なんで量子力学を「簡単に」言い切っちゃうんだろうな
今週は久しぶりに娘の調子がすこぶる悪く、毎日睡眠不足。を言い訳に、ひたすらYouTubeと読書にあけくれた一週間。
特にオモシロくてハマったのが理論物理学者の野村泰紀さんの出演されている動画。
夫が大好きな、のもと物理愛チャンネルの野本真紀さんとの対談LIVEとかも。野本さんとの対談は何度かあるのだけど、お二人がリアルでお会いしライブしているこちらが一番面白かった!
野村さんの知性と人間味の双方が思いっきり表出されるのはLIVEなんだろうなと興味津々に拝見↓↓
ド文系の自分が、一週間動画を見たところで量子や物理のことが分かるわけではないのだけど、ド素人にもふむふむそうなのかーと思わせてくれるところが、凄いよね。
だからどんどん見ちゃうし、興味をもっちゃう。ありがたい環境。
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でもって、本題は別(笑)
今日はこちらの村松大輔さん著書・時間と空間を操る「量子力学的習慣術」を拝読。
ちょうど野村さんの動画を見ていたからか、なんかツッコミどころが多かった。
そもそも、この方の本を読もうと思ったきっかけは
『なぜスピリチュアル系と分類される方は容易に(簡単に)量子力学を語るのだろう』
からスタート。
因みに3年くらい気になったまま。
量子・量子論ってめっちゃくちゃ難しいはずなのに、なんで?と。
私自身は科学・根拠第一主義ではなく、見えないことや証明されてないものといったスピリチュアルなものに重きを置く人間。
信じる信じないは個々であるけれど、エセ科学と言われるものも、陰謀論も好きで見るし、なんなら実践的に取り入れたりもする。
あっ、話が逸れた。
容易に(簡単に)量子力学を語り、口コミの数が多く(読者が実際いる)、高評価されている人を探した時に行き着いたのが村松さん。
※スピリチュアル系には分類されないのかもしれないけれど、容易に量子力学を語ってる点がポイント。
どの著書も量子力学×自己啓発×実践もの。
東大卒という権威が、人気の基礎にあるのかな。安心感を与えるのかな。
「量子や科学」が全然わからないよ!の方を対象にして、ストーリーをうまく作り、分かりやすく説明されているからかな。
とにかく話としてはとても簡単にスラスラ読めるものだった。
でも、ちょっとずつ気になるのだ。
例えば全部言い切って断定していること。
太字の部分は本で赤字にされてる箇所なのだけど、特に太字にされてるポイントに???が湧くわけだ。
「意識は光」、えっ??どこに書いてる?動画?博士の著書?見つけられず、ブログで日本語訳されているものだとこんな風なものを発見↓↓
”意識とはコヒーレントなフォトンである。”
→意識とはフォトン(光子である)
→意識とは光だ!
になったんだよね。きっと。
意識の本はだいぶ読んでみたが、学者や研究者の方は誰も定義できて(して)なかったけど、言い切っちゃうんだ(驚)!
量子力学ってサイエンスの一つだから、数式で表すはずだけど、どう表すんだ??
物理と意識って研究領域遠くないのかな。
と色々ハテナが浮かびながら
で、感情も同じってどこでそうなった???
みたいな感じで進まなくなるんだけど、そんなことを気にせず読めば、「もっとうまくいく生き方!の実践法」として読めるんだろうなと思う。
*
てな感じで書いたけれど、難しいものを簡単に書いてくれてるものはどれもありがたい。
マンガだったり、図解だったり、ティーンエージャー向けだったり、どれにもお世話になっている。
なんだけど
これが研究だ!学問だ!のように言い切った言い方はいかがなものかなと思っちゃうし、何でもかんでも簡単に言うと!を使うと、大事な前提がズレないかなとか気になる。
おそらく
敬意を感じられないんだよね。
学問や知に対する敬意を。
例えば学問は、数千年前から先人・偉人たちが喧々諤々してくれたからこそ今、当たり前の概念として捉えることができるけど、
そのゼロからイチは果てしない年月や、実験や検証があったわけで。
私はついつい実践的なものに飛びつきやすいので、自分への戒めとしても。
野村さんや、野本さんからは感じる学問への敬意と、純粋なる大きな好奇心。YouTube対談相手の高橋さんから感じる野村さんへの敬意と好奇心。
を感じ続けた。
個人的には色んな学問にもエセ科学と言われがちなスピリチュアルにも、霊魂と訳されるスピリチュアルにも興味津々なので、どこにも敬意を忘れず、純粋な好奇心をもって、読んだり見たり、体験したりしたい所存です。
(なんの宣言、笑)
一週間楽しませてもらい感謝!
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