見出し画像

中野信子著ヒトは「いじめ」をやめれらない【感想文】

はじめましての方もそうでない方もごきげんよう、ネットプリント絵本作家のまき子です。⠀

親がたのしいと、子供もたのしい」をコンセプトに日々を楽しむヒントをお届けする創作活動をしています。

🍙

「どうしていじめが起きるのだろう」
「いじめはどうやったらなくなるの?」

わたしは過去にいじめにあった経験があり、こんな疑問を持ったことがあります。もし同じ疑問を抱いている方がいらっしゃいましたら、

✅中野信子さん著ヒトは「いじめ」をやめられない

に答えが書いてあったので、ご紹介します。

1、「いじめ」をやめられない理由

どうして「いじめ」が起きるのか。

それは

✅ヒトは「いじめ」をしてしまう生物だから


具体的に紹介されていた理由をお伝えします。

✅ヒトは「社会脳」が発達していて、集団の内部から集団を破壊する存在を排除する生き物

つまりヒトは集団の中の邪魔者に制裁行動を行う生き物なのだ、ということです。


その上、脳内物質が制裁行動を刺激してしまいます。

オキシトシン・・・仲間意識を高めてしまい、同時に「妬み」「排除感情」も高める
セロトニントランスポーター・・・日本人は量が少ないため、心配性であり、裏切り者検出モジュール(邪魔者を探し出す能力)が強く働く
ドーパミン・・・制裁行動に快感を感じてしまう


いじめは「集団にとって間違っている人を正す」ことがスタートなため、「いじめられている人にも原因がある」と思われてしまうそうです。

さらに「いじめ=集団にとって正しい行動」であるため、傍観者たちも無意識にいじめに同調してしまうと書かれていました。

つまりヒトである限り、いじめはなくならないのですね…

🍙

2、「いじめ」の起きやすいタイミング

いじめが起きやすいタイミングも紹介されていました。

✅9〜15歳
✅6月、11月

9〜15歳は性ホルモンのテストステロンの分泌量が約20倍にもなってしまうため、支配欲や攻撃性が高まる傾向があるそうです。

また6月と11月は安心ホルモンであるセロトニンの量が減る時期。自分の心の変化に対して非常に敏感になりやすく、不安を感じ攻撃性も高まってしまいます。

🍙

3、いじめられやすい人の特徴

いじめられやすい人の特徴も紹介されていました。

✅身体的に弱く、リベンジが少なそうな人(反抗しなさそうな人・言い返さなそうな人)
✅集団の輪を乱す人=空気の読めない人
✅一人だけ得をしているように見える人
✅異質な存在

わたしも以前いじめにあったことがあるのですが、おそらく「リベンジが少なそうな人」だったのかなと思います。

これらの「いじめられやすい人」がいじめられないようにするためには

✔️「あの人には敵わない」と思わせる=プロフェッショナルになる
✔️「女性らしく」しない
✔️自分の負の部分をさらけ出す(敵と思わせない)
✔️60%の仲になる

という方法が紹介されていました。


✅ヒトは「いじめ」をしてしまう生き物なので、「いじめ」は無くならない
✅「いじめ」が起きやすいタイミングは
・9〜15歳
・6月と11月
✅いじめられやすい人には特徴がある

このことを頭の片隅に置いておけば、「いじめにあう可能性を下げる」ことが出来るかもしれません。

「大人のいじめ」についてはあまり書かれていませんでしたが、「いじめのメカニズム」を学ぶには大変参考になる本でした。



まき子🍙子むすび屋さん(@makicome1986

▼いじめにあった経験者がラジオ毎日配信してます▼



いいなと思ったら応援しよう!

まきこみ まき子🍙さらさらアトリエ
数多ある文章の海から、 みつけてくれて、ありがとうございます。 現在、不定期更新・お休み中です。 鹿児島から愛を届けています。

この記事が参加している募集