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相鉄都心直通記念ムービーに触発された「エモい」の話

相鉄線が都心まで直通運転を開始する。そのPRのために作られた動画にどはまりし、存在を知ってからかれこれ数時間、仕事の合間の息抜きと自分に言い訳をしながら何度もみている。

特に最初の3回は嗚咽しながらみていて、自分でも唖然とした。何故こんなに心を揺さぶられるんだろう?

自分の胸の内を紐といていくと、分かった。私はこの映像を通し、自分の初恋の記憶がフラッシュバックしている。小学校から中学を卒業するまでの7年間、大好きな人がいた。だけど彼とだけはどうも上手く話せなかった。

たとえば中学の部活の帰り道、家が同じ方向で、少し前を歩く彼に話しかけたいのに、それができなくて、わざとゆっくり歩いた。
ある時は声をかけることだけはできたけど、会話をうまく続けられなかった。
せっかく夏の間だけ結成される駅伝チームで一緒だったのに、むしろ彼の友人との方がよく喋った。

映像の中で、二階堂ふみが4回目の遭遇にして初めてちゃんと声をかけることができた時、当時の私が思い描いていたもうひとつの未来が強烈にフラッシュバック。それがきっと、私がこの映像にどはまりした理由。

現実は、中学を卒業するまで勇気を出すことはなかった。それどころか「付き合う」に纏わる経験だけはしてみたくて、塾で知り合った別の中学の子と関係を結んだりしてた。

映像を繰り返しみながら、そんな当時の自分がちょっと情けなくて悔しくて、だって後ちょっと頑張っていたらこの映像のように未来は変わっていたかもしれなくて。

とはいえ今、この瞬間、今すぐ当時好きだった彼に会いにいって、中学生時代の続きをやり直したい訳では一切ない。

そんなぐるぐるする気持ちを一言で語るとつまりは「エモい」になるんだろう。

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