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オージー夫が赤ちゃんに真っ先に教えたいオーストラリア語。

こんにちは。ニッポンxオーストラリアの日豪国際結婚、通訳翻訳(ツーホン)を生業とする我々夫婦が、二人の幼児をなんとか日英バイリンガルに育てようと苦労する様子をお届けする「日豪ツーホン夫婦、バイリンガル育児に取り組む」。わたくし日本人妻・英語通訳翻訳者のカイザー真紀子がお届けします。仕事用ウェブサイトはこちら→ https://www.officemakiko.com/

下の子ゼロ歳、離乳食もよく食べ、ずりばいからつかまり立ちに移行しつつあります。喃語もアウアウよく喋るようになりました。名前を呼ぶと、くるっと振り向いてにこ〜っと嬉しそうに笑ってくれます。赤子のこの笑顔に、親はハートをズキュンと射抜かれるのですよね!

さて喃語が出るようになったので、一生懸命、言葉を教えようとしています。もちろん、私としては一番最初に「マミー」って言ってほしいわけです。

次女「オウオウオウ、アウアウ、ブーーー」

私「マミーって言える? マミーでちゅよ。マミーがガブリエルちゃんのママですよ。ダディーじゃなくてマミーって言いましょうね。ダディーは夜中にガブ子ちゃんのお世話をしてくれなかったからね。マミーのほうがいいでちゅね〜」*世の中のお父さんたちは、出産直後のズタボロの妻に十分な睡眠を取らせる配慮を欠くと、このような取り扱いを一生受けることになりますので、ご注意ください。

ダディ "Yeah, Mummy's right. Mummy's better." (自分の至らなさを十分に認めている父親の例)

上の子(年中)の時も、Mummy、Daddy、Auntie、Uncleと教えました。Auntie(アンティー)は私の妹。子どもたちにはおばさんに当たります。30代前半(当時)の若さで「X子おばちゃま」と呼ばれるのを本人が嫌がったため、困った時の横文字頼みで「アンティーX子」と呼ばせています。同じ意味なのにおかしいですよね! Uncle(アンコー)は妹の夫、子供のおじさんのことです。

4年くらい前、小さかった長女を抱っこして "Mummy, Daddy, Auntie, Uncle" と指差しながら教えたことがあります。長女はその時、母親のこともDada(ダダ)と呼んでおり、"Mummy, Daddy, Auntie, Uncle"と唱える我々に「Dada, dada, dada, dada」と応答してくれ、一同大笑いしたのでした。彼女にとっては、dada は my parents という意味だったのですよね。

さて、daddy と mummy 以外で、うちの旦那も含め、オージーな人々がまっさきに赤ちゃんに教えようとする言葉は「Ta」であると思います。Ta はthank youの略で、「タ」と発音します。見ためどおり、そのままです。

いま手持ちのランダムハウス(アプリ版)を引くと、英・豪という印付きで幼児語「あんがとう」と載っています。コロナ前、自由に渡航ができてオーストラリアに帰省できた美しい時代に、オーストラリアの義妹も、当時よちよち歩きの上の子に、一生懸命教えていました。

義妹 "Ta. Ta? Ta." 

文字で書くとなんのことやらさっぱりわかりませんよね。

このときは長女がなにかを手に持っていて、義妹はそれを「渡してちょうだい」という意味で、手を広げて「Ta.」と言っていました。その次が「Ta?」わかるかな?という感じのTa、次に長女が渡したので(または義妹が取り上げて)ありがとうという意味でTaです。Taだけで会話?が成立してしまうフレキシブルさ。

このTaを今、旦那が一生懸命下の子に教えようとしています。下の子の初めての発話はどんなものになるのか楽しみです。

なお、辞書には幼児語って書いてありましたが、うちの夫は私がお茶を淹れてあげても"Ta"と言います。「どうも」みたいな軽いお礼の挨拶にもなるようです。ちなみにアメリカ出身の通訳仲間はTaってなんだか知らなかったので、相手を選んで使ったほうがいいと思われます。




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