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子どもはカイロス時間で育てよ!病的な時間感覚(クロノスの支配)を超えて

時間は、対で使われる2つの捉え方がある。
クロノス時間とカイロス時間。

クロノス(Chronos)とは、時計が刻む時を指し、客観的な時間を意味する。過去から未来へと一定の速度・一定の方向で機械的に流れる決められた時間客観的な時間であり、社会生活には欠かせない。

カイロス(Kairos)とは、自身が体感する主観的な時間を意味する。楽しい時間はアッという間に過ぎてしまうのに、退屈な授業や待ち時間は長く感じるといった人や場合によって伸び縮みする時間のこと。

3月のTOMOKOさんの観察講座で概念を知り時間とは何かにハマっている。にも関わらず1ヶ月以上アウトプットができずじまいだった。


私は、病的なほど時間が気になる人間だ。小学1年生の時には時計を見すぎる癖を自覚していた。 どのぐらいの頻度かっていうと、5分に1回。 本当数分に1回時計を見ないと時間が気になる。 数分に1回ってマズいよね。 もう脅迫されてるような感じ。

マズい!を決定的にしたのが10歳の時に学校で受けたIQ検査。IQテストって、一定の時間内にひたすら問題を解く。 はい終わりって言われたら次の章(分野)に進む。だから、終了までひたすら解き続けるのが必要なのに、全然集中できなくて時間が気になっちゃう。


そしたら、先生にカンニングするな!と注意された。当時は学力に自信があったので、他の子のなんてみないわと思ったけど、何度もキョロキョロしてたら、先生としては注意するよね。

私も注意されたからこそ記憶してる思い出。 ずっと変えられない、学生時代からの悪癖。

それが、社会人となりリクルートに入ったら、分刻みで時間を気にできるのが性に合っていた。めっちゃ仕事が忙しく、分刻みでタスクを終えていかないと終わらない。時間が異常に気になる癖は変わらなかったけれど、不具合はなかった。


会社員を辞めても、時計がないところに行くのが苦痛だったり、すぐ今何時だろってスマホをあけたりする。もう病的だって感覚も残っていて、やっと最近落ち着いた。

この話題をTOMOKOさんへシェアさせて頂いた。色々ヒアリングして下さった結果、原因が分かったのだ。

その原因は習い事。小学校1年生の時には、月~金曜日まで何かしら習い事。田舎住まいだからバスに乗っていく。 学校から自宅までは徒歩30分。 何時に学校を出て、歩いて帰って、何分で準備してバスに乗ってと逆算する。小さい頃から時間に追われるのが当たり前。

時間(クロノス)に管理され、抑圧され、緊張感の高い生活を送っていたことが原因ではないかと言われて、 腑に落ちたのだ。 田舎で暮らす子どもなのに、現代人の極みのようにクロノス時間に支配された生き方を小さい頃からしていたというわけだ。

長年の病的な悩みをシェアできた上に、原因も腑に落ちたので私的には万々歳だったのだが、ふと気になることが。

娘のこと。

娘に同じことをしてしまうんじゃないかと。だって無意識的な癖だから。

まず、子どもには時間の概念がない。今を生きるだけだ。カイロス時間のみ。自分の主観的な時間・感覚的な時間で生きられる。没頭できるってやつだ。(私は苦手)

だけど、親が時間ばかり気にしてたら没頭を阻害してしまう。 娘が集中している時には、気長に見ておく意識はしている。でも私の無意識は30年選手、強い!

少なからず時間に支配されている癖が娘に対しても出るのではないかと危惧した。もう意識できたのだから、意識的に気をつけるけれどもね。 

保育園急ぐよ~
もう9時だよ、急いで~

大人と同様、子供も時間に追われやすいような生活になってるのではないか。気づけたからこそ、子供ならではの希少な時間の使い方を尊重してあげたい。

そして・・・、病的な時間の概念の話を夫にしたら思わぬことを言われたのはまた後日。


↓スタエフでもお話してます。
(音声書き起こしありがたし)


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