会いたい人に会いに行く文学フリマ東京
『心躍る言葉の魔術師』の本を手にした。
2ページ目を開いた時には涙をしていて、カフェで涙を拭う。読み進めていたら涙が溢れてくるので大きめのタオルハンカチを手に取り、小さな文字を追う朝。
◆
2023年11月11日。
出産後、初めて日帰りで東京に行く予定ができた。前職の10年ぶりの同窓会。せっかく東京に行くならばと友人に声をかけようかなと思った時に目にした
「さおりす|11/11文学フリマ東京に出展」
noteで親しくさせてもらっている、さおりすさんの名前に添えられていた一言。
さおりすさんは九州在住で私は京都。
前職で十数年間同じ会社にいたものの、一度もお会いしたことがなくnoteで知り合った。
会いたい、でも予定の場所からは遠い。
当日の予定がどう風に進むかも分からない。でも会いたい。会いに行って驚かせたい。
きっと喜び驚いてくれる。
彼女がびっくりする姿を想像しながら当日を迎えた。同窓会の2次会は行きませんと主張して、センパイを誘って彼女に会いにいく。
大盛況の文学フリマ。初めて来た。
第一会場も第二会場も人が溢れている。
個人で本を出す人がこんなにもいるのかと!
混雑した会場で、お目当ての場所に一直線に向かいお会いできたさおりすさん。想像通り、めっちゃ驚いてくれてムフフな私。
◆
文学フリマから数日後。
やっと彼女の初著書『正しい道より楽しい道を。娘コリスとのなんでもない特別な日常の記録。』をめくり始めた。
そして、2ページ目にして涙しているというわけだ。
そうそう、さおりすさんは言葉の魔術師だったことを思い出しながら、小さな文字が踊りだしてくる。
すでにnoteにしたためられていた記事や読んだことのある文章も。にも関わらず、まるで初めて読んだかのように、グッときて、ウッとなり、ふぁ~と安心したり、私の心の動きも忙しい。
心の動きが擬音語で埋め尽くされる。
娘っ子より少しお姉さんのコリスちゃんとの日常。我が家でも似たような光景があるので娘に重ねたり、近い未来を想像したり。読み終えて、どの章が一番好きかな~ともう一度振り返る。
コリスが生まれた日。
コリスちゃんとのやり取りも好きだけど、私が気になるのはさおりすさんの感性。「言葉の魔術師」と呼んでいるくらいだ。
魔術師がどう視て、どう感じて、どう表現しているのか。他のnoterさんより少し前提条件が同じな、さおりすさん。
自分のキャパ以上に頑張って、無理して、目標達成命!が全身にこびりついているという前提をもってるであろう彼女が『母』になる時を綴った言葉。感動の中にクスっと笑ってしまう瞬間がちりばめられているからこそ、心が忙しく揺さぶられてしまう。
東京で会えて
カフェでまた会えて。
初著書おめでとう!
さおりすさんの作品は、個別で配送もして頂けるようです↓↓
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