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「青年海外協力隊のいま」#1 フィジーで卓球指導!

青年海外協力隊の任地での活動とのいまを紹介するコーナー
「青年海外協力隊のいま」。

回目は見本を兼ねて自分のことを書きます。

自己紹介

名前:mika
隊次:2019年度2次隊 
職種:卓球
派遣国:フィジー

東京都出身。趣味は旅行、写真撮影、のんびりすること。

中学、高校は卓球部でした。大学時代は障がい者の方向けのスポーツ施設を中心に卓球の指導をしていました。

青年海外協力隊に応募した理由はなんですか?

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(↑カンボジアの田舎の小学校)

国際協力にはずっと関心があり、大学1~2年時にカンボジアへの教育支援に関わっていました。また、海外で過ごす時間が好きで、23か国に旅行しました。イギリスに8か月間の語学留学にも行きました。

卓球の指導は合計5年間ほどしています。卓球を通して人が喜んでくれるのが好きです。人が喜んでくれるのを見るのが好きです。

自分が好きな「海外で過ごすこと、人の役に立つこと、卓球」の全てを仕事にしたかったので、青年海外協力隊の卓球隊員を選びました。

派遣国はどんな場所ですか?

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派遣国:フィジー

僕の派遣国はフィジーです。フィジーは太平洋に浮かぶ島国です。世界的なリゾートとして有名ですね。「世界で最も幸福な国」としても名高いですね。フィジーに日本から英語留学に行く人も増えてきました。

住んでいた町はどんな場所ですか?

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住んでいた町:スバ

リゾートのイメージとは裏腹に首都スバは発展しています。ショッピングモール、映画館、クラブなどがあり、日本の都市と変わらずに生活できます。インド系、アジア系の飲食も多いので、生活には困りません。発展しているのも関わらず、ローカルマーケットでは島国らしい食材も並びます。

配属先はどんな場所ですか?

僕の配属先はフィジー卓球協会です。フィジーでの卓球の普及と競技レベルの向上に取り組んでいます。

どんな活動をしていますか?

僕の活動内容は普及活動とフィジー代表選手(パラ卓球含む)の指導です。

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普及活動では学校での訪問指導やイベントの実施に関わりました。

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ナショナルチームには週5日、2時間の指導をしていました。技術指導以外にも、練習場の確保など裏方の仕事もしていました。

活動で嬉しかったことはなんですか?

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まず、卓球を楽しんでくれる人を見ることです。

他には指導した成果が見えることです。

練習前にストレッチをしていなかった選手が、僕に言われなくてもストレッチをしているのを見たりするのは嬉しいです。

活動で苦労したことはなんですか?

異なる文化的なバックグラウンドを持つ人と一緒に仕事をすることに苦労しました。

フィジーの人口比率はフィジー原住系が57%、インド系が38%、その他5%です。(フィジーがイギリス領だった時代にインド系の方が多く移住しました。)

(↑参考記事)

複数の文化がまじりあうフィジーですが、フィジー卓球協会は中華系フィジアンも多いです。

「フィジー卓球界はフィジー系:インド系:中華系=1:1:1」
というような状況でした。

文化的な違いもあり、仕事への考え方、卓球への考え方は協会内部でも意見が大きく分かれていました。

全体で話す時、1人ずつ話す時を人に合わせて分けるなど、コミュニケーションの仕方には気を使いました。

帰国してから今までどうしていましたか?

(新型コロナウィルスの影響で青年海外協力隊の全隊員約1800人が帰国しました。現在も派遣国へ戻る予定は立っていません。)

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フィジー隊は3月21日に日本に帰国しました。帰国時、ほんの数か月でまたフィジーに戻れると思っていましたが、世界的な新型コロナウィルスの影響は想像以上でした。

協力隊活動へのモチベーションをぶつけることもできず、先も見えない日々。少し前まで海外で卓球をしていたのに、日本で外出すら自粛という時間は精神的にかなりつらかったです。やる気もなく寝ているだけのことも多かったです。

それでも、「いまのままではだめだ。自分にできることをやろう」と考え、情報発信に力を入れることにしました。ブログを立ち上げ、海外のことを発信していました。

もっと発信力を高めるために、トラベルライター養成講座に参加しました。トラベルライター養成講座では、ライティング技術を学べましたが、Webメディア運営、マーケティングなど幅広い話を聞けました。この講座に参加してから、「悩むより行動しよう」と前向きな気持ちを保てています。

これからの予定は?

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国際協力の現場に戻ることはできませんが、個人として「伝えること」で世界をよくするために活動します。この「青年海外協力隊のいま」企画は僕なりの国際協力です。

青年海外協力隊に関わりたい人に向けて

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青年海外協力隊は楽ではありません。異文化の中で暮らすだけでも苦労するのに、その場所で仕事までします。今回のように、現地で任地を終えれないこともあります。

そんな状況で本当の意味で「支援」として現地の役に立つことは、とても難しいです。

学生時代に言われた言葉を最近よく思い出します。

「若いうちに国際協力で人の役に立っていると思っているなら思い上がりだ。20代の内は途上国に育ててもらって、30代以上になってやっと恩返しができる。」

本当にその通りです。僕の派遣期間の中、できたことはごくわずかです。フィジーの卓球界が発展させるなんて大層なことはできませんでした。

それでも、僕は青年海外協力隊として活動できてよかったです。必死に何かをしよと努力して過ごした経験は僕の中で残り続けます。樹木の年輪が100年経っても残っていくように。

あなたの行動が「いつか世界を変える力になる」。
微力でも、無力ではありません。
自分ができる役割を持ち寄っていければ嬉しいです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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