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【浦安DR】決着の千葉ダービーRound.3試合予習note:Div.2-1~3位順決第3節_vs.NECグリーンロケッツ東葛

前の記事の続き、主に出場選手など対戦に関する情報です。

※チーム名は略称の「浦安DR」や「D-Rocks」ファンのみなさんが使っている「D6」で記載
※サムネイルはD6デビュー戦となるトム・パーソンズ選手(左)とヨハン・アッカーマンHC(右)


試合情報のおさらい

日時2024年5月6日(月祝)12:00キックオフ(一般開場10:30)
会場セイホクパーク石巻(石巻市総合運動公園)石巻フットボール場
  石巻市南境字新小堤18
対戦相手:NECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)

Div.2 2位以上が確定

全10試合のレギュラーシーズンに、総当たり2試合の1~3位順位決定戦のDivison2計12試合の12試合目。
浦安DRの順位決定戦は、上位3チームによる総当たり
。第2節終了時の順位はこちら。

https://x.com/LeagueOne_JP/status/1784529778999234753

順位決定方法は、
①勝ち点、
②勝利数、
③①および②が同数であったチーム間の試合での勝ち点、
・・・・・ここでは以下省略とします。

D-Rocksは、現時点で2位の豊田自動織機シャトルズ愛知(S愛知)より勝ち点で上回っているため2位以上が確定。
GR東葛戦でDiv.2連覇か、2位かが決まります。
考えられるのは下記パターンだと思いますが、こういう話題は専門媒体が詳しく教えてくれるはずなので、ここでは参考程度でみてください。

https://league-one.jp/news/2662を基に作成

どうしてここまで順位が気になるかというと、Div.1/Div.2入替戦(以下、D1/D2入替戦)の対戦相手が決まるから。

Div.2上位ほどDiv.1下位チームと対戦するレギュレーションで、Div.1からの出場はリコーブラックラムズ東京(BR東京)、三重ホンダヒート(三重H)、花園近鉄ライナーズ(花園L)の3チームに決定。

Div.2の2位以上が確定しているD6は、昨シーズンともにDiv.2で競った三重Hか、昨シーズンD1/D2入替戦の対戦相手・花園Lいずれかとの対戦が決定しています。
Div.1は全16節のレギュラーシーズン終了する5月5日にすべての順位が確定、6日のこの試合終了と同時にD1/D2入替戦の組み合わせが確定します。

■入替戦の組み合わせと対戦カード見込み(4月28日終了分)

リーグワン公式サイト(https://league-one.jp/news/2662)を基に作成
各Divisionの順位は2024/4/28終了時の発表

今シーズンの対戦成績「31-28」

ともに千葉県内にホストエリアを構える千葉ダービーの両チーム。
レギュラーシーズンでは第1節、第10節で対戦し1勝1敗

第1節はGR東葛が、第10節はD6がそれぞれホストゲームで勝利を収めていますが、偶然にもスコアは2試合とも31-28でした。

また前半はD6がリードして折り返し、後半の得点はGR東葛が上回るという傾向も、POMがともにスタンドオフだったのも同じです。

3回目の対戦となるこの試合はまさに3度目の正直今シーズンの対戦成績、Div.2優勝、すべてが決着する一戦です。

▶第1節

日時:2023年12月9日(土曜)
会場:柏の葉公園総合競技場(D6ビジター)

両チームの新戦力や激しいポジション争いから先発を勝ち取ったメンバーが並んだDiv.2開幕戦。
後半開始早々まで交互に得点をあげるラグビーの方程式の展開だったものの、D6にイエローカードが出た間にGR東葛が逆転、PGの追加点で点差を広げる。その後、D6が1トライあげるも最後の15分はスコアが動かず試合終了。
POMはリーグワンデビュー、RWC2023ナミビア代表のティアン ・スワネポール選手。

公式ハイライトはこちら。


▶第10節

日時:2024年3月30日(土曜)
会場:ユアテックスタジアム仙台(D6ホスト)

浦安DRは、イズラエル・フォラウ選手が復帰戦で初先発。開始早々の先制トライやシェーン・ゲイツ選手のトライにつながるアシストの活躍もあり、中盤は逆転されるものの前半はD6がリード。
後半15分に再逆転を許すも、これまでの9試合を通じて1PGだったところ、この試合だけで計4PG、後半だけで3PGを決めて勝ち切った試合。
POMはゲームコントロールをし、確実にPGを決めた田村煕選手。

公式ハイライトはこちら。

フミさんの引退会見

GR東葛は、フミさんこと田中史朗(ふみあき)選手が今シーズン終了後の現役引退を発表。記者会見の模様はWebで生中継されました。

ラグビーワールドカップ2011年の日本代表時代から「日本ラグビーをよろしくお願いします」と尽力されて、ラグビーを知らない人でも、ラグビー選手の泣き虫フミさんは知っているかもしれません。
日本代表75キャップは歴代7位、南半球のラグビーリーグ「スーパーラグビー」の扉を開いたのもフミさんです。

埼玉パナソニックワイルドナイツ・堀江翔太選手と同じシーズンで引退となり、長きにわたり日本のラグビー界をプレーでも露出でも引っ張っていた2人が去ってしまうのが一時代が終わってしまうようで淋しくなりますが、一ラグビーファンとして感謝とお疲れさまを伝えたいです。
今後はGR東葛のアカデミーでコーチとして普及活動を続けられる予定とのこと。
今回は21番でメンバー入り!残り少ない現役選手としての姿が見られるのは、両チームのファンのみならず楽しみな人も多いはず。

出場選手情報

浦安DR

1)初先発・初出場!
トム・パーソンズ選手(5番)
2)先発おかえり
藤村 琉士選手(2番)・金 廉選手(3番)・石井 魁選手(11番)=第9節以来、サミソニ ・トゥア選手(第8節以来)、イズラエル ・フォラウ選手(第10節以来)
3)前節からポジション変更
中島 進護選手(5→4番)、リサラ シオシファ選手(11→14番)
4)前節リザーブから先発へ
リアム ・ギル選手(7番)
5)前節先発からリザーブへ
竹内 柊平選手(18番)、ブロディ ・マカスケル選手(20番)、
安田 卓平選手(23番)
6)メンバー入りおかえり
鍋島 秀源選手(17番)・小島 佑太選手(19番)=ともに第10節以来

前節から8名がメンバーチェンジ(先発6名、リザーブ2名)、先発とリザーブの入れ替えが4名。
初先発・初出場となるトム・パーソンズ選手(5番)については後述します。

先発の藤村選手(2番)、金 選手(3番)・石井選手(11番)、サミソニ ・トゥア選手(12番、以下ソニ)、そして第10節で負傷交代していた小島選手(19番)は嬉しいケガからの復帰戦。
今年2月のエディージャパン トレーニングスコッドメンバーのソニは、今シーズン13番の出場が多く、12番は第5節以来今シーズン2試合目。

前の試合までチームで唯一の全11試合先発出場だった安田選手は、今回はリザーブ(23番)のため、全試合先発出場はいなくなりました。

その安田選手は、先発の石井選手と並び現在Div.2トライランキング2位。
1位のヘンリージェイミー選手(釜石SW)はDiv.2の試合が終了しているため、どちらかが1トライとれば同率、2トライでトライ王のチャンス!
ちなみに、3位には1トライ差でGR東葛のヴィリアミ ・ルトゥア・アホフォノ選手とレメキ ロマノラヴァ選手もランクインしています。

GR東葛

山際大貴選手とアセリ・マシヴォウ選手は全試合先発出場。
リザーブ入りしたフミさんとスーパーラグビー・ハイランダーズの同僚であり、過去2戦ともトライを奪われたアッシュ・ディクソン選手や、過去2戦とも長距離のペナルティキックを決められたティアン ・スワネポール選手はメンバー外。
そのほか詳細は、後述のメンバー一覧やJSportsのコラムをご覧ください。

・ゴゴクリ
GR東葛の公式YouTubeで配信される「GO GO!! GREEN ROCKETS CHANNEL ゴゴグリ」。毎週金曜日 12時30分から前節の振り返りや次試合の見どころ、注目選手をゲストの選手やコーチが紹介しています。
今回は誰かなと期待していたのですが、なんとお休みでした。

両チーム一覧

第10節と比較してみると、D6は7名、GR東葛は9名が入れ替わっています。
第1節・第10節ともに出場していなかった初対戦の選手(青色)は、D6は2名、GR東葛は8名です。

オレンジは第1節と第10節でメンバーが異なっていたところ、
青は第1節・第10節とも出場していなかったこのカード初登場の選手
(リーグワン公式記録から作成)

個人的な注目① ラインアウトのキーマン?デビュー

シーズン半ばの今年2月15日、新卒選手達よりも後に入団したトム・パーソンズ選手。トップリーグ2020シーズンに当時の東芝ブレイブルーパスに在籍。
身長198cmはチーム2番目の長身、チーム最長身(200cm)でありD6のラインアウト支柱ともいえるローレンス・エラスマス選手と入れ替えで選手登録されました(カテゴリ枠規定による)。

練習公開より
試合ではコンビを組む中島選手(左・背中)と
練習公開より

第1節の試合途中で負傷交代したローレンスは、その後練習公開で復帰間近な姿を見ていただけに再度の戦線離脱は残念すぎるのですが(規定で今シーズンの選手再登録はできません)、最近はラインアウトの成功率が高いとはいえないD6にとって、山際選手(198cm)とウェールズ代表50キャップを誇るジェイクボール選手(199cm)を揃えるGR東葛相手にパーソンズ選手はキーマンのはず。

先日の練習公開の際、スタッフの方が非公開で行われた東京サントリーサンゴリアンスとの練習試合で「いい動きを見せていた」と伺いました。
初めて試合でプレーするところを見るので、D6デビュー戦の活躍に期待しています。

個人的な注目② 〇〇対決あれこれ

▶古巣対決
 
昨シーズンGR東葛に在籍していた石田選手、逆に浦安D-Rocksに在籍していたサム・ジェフリーズ選手。両選手とも第1節、第10節に続き、今回も古巣対決。

第10節の試合後、D6コーチ陣と談笑していたサム・ジェフリーズ選手

▶元同僚対決
 GR東葛のトム・マーシャル選手はペレナラ劇場で沸いたトップリーグ2021シーズンのNTTドコモレッドハリケーンズ大阪に在籍。
第1節はメンバー外、第10節はメンバー入りしながら、その後変更で出場しなかったため、元チームメイトとは初対決。
D6出場メンバーでは、金選手、ソニ選手、小島選手、タイラー・ポール選手が同シーズンに在籍していました。

また、D6・イズラエルフォラウ選手とGR東葛・ニックフィップス選手はオーストラリア代表・ワラビーズのチームメイトとしてRWC2015に出場。

第10節試合終了後の2人

▶同級生対決なるか
D6・小西選手とGR東葛・吉村選手は、早稲田大学の同級生。
ともにリザーブのため、出場が重なれば初対決です。
その2学年上がGR東葛・久保選手(余談ですが、この試合の解説は、早稲田大学ラグビー監督経験をお持ちの藤島大さん)。

なお、出身大学といえば、両チームの出場選手で多いのが明治の計6名。
両チームとも3名ずつですが、学年順で並べるとこうなります(太字がD6の選手)。こちらも同級生対決のほか、田村選手と尾又選手は高校も同じ國學院栃木。

93年生まれ:田村選手、松浦選手
94年生まれ:尾又選手
99年生まれ:山本選手、飯沼選手(2000年早生まれ)
2000年生まれ:武内選手

このほかにも、同じ専大出身のD6・石田選手とGR東葛・山際選手、その山際選手と同じ保善高校がD6・石井選手など同じ学校しばりはキリがありません。

試合をより楽しむコンテンツ

試合をより楽しむための各媒体等の記事(読みもの)です。

①J Sportsラグビーコラム

試合をテレビ・オンデマンドで中継する専門チャンネルJSportsのラグビーコラム。
毎試合のように取り上げられるDiv.1と違い、Div.2の試合が取り上げられることは限られるので、大詰めの試合だとよくわかります。

②リーグワン公式 見どころ

リーグワン公式サイトでは、毎節各試合の「見どころ」が紹介されます。
浦安DRはトム・パーソンズ選手、GR東葛は吉村選手が紹介されています。

③リーグワン番記者ポスト

リーグワン公式Xの「#番記者ポスト」にもトム・パーソンズ選手のエピソードが投稿されています。GR東葛はまだなのでアップされたら追記します。

・トム・パーソンズ選手

・GR東葛
 
Comming soon

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
Division2連覇で入替戦に弾みをつけましょう!
岩ばれ! D-Rocks🔥

<参考:関連記事>
・現地観戦に関する記事

・第10節のときの予習記事

・第1節のときの予習記事

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