働に従事したのち、デスクワークの仕事を経て、30代半ばを迎えた当時、ファイナンス業界で働いている方でした。いずれも、知人の紹介による転職だったそうです。
（名刺をいただいたので会社HPを見てみると、採用の募集要項に『年収1,200万円～』の記載。たかっ😇😇😇）
そんな彼は、現在の年収1,200万円以上の地位を去り、次は建築業で独立するというのです。
なんでも、外装工事を手掛ける知人の仕事を週末だけ手伝ってみたら、未経験にも関わらずベテランの職人さんと遜色ない工数を積めたから、向いてると判断したとのこと。
職業に貴賤はないだろう、と怒られてしまうかもしれません。が、上手なニュアンスで伝える術がないので、事実と私の個人的な感想を書きます。
彼は30代半ば。約15年程前、高校を卒業し、工場に勤務（それも、常時手を動かすわけではなく、ラインがエラー発生しないかを目視する役割だったそう）し、人当たりの良さと真面目な性格で手にした現在の高年収サラリーマンの地位を手放し、ほぼ未経験の外装屋で独立するというのです。
なんで！！？ファイナンスの方がよっぽどエリートっぽいし、収入も高そうだし、なんで！！？となる私に一言
「半年後には、今の収入を上回る成果を出す自信があるし、業種が異なっても、どんな仕事でも、やることは変わらないから」、と。
彼からこの話を聞いたときに、あぁ、自分が今しがみついているものは、こだわっているものは、築いてきたと思っていたものは、なんだったんだろう、と…。
自分がキャリアの拠り所としていた社会人の４年間。人生全体を通してもたった26年間にしか満たない月日は、そこにしがみついて残りの40年、50年の人生の判断の軸とするには取るに足りないものだったのではないか。
世の中には、大成した過去を手放し、その場その時に自身のやりたいことに素直な気持ちで取り組むことができる人がいるにも関わらず、私が、何一つ大した成果もあげたことのない私が、こだわっているものは、実はすごくちっぽけで。
私自身ですら自分に疑問を抱きながら、そして同様に、社会も私を評価することもなく、そんな状況下で、誰のために、何のために、やりたいと思ったことに封をしているのだろうか。
ただの立ち飲み屋さんで出会っただけの、いくつか年上のお兄さんの転職話を聞いただけですが、私は脳みそを殴られたような衝撃を受け、そのおかげで、過去も現状も手放すことを選んだ私は、スナック経営という何ら脈絡ない選択に挑戦することができました。
この方に限らず、去年の今頃、転職したい、自分には何ができるんだろう、でも今の会社を離れていいのか？、丸４年勤めたし、、、（今思うとたった４年。５０年位働くとしたら、足枷になるには取るに足りないほどの短い時間。）
そんな悶々とした思いを抱える私に、助言をくださったり、ご自身のかっこいい生き方を見せてくださることで私を奮い立たせてくださった方がたくさんいました。
上記の方は一例で、思い返せばこれまでに、傍からみると（私から見ると）、これまで築いてきた功績を手放してまで、新たにこっちの挑戦をするの！！？と思える方にたくさん出会ってきました。
●20代でガールズバーを店舗経営し、30代からIT業界に入り、現在はGAFAで管理職を務める方。
●日本有数の大学を卒業後、銀行に新卒入社するも、１年で辞めて酒造に弟子入りした方。
●誰もが知る大企業に新卒入社するも、投資で才覚を表し、20代前半から海外移住してる方。
●30代半ばまで、お金持ちなお姉さまのヒモとして生きてきて、そこから初の就職、現在は超大手IT企業に勤める方。
……などなど。
こう振り返ると、私は面白い経歴の方にたくさん出会わせてもらってきたなぁ。突拍子ないと思うと同時に、人として凄く興味が沸くし、そんなかっこいい生き様を見せてもらうことが、私を奮い立たせてくれました。
私は人との出会いが大好きで
お酒が好きだからスナック経営していると言っていますが、お酒以上に、本当は人と人とが出会って、飲みの場で偶然巡り合うことがなければ起こりえなかった人と人との化学反応が大好きで、それが好きすぎてお店を始めました。
普通にみんな初対面なんです…🥳
今も、私にたくさん影響を与えてくれる皆様ありがとうございます。基本皆様優しいですが、時に厳しくご助言くださる常連の皆様にも、本当に感謝しております。だってひとり寂しいもん。上司も同僚もいない仲、常連の皆様が私にとっての、もちろんお客様ではあるものの、一緒にいてくれる心強い存在です。私の次に、アルバイトスタッフの次に、うちの店にいてくれる、常連の皆様。このお店を愛して（愛してねーよって言われると思いますが）、より改善提案をしてくださる皆様。感謝しても伝えきれません。
そうそう
このテーマで書いている最中にふと思ったのは、、
誰にも共感されないかもしれませんが、何においても、私たちは「当たり前」に縛られてしまうな、と。
私は高校卒業後から基本的にずっとロングヘアでした。
１年前の１月、「やってられっか！！！！」って投げ出したくなって、２日後に有給とって、九州へ酒の旅へ出かけたときの写真🤣🤣
なんだろう、水が違うのだろうか…現地で飲む黒霧島は甘かったです！！
感慨深い。当時は、今の環境が嫌だ、でも自分にできることはなんだ？何を職にしたら、自分も満足できて、食べていくことができるのだろう、、ということを長らく考えていました。たくさんの人に相談に乗ってもらいました。本当に皆様ありがとうございます。
あっ本題？副題？本筋に戻します。
私はこの10年位ずっと髪の毛が長くて、長いのは当たり前で、長い方がまだ、みてくれ的にましだし、短くすることなんてできないと思っていました。
ノリ良いみんな大好きありがとう☺💛
だけど今、わたくし、短いんです。💇♀️
開業独立とほぼ同時に、美容院にてばっさりカットしました。
は？しらんがなオブザイヤーかとは思うのですが、ちょっと待ってください、、
私の髪の長さが15センチだとか20センチだとか短くなったとかそんな話じゃなくて
人間、当たり前だと思っているものを基準にしてしまうし、物理の慣性の法則さながら、同じことを続けることが、心地いいと感じる生き物なんだな、と。昨日と同じことをする今日が、負荷なく、平穏に、今日を終わらすことができます。
自らの髪の毛の長さが、私に教えてくれています。😇ナンノハナシ？
いつものことながら、朝方は酔っぱらいなので、お手柔らかにお願いします。お腹すいた。牛丼食べたい。
人間、当たり前だと思っていることが、基準になってしまう。
本当はもっともっと空は高いのに、あたかも透明なガラス板が頭上にあるかのように、私たちは、ジャンプすることも、飛ぶことも、諦めてしまっているのではないでしょうか。
やりたいことがあるならば転職すべき、だなんて、無責任なことはいいません。私は家庭を持ったこともないし、パートナーもいないし、介護すべき家族もいません。背負う重圧のない、何一つ身軽な私が正解を言っているとは思いません。自由を謳歌する27歳の酒飲みが、明け方に戯言言ってるわって思ってください、、今日もわりと飲んだ😇幸せです。お腹すいた。松屋イコウカナ。
ただ、「どうせ〇〇だから」「これまでの△△を活かさないともったいない」
その思考で、自らの人生を、本当は存在することないガラス板で囲ってしまうのは辞めませんか？
これまで多くの諸先輩方の生き方が、私の挑戦を、選択を後押ししてくれたように
今度は私が、誰かを、解放させられる立場になれたらいいなと思っています。
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