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母の日

今日も本当に感謝で一杯の一日だった。


今日は母の日当日だけど、母の入居しているホームに行けないから、先日ちょっと早めの母の日としてプレゼントを渡して、孫の顔を母に見せる事が出来て、それで良しとしていた。


それでも今日、母の日当日。妹一家が母に会いに行ってくれた。

かわいい、母のことを一生懸命考えて選んだプレゼントを持って。


鼻チューブから栄養を取っている母は、よりよく生きる為、もしリハビリで身体の機能が少しでも回復したら私と一緒に妹一家の家の近くで暮らすという希望をもって、胃瘻にすると決心したと妹から教えてもらった。


そして大好きなおばから、母が「前向きに、必死により良く生きようとしているのはあなたたち娘たちが支えているから、思いが伝わっているからよ」、と言ってもらって

その叔母の言葉通り、私と妹の母への感謝は伝わっているとしたら、そして母が希望を持ってくれているとわかったから、今日はこれ以上ないくらい幸せで、それを母の日に知る事が出来たことも偶然ではないかも。


さらに、今日はずっと離れて暮らしている子どもたちがカーネーションとプレゼントを持ってわざわざうちまで来てくれた。


娘として母に心からの感謝と応援する気持ちが母に伝わっていて、

同時に母として、子どもたちから感謝を伝えてもらえるなんて。

年に一回と言わずに、明日も母の日ならいいのに。


と思う反面、わざわざプレゼントを届けにこなくてもいいよ、と子どもたちに言ってあげたい自分もいる。


私の母はいつも、私が実家に帰る日の朝に、「忙しいだろうし、やっぱり無理して今日来なくてもいいよ」と電話してきていて

こっちはやりくりして、両親が喜びそうなものを選んで会いに行くんだから、来なくていいとか言わないでほしい、とイライラしたりしてた。

でも本心ではわかってる。子どもの重荷になりたくないし、

親としていいとこ見せたいのよね。

そんなところも母に似てきた実感がある。


昔から母はプレゼントをあげても素直に喜びを出せない不器用な人。

コミュニケーション能力の高い父はそんな母の事を、「わかっていると思うけどお母さんは照れくさくて素直にありがとうが言えないけれど、本当はすごく喜んでいて。決してプレゼントが気に入らないとかじゃないから気にしない様に」と開封もせずに私たち娘からのプレゼントをその辺に置きっぱなしにしている母の気持ちを父が代弁してくれていた。


今は代弁してくれる父はいないけれど、ぎこちないけど前より素直にプレゼントや感謝の言葉を受け取ってくれるようになった母。


母にはもう少し生きていてほしいし、出来れば心配し過ぎずおおらかに、出来るだけ楽しく過ごしてほしいと願っている。

この先も母が希望を持って生きていくのかわからない。

でも母には私たち娘を筆頭にたくさんの人がついている。


そして私は子育ても早々に終えてしまったけど、子どもたちが会いに来てくれて、オーブン焼きに使うかわいいお皿とチーズとオリーブオイルの瓶詰を持ってきてくれて、

これはママと一緒に食べようと思って買ってきたんだよ、とかわいい事を言ってもらって。


カーネーションは子どもたちの父親、私の元夫が買ってきてくれたらしくてなんてお礼を言ったらいいのか難しいところもあるけど、

とりあえずラインで元夫にありがとう、だけ伝えておいた。


心の中で感謝してもなかなか本人に面と向かっては言いにくい。

でも母の日、という大義名分があるから堂々と感謝を口にして相手を喜ばせることが出来るから、今年もそこにのってみた。


来年はどんな母の日を過ごしているかわからないけど、きっとまた幸せな時間になるだろうな、って確信している。

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