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1%以下の低い確率ほど人は多く見積もってしまう

こんにちは。

牧 菜々子です。

1%というと、とても低い確率のように思えますが…。

1%以下の世界から見ると、実はとても大きい数字です。

逆に言うと、人は、1%以下のとても小さい数字を、だいたい1%くらいのところで同じに考えている。

1%以下の低い確率ほど、多く見積もってしまうのです。

10年間で一度も起こったことがない

私の家の近所に、とても狭い道があります。

対向車が来てしまうと、身動きが取れなくなってしまう道です。

月に何度か通る時には、いつも「対向車が来ないだろうか」とビクビクする。

実際には、10年間で1度も、対向車が来たことはありません。

抜け道として通るには、便利に使えるような世帯は、数軒しかないのです。

その数軒の人が、私が通り抜けるその瞬間に、ちょうど前からやってくる確率は、実際には0.1%もない。

それなのに、どうしても多く見積もって、ビクビクしてしまうのです。

小さい数字でも雲泥の差がある

検査結果の数字が、80分の1か、2300分の1かで、確率は全く違います。

2300分の1は、0.05%以下。

まず心配ありません。

80分の1は、1%以上あります。

可能性が、現実味を帯びてくる数字です。

検査結果なら、雲泥の差があることがわかりやすい、1%以下の世界。

これが、身近な問題になると、区別がつかなくなるのです。

めったに起こらないことはよくわからない

どうして、1%以下の低い確率を、多く見積もってしまうのか?

それは、文字通り、確率が低いからです。

めったに起こらないことなので、よくわからないのです。

よくわからないので、保守的に、多めに見積もる。

そのほうが、危険から身を守ることができます。

たしかにそうなのですが、低い確率にも雲泥の差があることは、頭に入れておいたほうが良さそうです。

同じに考えると心配事が増える

1%と、0.05%を、同じに考えていると、心配事が増えます。

その都度、対応に追われると、時間も労力もかかってしまうのです。

1%と、0.05%の間には、雲泥の差があります。

一体、どちらなのか?

ちょっと立ち止まって考えてみると、気持ちも変わってくるかもしれません。