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フリーランスになる前に考えておきたいこと

読書の秋、にふさわしく朝晩は一気に冷え込み哀愁漂う季節がもうすぐそこまできていることをひしひしと感じる今日この頃

「林修の仕事原論」

私の中でかなり上位にランクインするこの本を読んで
歯科衛生士の仕事に活きると感じた部分が多いのでまとめてみたい

1 一流を目指す


「組織の中でも誰々という個人で勝負でき、
その姿を絶えず見せるプロ意識を持つ」ということは
どこでもいわれる話ではあるが、少し前から歯科業界で
ザワザワと「フリーランス」を名乗る人が増えてきたことから
自分がやりたいことができないことの理由を
「組織人だから」と理由にしている人が多いのではないかと思い
「組織の中でも誰々という個人で勝負でき、
その姿を絶えず見せるプロ意識を持つ」ということを
再度考え直す必要があるのでは?と思った

何かやりたいことがあるときに、組織に所属することで
法律的、時間的な問題等があってやむを得ず個人で動き出すということであれば
良いのだと思うが、何のステップも踏まずに急に
「ここでは私のやりたいことはできない!」と言って退職をしたり
新しい場所を求めて行ってしまう人がいる

そういう方たちは先輩や上司、環境など周りのせいにして
自分に合った環境を求めたり、何の武器も持たずフリーランスという肩書きを背負って発進してしまうので、軌道に乗らずまた環境を変えて…と
同じループにハマってしまっている

この負のループにハマってしまうと、いつになっても本人が思い描く
自分に合った環境が見つかることはないと思うので
まずは組織の中であっても個人として勝負できる力をつけていく必要があり
その中で影響力を持てる存在になれば、もしかすると自分のやりたいように
人が動いてくれたり、プロジェクトを始められたり…
少しづつ周りを変えられるかもしれない

個の時代だといわれたりもするが、その努力なくして一人で戦うのは丸腰で飛び込むようなものなので
・置かれた場所で個人としてプロ意識を持って働いたのか
・周囲に駆け寄って環境を整える努力を行ったか
これらを行った上で、それでも違うな、と思ったら次のステップへいく
これが大切ではないかと思う

特に歯科業界での歯科衛生士はどこも人手不足で、
正直職探しに困ることはないので離職率も高い
「みんなも転職しているし」と安易な考えで環境を変えても
隣の芝は青く見えるもので、何事も、どの環境でも
まずは一流を目指していかないと同じことを繰り返すだけである

「個人で勝負できる組織人たれ」

一流を目指す上で心に留めておきたい言葉である


2 仕事のゴールはなにか


「お金をもらっている以上、満足させて当然
その笑顔を見て初めて自身のプライドを満たすべき」
という一説にはとても共感できる点があった

ようやく日本でも予防歯科という言葉が浸透してきた中で
私たち歯科衛生士の”予防処置”という仕事は歯もしくは全身の健康を維持するために大きな役割を担っている
主に行うのはいわゆる”歯のクリーニング”といわれるもので
歯石を取ったり、日頃のセルフケアを上手にしていただくために
歯磨き指導を行う仕事である

”お金をもらっている以上、満足させて当然”
という点を私たちの仕事に置き換えると
汚れがきれいに落ちているところや磨き残しを指摘、指導し、
歯科衛生士は最低限の歯石を取るなどの施術を丁寧に行い、
患者さんはきれいになった口腔内を見て満足して帰っていく
という流れである

これは当然のことだと思うが、施術者として
「時間内で必要なことはしたし」と満足してしまうと
段々とお掃除ロボットのように作業化してしまい
もう一歩踏み込んだサービスを提供できないと思う

そのため私たちは
患者さんの笑顔を見て初めて自身のプライドを満たすべき
であり、笑顔で帰っていただくためにはどうするべきかを常に考えることが
本当のプロの仕事だと思う

3 学びを続ける

医療も今では一種のサービス業であり、話し方の講座や振る舞い、マナー講座など
様々なセミナーに参加する
これも患者さんの満足度をより高めるための勉強であり
こういった努力を続けることが自分自身のプライドを満たすことにも繋がるので
”お掃除ロボット歯科衛生士”にならないように、特に卒後まだ年数が若い方達には
学び続けることの大切さを伝えていきたい

どの業種の方でもきっと学びの多い本だと思うので是非読んでいただきたい
林先生の面白エピソードも描かれているのでおすすめです(^^)


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