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食べているものの、本当の姿

数ヶ月だけ、アメリカで生活したことがある。
旅行じゃなくなると、毎日外食はつらい。日本食が恋しい・・・というよりは、油も塩も量も半端ない外の食事を続けていられるほど、胃腸は強くなかった。

よって、日本食のスーパーには、とってもお世話になった。
コンビニほどの店内に所せましと、数十年前にタイムスリップしたような商品が並んでいる。日本のメーカーがつくっていても、工場はアメリカだったりするから、容器は改良されていないし、なんだか全体が古めかしくて、大雑把なのだ。

そんな中、ひときわ目をひく商品があった。
見た目は、ひと昔前の醤油ボトル(鮮度を保てないやつです)、といったらいいだろうか。
ラベルにはどどーんと、

「みりん風 みりん」

とかいてあった。

人間、意表をつくものをみると、脳がいったんストップするらしい。
ほぉ・・・とおもったあと、「?????」が頭の中を占拠した。

「みりん」っぽいけど、「みりん」じゃない...
っていうか、これは商品名としてあり?

単純に、原材料は全然違うけど、味はみりんっぽい調味料ってことだとはおもう。

でもなー、ここはアメリカ。日本食のビギナーだったら、わからなくて買っちゃうよね。
そして、ワショクッテ、ビミョー。っという感想になっちゃう可能性もあるわけだよね、日本語ならなんでもいいっていうのは、どうだろうー? とかおもっちゃうわけです。

昨日、noteに書いたけれど、ゆるーく小麦摂取をやめている。
だけど、猛烈にお米に飽きる瞬間があるのも、また事実。
パン食べたいなーっとおもって、ふとおもったのだ。
米粉パンってあるよね?っと。

でも、調べてみてびっくりした。
米粉パンとして売っていても、グルテンを添加していたり、いわゆる添加物をつかって、「パン」にしているケースも多々あるとのこと。

なんかちょっとこじつけみたいだけれど、そのとき「みりん風みりん」のことを思い出したのだ。

つまり、原材料が何か、とか、商品の詳細やホンモノをしっていて初めて、「みりん風みりん」が、みりんの代用品だとわかる。でも、なんとなくでしか「みりん」を知らない人間にとっては、「みりん風みりん」も立派な「みりん」になってしまう可能性がある。

これまで何も気にせず、米粉とかいてあると、条件反射的になんか身体によさそうだと勝手におもっていた。
でもどうやら、米粉パン風米粉パンも、あるようなのだ。

そんなこんなで、米粉パンリサーチをしていたら、米粉のみで美味しいパンをつくるって、やっぱりとても難しいことのよう。
でも、それに挑戦している人たちは、やっぱりいた。行ける距離のところで、十割の米粉パンをつくっているお店をみつけて、さっそく訪問してきた。

JR中央線の武蔵境駅ちかくにある「こめひろ」さん。

小さい食パンみたいな形の「プレーン」、「焼きドーナッツ」、「チーズケーキ」、あと、あれとそれとこれも・・・とパン欲が爆発して、大量に購入してきた。

感想からいうと、プレーンの食パンは、言われないとわからないくらい「パン」だった。フォカッチャ似ている、というのが一番近い気がする。
チーズとか卵との相性も良さそうだし、食事にもぴったりあうパン。
チーズケーキは、想像していたギッシリ感はなかったけど、あまりあるモチモチ感に満足。大量購入したパン全てを美味しくいただいた。

何より、安心して食べられたのは大きかった。
原材料もきちんと公開しているし、製造過程も公開している。
全国にファンがいるのはとてもよくわかる。

みりん風みりんが美味しい人もいるし、何が正しいという答えはないとおもう。
でも個人的には、実際に原材料を並べてみたときに、化学実験みたいなものばっかり並んでいてら。それは、本当に食べることなんだろうかと考えてしまう。
自分の口にはいるものの、本来の姿はできる限りしっておきたいと、昔のことを思い出しつつ、改めて。

ちなみに、「こめひろ」さんは、通販もやっているので気になった方はぜひ。小麦粉のアレルギーの方も、安心して食べられるパンですよ。

HPはこちら→こめひろ

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