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「ポーの一族」に取り憑かれた。

これです。

私が読書感想文的なものを書きたくなった原因。

もう言わずもがなな名作ですよね。

存在は知ってた。でもなんとなーく読む機会がなくて。

「ベルサイユのばら」とか「はいからさんが通る」とか、そうゆう時代の名作なんだろうなぁぐらいの認識しかなくて、あらすじすら全然知らなかった。

でも、なんの予備知識もなく読んでよかったなと思う。

ベルばらもはいからさんもずっと昔に読んでいて、そのときも、やっぱりこれだけ有名になるものはそれだけの理由があるなあとは思っていたのだけど、あらためて、不朽の名作マジですごい…!

何の気なしに、「あ、これ有名だけどまだ読んでないなー」と思って読み始めたんだけど。

そんな、軽々しく読んでいいやつじゃなかった。

最初は文庫になった3冊を一気に読んだのです。連載再開する前の、1970年代に描かれた分。

そこまで読んで、なんか取り憑かれたみたいになった。

外で読んでたので堪えたけど、家だったら完全に泣いてたなー。

なんだろう。

あの切なさ。

あの世界観。

なんていうか、「好き」っていう感情とはまた違う気がする。

「取り憑かれてる」んだよね。

完全に心がそっちの世界に持ってかれて、現実に帰ってこれない。

今夏休み中で良かったぜ…って思った。

普通に次の日仕事だったら、妙なことしでかしそうな情緒でしたよ。

次の日速攻で「春の夢」と「ユニコーン」も手に入れて読みました。


私ほんとになんの予備知識もなかったから、文庫の3冊にさらに続きがあることも知らなかった。

2016年になって続きが書かれてるとは…。

「春の夢」と「ユニコーン」て副題がついてるのが2016年以降のものなのねって、ググってみて初めて知った。

でも、ググったのがよくなかったかもなあって、少しだけ思う。

予備知識を若干入れてしまったので。

「春の夢」と「ユニコーン」も、何も知らないまま読んだ方が良かったかなあって。

まあどっちにしろ、相変わらず素晴らしいことには変わりなかったんですけどね。

心持ってかれる感じは40年経っても変わってなかった。

あのときエドガーはそう動いてたのね、とか、あのあとそんなことなってたんや、とかね。

エドガーの想いがアランに伝わってない感がなんとも…

ただね、「春の夢」と「ユニコーン」の2冊はなんていうか、私の中ではちょっと印象が違ってたんだよね、前の3冊と。

なんてゆうか、切ないんだけど、切なさが緩和されてたというか。

お仲間っぽい人が出てきたりして、なんだ、仲間おるやん、みたいな、ちょっと拍子抜け感を感じてしまったんですよね。

「世界に二人ぼっち」みたいな、なんともいえない雰囲気に取り憑かれていた気がするのだけど、

なんや、仲間おるやん、呼んだら来てくれる仲間おるやん…!みたいな。

おばちゃん安心するとともにちょっと拍子抜けしたよ、みたいな。

そして仲間のやって来かたというのがまたですね、「え?そうゆう感じ?」ってゆうね、「え、この世界そうゆうのもありなん?」てゆうね。

いやちょっとディスった感じになってしまったけど、ディスってる訳ではない。

それくらい、私の目にはファルカがいい人に見えたということですな。

なんか、エドガーのことめっちゃ心配してくれてるし…ええ奴やん。てゆう。

とにかく結論は素晴らしいということしか言えません。

ただそこの印象の違いっていうところがね、予備知識なかったらどうだったのかなあって、思っちゃうんですよねぇ…。

いやでもね、もう一回言っておくか。

とにかく素晴らしい。


私、宝塚も好きなんですよね。

宝塚で数年前にやってたのも知ってた。

まあ、それでググったというのもある。

あれは何組だったかしらー?などと思い検索した。

今、DVDをポチろうかどうか、絶賛悩み中。

見たいなー。

動くエドガーとアランとメリーベル。

きっと号泣するに違いない。

こういう心揺さぶられる作品に出会うとすごく嬉しいんだけど、読み返せなくなるんですよね、私。

現実に帰って来れなくなるからね。

読み返せばまた取り憑かれてしまうとわかっているから。

だから、激しく心揺さぶられたものは、購入するけど滅多に読み返さない。

いや読み返せない。

だからさ。

宝塚版のDVD買ってもたぶんそうなるからさ。

買ってもそんな観ないかもしれないけど、宝塚のDVDってけっこう高いからな…

とか思っちゃう。

でもな、

これはな、

きっと買うな。

わは。













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