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娘の生きる世界 〜ASDを知る〜


前回投稿から間が空いてしまいました。

発達ゆっくりな娘のこと。身内だったり、同じような境遇の人や、これまであまり関わる機会がなかった人も。

誰かの"知る"というきっかけになればいいなと発信をしている、このnote。


実は、前回娘の発達検査の経歴について書いた記事は、気付けば350人以上の方に読んでいただき、初めて60を超える「スキ」のリアクションを頂きました。

読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。きまぐれ更新ですが、それでもこれだけ読んでくださる方がいることは、とてもありがたいし書く励みになります!


今日は前記事でも触れた、娘の「ある症状」について書こうと思います。


▼前回の記事はこちら


妊娠中に判明した心臓の病気の関係で、生まれる前から発達の遅れがある可能性を指摘されていた現在3歳の娘。

もちろん妊娠中は「遅れの可能性」としか考えておらず、まさかそれが「発達障がい」を指すとは想像もしていませんでした。


初めて受けた発達検査で「発達がゆっくり」であることを指摘され、療育を勧められたのが1歳半。療育という言葉を知ったのもこのタイミングでしたが、同時に「発達障がい」を意識しだしたのもこの時期でした。



そんな中、娘が2歳1ヶ月の時に、ある症状の可能性を医師から指摘されました。

それが「ASD (自閉スペクトラム症)」です。

この症状の特徴は一人ひとり異なり「この傾向があるから自閉症だ」と決めるのが難しいとのこと。

ただ、対人関係や社会的コミュニケーションの困難や、と特定のものや行動における反復性やこだわり、感覚の過敏さまたは鈍麻さなどの特性など、改めて考えて見ると娘の特性にあてはまることがたくさんありました。


一例ですが、自閉症の子によくある特徴と娘の特性を比べると、こんな感じでした。


・人との関わりに関心がない

一人で遊ぶことを好む。特に初めて会う人など、慣れていない人を前にしたり、注目されると泣き出す事が多い。
視線を合わせない子が多いが、娘の場合は慣れると目を合わせにいこうとすることもある


・言葉が遅れている、独特な言い回しをする
2歳時点ではもちろん、3歳を過ぎてもはっきり繰り返して話せる単語なしで、言葉の遅れあり。


・いつも同じ遊び方をする
特定の遊びが気になると、固執して何度も繰り返す。自閉症の子によく見られる、手をヒラヒラさせる動作もあり。ただ、おもちゃを規則的に並べたりという行動はない。


・同じやり方や状態にこだわる
同じ食べ物を好んで食べる(かなりの偏食)。同じ道順を辿りたがる。自分のルーティンを崩されることを極端に嫌い、思い通りにいかない時は癇癪を起こす。


・感覚(痛みや音、におい、光など)に過度に反応する

赤ちゃんやこどもの泣き声など特定の音を嫌がり耳をふさぐ(かなりの聴覚過敏)。砂利や粘土など、変わった触感のものを嫌う。川や海など流れる水を眺めることに熱中する。


・名前を呼んでも振り向かない
これは昔からそうで、いまだに呼んでも振り向いてくれないことが多いです。


・指さしした方向を見ない
最近では近くのものは見てくれるようになりましたが、昔は全く関心持たずでした。


・抱っこや触られるのを嫌がる
親である私でさえも拒まれることがあります。初対面の人からの抱っこはもちろん、触られるだけでもギャン泣きでした。


・自分の要求を自らの手でなく、親の手をつかんで叶えようとする(クレーン現象)
これは今も昔もあります。言葉で要求を伝えられないからだと思いますが、しょっちゅう手や服を掴まれていろんなところに連れ回されます。

その時にはすぐに気付いてあげられなかったけど。
それぞれの傾向を知れば知るほどに、娘のこれまでの行動に納得がいきました。

今までは「とっても繊細な子なんだなぁ」としか思っていなかったけど、その特性が自閉症によるものだと知ると、原因が分かってちょっと楽になった気がします。


ただ、言葉で自分の気持ちを伝えられない娘が感じていることや、娘の見ている世界に少しでも寄り添う、ということは正直なかなか難しいです。

でも、たくさん想像をしながら、理解を深めて寄り添ってあげることができたら。
娘にとって、もっと生きやすい世界を見せてあげられるのかなぁ、と。


この症状のこと。

まだまだ勉強中で知らないことはたくさんですが、娘と過ごしながら学び、感じたことを少しずつでも綴っていけたらと思います。

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