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誰かと本を語る時間って、愛おしい

皆さんにとって、「本を読む時間」はどんな時間ですか?

私にとっては、ずっと”現実から逃げるための時間”でした。

だけど最近、それは”愛おしい時間”にもなりつつあります。

きっと、誰かと一緒に本を読んだり、本について語り合う時間が増えたから。

同じ本を読んでも、響く所は人それぞれです。

1冊の本を通じて、その人らしさが垣間見えた時、全然知らなかった一面が見えた時…

そのすべてが、愛おしい時間だなと思うのです。

つい語りあいたくなってしまう作品

「皆は、どう思ったんだろう?」

私は、思わず誰かに聞いてみたくなる作品が大好きです。

例えば、最近読んだ本だと、朝井リョウさんの『正欲』📖

読み終わった時の衝撃も大きかったけど、他の人が感じた世界も見てみたいという興味のほうが大きくて。

ありがたいことに、最近、わいわい皆で語り合う機会を持てました。

その時間はあっという間すぎて、いつまででも皆の話を聞いていたくて…

こんな風に、ついつい誰かと語り合いたくなる作品と出会える人生って、本当に幸せだなと思うのです。

本を介して、自分を開く

また、不思議なのは、本を介すると「自分を外に開ける」ような気がすることです。

本の中で印象に残った部分を聞いてみると、自然とその人の経験や考えが開示されます。

それは、自分自身も同じ。

普段の私は、なかなか自分のことを話せないのですが…

本を介するだけで、自然と自分を開ける気がするんですよね。

それは、青木海青子さん『本が語ること、語らせること』にも。

「本」という窓から風が吹き込み、まだ見ぬ世界の風景が窺える・・・
この風のおかげで心が解放され、お互いが窓から同じ風景を見ていることに気づくからこそ、ふいに自らを開示できるというようなことが起こるわけです。

自分のことを外に開けるきっかけをくれる、読書時間。

そんな時間もまた、愛おしいなと思うのです。

人とのつながりが、愛おしい時間へ

これまでの私にとっては、本と向き合う時間が苦しい現実から逃げるために必要でした。

だけど、年を重ねるにつれて、さまざまな人とのつながりが生まれ、それは愛おしい時間を作ってくれる存在にもなっています。

いつも私と一緒に本の話をしてくれる皆さん、本当にありがとう😊

これからも、本を介して多くの方々と時間を過ごせたら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🍀

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