1ページごとに胸をえぐってくるセクシャル・ルールズ
*感想文までは書けない読書メモ
『セクシャル・ルールズ』坂井希久子著。
役割・立場が逆転した夫婦の物語。
夫が専業主夫で、妻は社労士事務所の経営者。夫婦に訪れる危機。
小説を読むのはずいぶん久しぶり。
尊敬する方が“おもしろかった!”と書いてたので図書館へ。
自分ごとではないのに、1ページ1ページ読み進めるたびに胸がえぐられるのはナゼだ。
リアリティありすぎて、小説だからこそ読める内容。と言いながら、気になるのですぐさま読み終えたのだけど。
例えば我が家で考えると、全く当てはまらない。もし、会社員を辞めずに働き続けていたら、似たような状況になったかもしれない。
ハイスペ友人たちの中でも少ない事例。
にも関わらず、えぐってくる。
自分の中にある性別によるアンコンシャス・バイアスが強く反応したのだろうか。
性差ではなく、立場や環境が「思考や価値観」を作り出すことを教えてくれる。それが毎ページ押し寄せる。
読み終えた後は、ふぅと一呼吸。
いい感じの終わり方より、蝉の描写に安堵した。
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