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初めてクッキーを焼いた日

あれは、小学五年か六年生だったとき。

学校のイベントだったかと思うのだけど、何か手作りのものを持ちよって、プレゼント交換のような形で持ち寄ったものを物々交換するという会があった。

正式にどういうイベントだったかはもう全く覚えていない。手作りのものを持ち寄ったということはなんとなく覚えているけど。

食べ物でなくてもいい、工作だったり、編み物だったり、裁縫だったり?なんでもよかったような…。

かねてから、お菓子作りに興味シンシンだったわたしは、「学校のイベントなのだから!」と、お菓子作りに消極的な母を説得して一緒にクッキーを作った。

結果は、めちゃくちゃ硬いゴリゴリクッキーに仕上がった。味は悪くない、ちゃんとクッキーの味なんだが。食感がカッチカチだった。笑

母も、初めて焼くクッキーに正解が分からず、戸惑っていたことでしょうが、わたしはというと、根拠のない自信に満ち溢れていたのですが、初めてのクッキーは失敗。

しかし、それしかできなかったので、仕方なくカッチカチのゴリゴリクッキーを持っていきました。わたしのクッキーに当たった男子が「何これ、かった!(硬)」って苦笑いしてました。当時の男子よ…。食べてくれてありがとう。

カチカチに硬くなってしまった原因としては、おそらくですが、小麦粉をまぜるときに混ぜすぎて練ってしまったのではないかっていうこと、それから、時間より多く焼きすぎて水分を抜きすぎてしまったのではないかと。

母子ともどもに初めてのお菓子作り挑戦で、勝手がわからず、焼き上がりのクッキーがまだ柔らかいんじゃないか?と何度か追加で焼き直したので。原因はほぼそれだと思われる。

この経験を踏まえ、次の機会には、ひとりで作ることにし、母には見守ってもらうことにした。
2回目の挑戦では、小麦粉をこねないよう注意し、焼く段階ではちゃんと焼き時間を守って焼き、粗熱がとれたクッキーは、サクサク食感の大成功をおさめた。

ただ、こんな労力かけてクッキー作るよりも、森永のムーンライトやら市販のクッキーのほうが安上がりで美味いと、小学生のわたしは思ったのでした。

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